歯科医院の滅菌・感染対策!クラスBオートクレーブの導入の効果とは?

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歯科医院の公式ホームページを見て「クラスBオートクレーブの導入」と書いてあるのを見て「いったい何の話?」と思ったことはありませんか?

一言でいうと、衛生管理の意識が高い歯科医院の証です。

患者としては、高レベルに衛生的に保たれた診療室で、滅菌の行き届いた器具を使って、安心できる治療を受けたいと考えますよね。

「クラスBオートクレーブの導入」は、そんな診療ができる歯科医院を選ぶひとつの基準として、挙げることができます。

 今回の記事では、高水準の衛生管理ができる「クラスBオートクレーブの導入」について詳しく解説します。

この記事がおすすめな人
    • 歯科医院の衛生環境が気になる方。
    • 衛生管理を徹底した歯医者さんに行きたい方。
    • どこを見て、歯科の衛生環境をチェックできるか知りたい方。
    • オートクレーブ(滅菌器)について詳しく知りたい方。
    • オートクレーブのクラスBとは何なのか知りたい方。
INDEX
  1. クラスBオートクレーブとは?何のために導入するの?
    1. 医療器具の「消毒と滅菌」を確実に行うための滅菌器
    2. 院内感染対策を徹底するための設備
  2. よくいわれる「クラスB」の基準とは? どういう意味?
    1. 滅菌クラスは、クラスB・クラスS・クラスNの3種類
    2. 一般的に導入されているのは「クラスN」
    3. 「クラスB」は唯一、全ての形状の滅菌ができる
  3. いわば最高水準!衛生管理を重視する歯科医院が導入する滅菌器

クラスBオートクレーブとは?何のために導入するの?

患者さん

先生!よく歯医者さんのホームページの設備のところに書いてあるオートクレーブって何ですかー?

鈴木先生

オートクレーブは、治療に使用する機材を滅菌する機器のことです。

オートクレーブは、日本語で高圧蒸気滅菌器という滅菌のための専用機器です。

 内部は真空状態にできるので、そこへ高圧の蒸気を注入することで、精度の高い滅菌を行なえるのです。

医療器具の「消毒と滅菌」を確実に行うための滅菌器

衛生管理のために、多くの歯科医院では、できるだけディスポーザブル(使い捨て)のアイテムを利用しています。

 そして、使い捨てアイテムを利用できない器具に関しては、オートクレーブを用いて滅菌処理をしています。

「滅菌」「消毒」は、よく混同されますが違います。

「消毒」は、感染症のリスクがなう程度まで細菌の量を減らす行為を指しますが、「滅菌」はすべての細菌やウイルスを死滅させる処理を指します。

オートクレーブは、感染症の原因を完全に死滅させる滅菌が行なえる専用機器なのです。

院内感染対策を徹底するための設備

歯科治療の際は、何も対策しなければ感染の原因となる唾液や血液などが付着したり飛び散ってしまいます。

院内感染対策のために、治療中はバキュームで感染物質を吸い取りながら行ないます。そして、治療に使用した器具は、オートクレーブでしっかり滅菌処理を施し、細菌やウイルスを死滅させます。

オートクレーブは、院内感染の対策に欠かせない設備なのです。

MEMO
歯を削るドリルやタービンなど、クラスBオートクレーブで高温洗浄した器材は、滅菌パックに入れて保管します。そして、患者ごとに新しく滅菌パックから出して使います。紙コップやエプロン、手袋など、使い捨てにできるアイテムに関しては、できるかぎり患者ごとに使い捨てて新しいものに取り替えます。

よくいわれる「クラスB」の基準とは? どういう意味?

患者さん

じゃあ、クラスBっていうのは?それもよくホームページに書いてあるんですよねー!

鈴木先生

クラスBというのは最高ランクの滅菌ができる機器であるという基準ですね。

患者さん

へぇー!っていうことは、クラスBオートクレーブの導入っていうのは、うちの歯科医院では「最高レベルの滅菌を行なっています」ってこと!?

鈴木先生

はい。その通りです。

滅菌クラスは、クラスB・クラスS・クラスNの3種類

オートクレーブには、滅菌システムのスタンダードとなるヨーロッパ規格EN13060が定められており、「クラスB」は、その最高ランクとなっています。

各レベルの滅菌できる内容は、以下の通りです。

    • 【クラスB(Big)※最高ランク】すべての形態の医療機器の滅菌ができる
    • 【クラスS(Special)】複雑な形状の医療機器の滅菌ができる
    • 【クラスN(Naked)】一般的な歯科医療施設で行なわれる滅菌ができる

従来の滅菌器ではできなかった包装した器具や筒状になった器具の滅菌については不十分でした。

その点、クラスBオートクレーブは、どんな形状の機器でもしっかりと滅菌できるので、そういった不足は無くなりました。

患者とスタッフを感染から守るために十分な滅菌ができる機器といえます。

一般的に導入されているのは「クラスN」

日本の歯科医院では、通常クラスNレベルの滅菌が行なわれていますが、クラスBは、それよりもレベルの高い滅菌ができるハイクラスな滅菌システムです。

「クラスB」は唯一、全ての形状の滅菌ができる

ホームページの設備のコーナーなどで紹介されている「クラスBオートクレーブの導入」というのは、最高ランクの滅菌システムといわれる、ヨーロッパ規格EN13060の最高基準「クラスB」の条件を満たした滅菌器を導入しているという意味です。

つまり、クラスBオートクレーブの滅菌器を導入している歯科医院では、すべての形状の医療機器の細菌・ウイルスを死滅させ、衛生管理が徹底された環境で治療を受けられるということになります。

いわば最高水準!衛生管理を重視する歯科医院が導入する滅菌器

患者さん

なるほど!クラスBオートクレーブの導入というのは、最高ランクの滅菌器を置いている、ということだったんですねー!

鈴木先生

はい。クラスBオートクレーブを導入している歯科医院は、衛生管理に対し、レベルの高い方針を貫いているといえますね。

患者さん

衛生管理に対する投資を惜しみなくしている歯医者さんってことなんですねー!これからは歯医者さんを選ぶ際ときチェックしてみようと思います!

この記事では、衛生管理の意識が高い歯科医院の選び方のひとつとして「クラスBオートクレーブの導入」が挙げられることをお伝えしました。

そのほかの「良い歯医者さんを見つける方法・コツ」については、下記の記事が参考になります。

ぜひ一生付き合える「かかりつけの歯医者さん」を見つけてくださいね。

【基礎知識編】良い歯医者の選び方・見つけ方 | ポイントを歯科医が解説

記事の重要ポイントをチェック!
    • クラスBオートクレーブは、最高水準の機能をもつ滅菌器。
    • 滅菌とは消毒と異なり、感染源を完全に死滅させること。
    • クラスBは、すべての形状の歯科治療機器を滅菌できる機器。
    • 日本の歯科医院のスタンダードはクラスNオートクレーブ。
    • クラスBを導入している歯科は、衛生管理の意識が高い。