歯医者の治療が怖い「歯科治療恐怖症」の人のための改善方法とは?

歯医者の治療が怖い「歯科治療恐怖症」の人のための改善方法とは?
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「歯医者に行こうとすると汗や震えが止まらなくなる」
「歯医者での診察中、また嘔吐感が出るのではと思うと怖くて行けない」

歯の治療をしなければならないとわかっていても、日々痛みを鎮痛剤などで誤魔化して過ごしていませんか?

しかし、誤魔化し切れないほど症状が深刻化した場合は、食べられない、眠れない、仕事も手につかないなど日常生活に大きな影響をもたらします。

でも、安心してください。歯科治療恐怖症は、改善できますよ。

ここでは、歯科治療恐怖症を改善するための方法をいくつかご紹介します。

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    • 昔歯医者で痛い思いをしてから歯医者に行くのが極端に怖くなった
    • 歯の治療が必要なことは分かっているが、どうしても歯医者に行けない
    • 歯医者が怖い人専用の治療法ってあるの?
INDEX
  1. 歯科治療恐怖症の具体的な症状
  2. 歯科治療恐怖症を改善する方法
    1. 2- 歯科治療恐怖症に対応する歯医者さんを選ぶ
    2. 2- オンライン診療で相談する
    3. 2- 心療歯科にかかる
  3. 歯科治療恐怖症の治療法の種類
    1. 3- まずはじっくりとカウンセリング
    2. 3- 認知行動療法
    3. 3- 麻酔1|笑気麻酔
    4. 3- 麻酔2|静脈内鎮静法
    5. 3- 麻酔3|全身麻酔
  4. 歯科治療恐怖症はオンライン診療から入るのがおすすめ

1. 歯科治療恐怖症の具体的な症状

歯科治療恐怖症の具体的な症状は、以下のようなものです。一つでも当てはまれば、歯科治療恐怖症と言えるでしょう。

    • 歯を削るキーンという音が苦手でどうしても歯医者に行けない
    • 歯医者に行くことを考えただけで変な汗が出る
    • 歯医者に行こうとすると体が硬直して動かなくなる
    • 歯医者のことを考えただけで動悸がする
    • 歯医者に行くくらいなら鎮痛剤を飲み続けたほうがマシだと思う

恐怖症にまでなってしまうほど歯医者がイヤになった原因の多くは、昔高圧的な態度の歯医者にかかったことがある、痛かったら右手を挙げてと言われその通りにしたのに、治療をやめてくれなかったなどが原因です。

それがトラウマとなり、歯医者をいう言葉を聞いただけで、イヤな感情の記憶が呼び起こされてしまうのです。

櫻井先生

恐怖症というのは神経症の一種で、対人恐怖症やパニック症候群と同じようにトラウマが原因になることが多いんです。

さるくん

体にも反応が出るなんて、ただイヤだっていう範疇を超えてますね。

櫻井先生

はい。我慢してどうにかなるものではなく、自分でもコントロールできないものです。

2. 歯科治療恐怖症を改善する方法

歯科治療恐怖症を完全に治すことはできなくても、ある程度改善すれば治療が受けられるようになります。改善するには以下のような方法があります。

    • 歯科治療恐怖症に対応する歯医者さんを選ぶ
    • オンライン診療で相談する
    • 心療歯科にかかる

それぞれについて、詳しく説明していきます。

2-1. 歯科治療恐怖症に対応する歯医者さんを選ぶ

近年、歯科業界の中でも歯科治療恐怖症の方への理解が進み、歯科治療恐怖症に取り組む歯医者も多くなってきました。

改善するには、歯科治療恐怖症に取り組んでいる歯医者を探すのが一番です。

さるくん

歯科治療恐怖症の患者さんに対応しているっていうだけでも、なんだか安心ですね!

櫻井先生

そうですね。いきなり治療に入るのではなく、じっくりと説明して無理なく治療に移行できるようにしてくれますよ。

2-2. オンライン診療で相談する

歯医者に直接行けないという方は、まずはオンライン診療を受けるというのも一つの方法です。

オンライン診療は画面越しで診療を受けるだけなので、安心して相談することができます。どのような治療が必要どんな治療法があるのかを聞くことができ、今後そのクリニックで治療するかどうかも自分の意思で決められます。

さるくん

もしそのクリニックで治療を受けたくない時は断ってもいいんですか?

櫻井先生

大丈夫ですよ。ただ、話の流れで受ける感じになることもありますよね。

さるくん

ふむふむ。

櫻井先生

ですので、あらかじめ歯科治療恐怖症に対応しているクリニックでオンライン診療を受けるのが一番おすすめです。

さるくん

なるほどー!

2-3. 心療歯科にかかる

心療歯科とは、心療内科の歯医者版のようなものです。心理的な抵抗などがある方専門の歯医者なので、心理面にアプローチしながら治療を進めてくれます。

櫻井先生

特に、パニック障害、うつ病、トラウマを持った方などにおすすめです。

さるくん

そうなんですね。実際、どんなアプローチをするんですか?

櫻井先生

では、次の章で詳しく説明していきますね。

3. 歯科治療恐怖症の治療法の種類

カウンセリングで治療方針が決まったら、患者さんに応じて以下のような治療を開始していきます。

    • 認知行動療法
    • 笑気麻酔を用いた治療
    • 静脈内鎮静法を用いた治療
    • 全身麻酔を用いた治療

歯医者では通常は局所麻酔という治療する部分だけに麻酔をかける方法を用います。しかし、歯科治療恐怖症では、上記のような特殊な麻酔を使うことが多いです。認知行動療法を含めて、一つずつ説明しますね。

3-1. まずはじっくりとカウンセリング

まずはカウンセリングでじっくりと話を伺い、少しずつ慣れるよう慎重に治療を進めていきます。

初回はカウンセリングのみになることも多いです。診察台に座るだけでも怖い方には、いきなり診察台に座ってもらうことはほとんどありません。

カウンセリングでは、どんな時に恐怖を感じるのか、どんな身体症状が現れるのかを医師が聞きします。また、歯科治療恐怖症は幼少期にイヤな体験をしたことがきっかけになることが多いので、当時のことなどを聞く場合もあります。

歯科治療恐怖症の恐怖は、本人の中でも治療の痛みへの恐怖か、それともその時の歯医者さんの対応が原因でトラウマになったのか曖昧になっていることが多いものです。恐怖の対象を区別することで、治療の方針を決めやすくなります。

中には、話をするうちにご自身で原因がはっきりと分かり、カウンセリングだけで恐怖がなくなってしまう方もいます。

カウンセリングでは、どのような治療法があるのかも同時に説明し、どの方法なら治療が受けられそうか一緒に探っていきます。

櫻井先生

通常の歯科診療と違い、とても丁寧かつ慎重にカウンセリングを行います。

さるくん

ただの問診とは少し違うってことですね!

3-2. 認知行動療法

認知行動療法とは、行動に伴っている感情を客観的に観察し、その感情のもとになっているものの受け取り方や考え方、行動を少しずつ修正していくことで、問題を改善していくというものです。

さるくん

うーん、イマイチよく分からないんですけど…。

櫻井先生

例えばあくまでも一例ですが、

さるくん

はい。

櫻井先生

歯医者のドアを開けようとすると脂汗が出てしまう場合、ドアを開けただけではイヤなことが何も起こらないという認知を繰り返し体験します。

さるくん

ふむふむ。

櫻井先生

すると、歯医者の中に入れるようになり、心理的ハードルが一つ取り除かれますね。そうやって徐々に改善していきます。

さるくん

へぇー、なるほど〜。

3-3. 麻酔1|笑気麻酔

笑気麻酔は、気持ちがリラックスするガスを鼻から吸引し、筋肉を弛緩させて鎮静状態になってから治療を行う方法です。

恐怖や強いストレスがなくなるので、心拍数や血圧が上がるのを抑えることができます。

さるくん

笑気麻酔は痛みを感じなくなるんですか?

櫻井先生

局所麻酔ほど完全に痛みを感じなくなるわけではありません。気持ちを落ち着かせるためのものですよ。局所麻酔と併用したりもします。

3-4. 麻酔2|静脈内鎮静法

静脈内鎮静法は、点滴から鎮静薬を少しずつ体に入れて、まどろんだような状態にしてから治療を行う方法です。

不安や痛みを感じないだけでなく治療中の記憶が残らないので、後から治療を思い出して恐怖を感じることもありません。

さるくん

まどろむって完全に眠った状態になるんですか?

櫻井先生

いいえ、話はできるくらいの感じです。ちょうどウトウトしているような感じですね。

3-5. 麻酔3|全身麻酔

全身麻酔はその名の通り、注射で全身に麻酔をかけて眠っている間に治療をする方法です。

櫻井先生

全身麻酔は入院設備が整った大学病院などでしか行えません。

さるくん

あっ、そうなんですね!

歯科治療恐怖症はオンライン診療から入るのがおすすめ

歯科治療恐怖症は、本人でもコントロールできないものです。歯医者さんに行くことができない場合は、まずはパソコンやタブレット、スマホ越しに相談できるオンライン診療をとっかかりにしてみてはいかがでしょうか。

歯科治療恐怖症に対応する歯医者に通院することが決まったら、あなたに合った方法で無理なく治療を進められるでしょう。

記事の重要ポイントをチェック!
    • 歯科治療恐怖症は過去のトラウマなどが原因になる場合がほとんど
    • まずは歯科治療恐怖症に対応する歯医者にオンライン診療で相談するのがおすすめ
    • もし通院できるなら心療歯科もおすすめ
    • カウンセリングをしっかり行い、認知行動療法や麻酔を使った治療を慎重に行なっていく