歯周病(歯槽膿漏)を予防できる市販の歯みがき粉おすすめ5選

歯周病(歯槽膿漏)を予防できる市販の歯みがき粉おすすめ5選

この記事の監修医師一覧

杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。

歯周病ケアにもっとも有効な手段は、歯磨きです。歯磨きをしっかりと行うことによって、口内を清潔にし、歯茎を引き締めて出血を抑えれば、予防や症状の進行を食い止めることができるからです。

そこで、重要になってくるのが歯磨き粉選びです。今回は、歯医者さん監修の元、歯周病ケアに効果的な歯磨き粉をご紹介します。

歯周病(歯槽膿漏)とは

歯周病は、歯周病菌が歯と歯茎の間の歯周ポケットに侵入し、歯の土台となる組織や骨を溶かしていく病気です。最終的には歯を支えるものがなくなり、歯を失ってしまうばかりでなく、歯周病菌が血流に乗って全身にまわり、様々な弊害を引き起こします。

歯周病の初期段階は、細菌が食べカスを分解して発酵させ、プラークに変えることから始まります。細菌はプラークを住処とし、増殖して歯周ポケットに侵入していくのです。歯周ポケットに侵入した歯周病菌は、歯茎に炎症を起こして血液をエサにしながら、さらに増殖し、歯周ポケットを深く拡大していきます。

そのため、プラークの元となる食べカスを除去し、歯茎の炎症を抑えることが重要です。したがって、歯磨き粉は歯周病に効果のあるものを選ぶ必要があります。

また、歯周病は歯槽膿漏とも呼ばれますが、歯槽膿漏は歯肉炎が進んだ症状の俗称です。

歯周病(歯槽膿漏)に効果的な歯みがき粉の選び方

歯周病に効果のある歯磨き粉の選び方は、以下の4つです。パッケージを見て「歯周病用」と書かれていても、自分で明確に認識して判断することが重要です。

有効成分が入っている

殺菌

第一にチェックするのは、有効成分が入っているかどうかです。歯周病に有効な成分は、以下のとおりです。

成分名効果
殺菌IPMP(イソプロピルメチルフェノール)歯垢内部に浸透し殺菌
CPC(塩化セチルピリジニウム)細菌の増殖を抑え歯垢を抑制
LSS(ラウロイルサルコシンNa)歯周病の原因菌を殺菌
塩化ベンゼトニウム口内の一般細菌を広く殺菌・消毒
ヒノキチオール歯周病菌を抗菌・殺菌
抗炎症β-グリチルレチン酸歯茎の腫れを抑制
ε-アミノカプロン酸歯茎の腫れや出血を抑制
トラネキサム酸歯茎の腫れや出血を抑制
サリチル酸メチル消炎効果
アラントイン抗炎症効果
血流促進塩化ナトリウム歯茎を引き締め、血流を促進
ビタミンE血流を促進し、歯周病を予防

プラーク(バイオフィルム)は、抗菌・殺菌作用がある成分でも、表面から働きかけるのではあまり殺菌できません。しかし、IPMPはプラークの内部に浸透して殺菌するため、歯周病にはとても効果があります。

また、CPCは口内に浮遊する細菌に、LSSは歯周病の原因菌に対してそれぞれ強い殺菌作用があります。歯磨き粉を選ぶ際には、IPMP、CPC、LSSの3つの成分をチェックすれば間違いないでしょう。

なお、歯周病で口臭が気になる人は、l-メントール茶エキスなどが配合されているものもおすすめです。

研磨剤が入っていない

歯ブラシ

歯周病で歯茎が弱っていると、研磨剤が刺激して炎症を助長してしまいます。研磨剤(ゼオライトなど)は溶けずに残ってしまうため、歯周ポケットなどに入り込んでしまう恐れもあります。

また、歯周病の症状が進行すると、歯周ポケットが広がって歯茎が下がり、歯の根っこに近い部分(象牙質)がむき出しになります。研磨剤が入っている歯磨き粉は、研磨剤の粒子が象牙質を傷つけてしてしまうので逆効果です。

天然成分もおすすめ

カミツレ

歯周病ケアの歯磨き粉の中には、ハーブなどの天然成分を使用しているものもあります。

植物は動物のように自分で移動しない代わりに、傷ついても自分で治癒する力を秘めているものがほとんどです。植物ごとに様々な有効成分が含まれており、人工の医薬品の多くは元々、植物に含まれる化学式を真似て作られたという経緯があります。

人工の化学物質でできた歯磨き粉で歯を磨くのは抵抗があるという人は、天然成分が主成分の歯磨き粉を使ってみてはいかがでしょうか。

ジェルタイプならじっくり磨ける

歯磨き粉は泡がたくさん出てくるので、長く磨けないという人も多いと思います。しかし、ジェルタイプなら、泡が立たずにじっくりと磨けます。

おすすめなのは、ジェルタイプの歯磨きで夜寝る前座って歯を磨くことです。細菌がもっとも増殖する睡眠の前に、文字通り腰を据えてじっくりと丁寧に歯磨きをすることで、口内の磨き残しをなくし、細菌が増えるのを防げます。

また、ジェルタイプは研磨剤も含まれていないので、歯茎磨きにも適しています。

歯周病(歯槽膿漏)におすすめの歯みがき粉

それでは、歯周病におすすめの歯磨き粉をご紹介します。どれもインターネットで手軽に購入できるものばかりなので、チェックしてみてください。

システマSP-Tジェル

DENT. システマ SP-T ジェル 85g 1本
有効成分
    • IPMP
    • β-グリチルレチン酸
    • 酢酸トコフェロール(ビタミンE)
    • トラネキサム酸
    • ラウロイルサルコシンナトリウム
    • フッ素

「システマSP-Tジェル」は、IPMP、β-グリチルレチン酸(歯肉の炎症を抑制)、酢酸トコフェロール(歯茎の引き締め)、トラネキサム酸(炎症・出血を抑制)という強力な4種類の有効成分が配合されています。その他、ラウロイルサルコシンナトリウムは口臭を予防し、フッ素の組織修復作用浸透殺菌作用が歯周病にもとても効果的です。ちなみにフッ素は1450ppmも含まれています。

「システマSP-Tジェル」はジェルタイプなので、歯周ポケットに浸透性滞留性も高く、無研磨なのでじっくりと磨けます。歯科医院などでも勧められ、リピーターも多い歯磨き粉です。

コンクール リペリオ

コンクール リペリオ(薬用歯磨材)
有効成分
    • OIM加水分解コンキオリン
    • 塩化ナトリウム
    • ビタミンE
    • 生薬エキス(トウキエキス、カモミラエキス)

「コンクール リペリオ」に含まれるOIM加水分解コンキオリンは、歯茎の組織(コラーゲン)を修復する作用があります。また、塩化ナトリウムが歯茎を引き締め、ビタミンEと生薬エキスが血行を促進します。マイルドな塩味です。

デントヘルス薬用ハミガキ

歯槽膿漏予防に デントヘルス 薬用ハミガキ無研磨ゲル 85g (医薬部外品)
有効成分
    • IPMP
    • LSS
    • TXA(トラネキサム酸)
    • ビタミンE

「デントヘルス薬用ハミガキ無研磨ゲル」は、IPMPLSSのダブルの殺菌成分が配合されています。また、抗炎症成分のTXA歯茎の腫れや出血を抑制し、ビタミンEが血行を促進して活性化する、歯槽膿漏のトータルケア歯磨き粉です。

アセスL

【第3類医薬品】アセスL 160g
有効成分
    • カミツレチンキ
    • ミルラチンキ
    • ラタニアチンキ

「アセスL」は、カミツレ、ミルラ、ラタニアの3種類のハーブが主成分の歯磨き粉です。チンキとは、ハーブを度数のエタノールなどに漬け込んで作ったもので、お茶や化粧水などに用いられ、欧米では日常的に使われています。

アセスは開発にあたり約200種類のハーブを研究し、3万検体の微生物試験を実施。そして止血・収れん・抗炎症・抗菌活性・口臭除去に優れている上記3種類のハーブが選ばれました。合成の殺菌剤や研磨剤は不使用です。

ディープクリン 薬用ハミガキ

商品リンク、画像等を正しく設定して下さい。

有効成分
    • フッ素
    • 酢酸トコフェロール
    • β-グリチルレチン酸
    • アラントインクロルヒドロキシアルミニウム
    • 塩化セチルピリジニウム

「ディープクリン 薬用ハミガキ」は、抗炎症・組織修復・血行促進・殺菌・資質強化などの選びぬかれた薬用成分が配合されています。抗炎症成分のβ-グリチルレチン酸のほか、新たに高濃度フッ素が1450ppm配合されました。

また、カテキンやリンゴ酸などの口臭抑制成分も含まれているので、口臭が気になる人にもおすすめです。

歯周病(歯槽膿漏)は歯磨き粉を選んで予防しよう!

歯周病は、普通の歯磨き粉では予防や症状の抑制が難しいため、専用の歯磨き粉を選ぶことが重要です。特に、プラークに浸透して効果を発揮するIPMPや、殺菌効果の高いCPC、LSSが配合されているものがおすすめです。

また、「人工の化学成分が含まれている歯磨き粉を毎日使うのは抵抗がある」という人は、天然成分が使われた製品を選ぶと良いでしょう。

今回紹介した5つの製品は、いずれも効果の高い歯磨き粉ですが、使い心地や味の好みなどは人それぞれです。色々と試してみて、自分に合った使いやすい製品を探してみてください。