矯正を最速で終わらせる5つの治療方法と治療期間が長引く3つの理由

矯正を最速で終わらせる5つの治療方法と治療期間が長引く3つの理由

この記事の監修医師一覧

柿木辰美先生
柿木 辰美 先生
専門:一般歯科
2013年 明海大学歯学部卒業。卒後は東京都内の歯科医院に常勤歯科医師として勤務。 現在は複数の歯科医院で非常勤歯科医師として、インプラントや歯内療法を軸に一般歯科診療を日々行なっている。
杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。

大人になってから矯正治療をする人が増えています。一方で、「矯正治療をしたいけれど、長期間矯正器具をつけることを考えると、どうしても躊躇してしまう…」そんな声も多く聞きます。しかし、矯正治療にも様々な方法メーカーがあり、治療期間も異なるのをご存知ですか?今回は、その中でも、比較的短期間で終わらせることができる治療法をご紹介します。

この記事がおすすめな人
    • できるだけ短い時間で治療を終わらせたい!
    • 最速で終わる矯正治療は可能なのだろうかと思っている。
    • 忙しいので通院期間を短くしたい。
    • 結婚式を控えているので、最短で矯正したい!
    • 最速でできる矯正治療にはどんな方法があるのか知りたい。
INDEX
  1. セルフライゲーションシステム
  2. 加速矯正
  3. 部分矯正
  4. ブラケットとマウスピースの併用
    1. マウスピースのみの矯正は速いって本当?
  5. インプラント矯正
  6. 矯正期間が長引く3つの理由
    1. 計画通りに通院しない
    2. 虫歯が発生して矯正が中断する
    3. 指示通りに矯正器具を装着しない
  7. 矯正は指示を守ることが最短につながる

1.セルフライゲーションシステム

セルフライゲーションシステムとは、近年開発された新しいワイヤー矯正の種類です。ワイヤー矯正は、ブラケットというパーツを歯の表面に取り付け、そこにワイヤーを通して歯を動かすという治療法です。従来のワイヤー矯正はゴムや細い針金でブラケットとワイヤーを固定していたため、強い摩擦が生じていました。

しかし、セルフライゲーションシステムはブラケットに開閉できるフタやシャッターがついており、ワイヤーが柔軟に自由に動くことが可能です。血流を圧迫せずに矯正が行えるため、効率よく歯が移動できるようになりました。

メリット
    • 歯に大きな負担がかからない
    • 痛みが少ない
    • 調整や定期検診の回数を減らせる
    • 効率的に歯を移動できるので矯正期間を2割以上短縮できる
    • 無理な力を加えないため後戻りが少ない
    • 血流が圧迫されないので周辺組織へのダメージが少ない
    • 従来に比べてシンプルな構造なので歯ブラシが届きやすい
デメリット
    • 一般的なワイヤー矯正より割高になる
    • メーカーによっては金具が目立つものもある
ネコさん

シンプルって、見た目にはどう違うんですか?

柿木先生

ゴムや針金がないし、透明や白いブラケットがあるから目立たないんですよ。

ネコさん

うわ〜、これ第一候補にしよ〜!

2.加速矯正

加速矯正は、治療を加速する装置を併用することで、治療を早める矯正治療法です。現在では主に、微弱震動を与える「アクセルデント」と、を当てる「オーソパルス(オルソパルス)」があります。いずれも自宅で行います。

小型の装置の先にマウスピース状のものがついており、持ち手部分を持って歯にあてがいます。「アクセルデント」は1日20分程度、「オーソパルス」は1日合計10分程度(上顎+下顎)です。歯に当てる部分の形状はマウスピースに似ていますが、マウスピースとは用途が全く異なります。

メリット
    • 痛みを軽減できる
    • 治療期間を1/3程度に短縮できるケースもある
    • 毎回の通院を短縮できる
    • ワイヤーを通さないので見た目が気にならない
    • ワイヤー、マウスピースなどほとんどの矯正治療と併用できる
デメリット
    • オプション料金が追加されることがある
    • 1日数十分自分で行う必要がある
    • 毎回の通院が頻繁になる(5〜7日間隔など)
MEMO
  • 震動加速装置:歯に微弱な震動を与え続けることで、歯と周辺組織をくっつかないようにし移動を速める
  • 光加速装置:歯や歯の周辺組織に光を当てると細胞内のミトコンドリアが反応し、エネルギーが活性化する。
ネコさん

こんなのもあるんですね!でも高そう…

柿木先生

無料で貸し出しているクリニックもありますよ。

ネコさん

ホッ

3.部分矯正

部分矯正とは、気になる部分だけを矯正する方法です。ブラケット+ワイヤー、マウスピースなどで矯正します。他の歯を動かす必要がないような、軽度の症状に用いられます。

メリット
    • 全体の歯列を動かさないので治療期間が短縮できる
    • 全体矯正よりも費用が安く済む
    • 痛みや違和感を軽減できる
    • 装置を装着するストレスを軽減できる
    • 虫歯や歯周病のリスクを軽減できる
デメリット
    • 歯列全体の咬み合わせを調整しにくい
    • 大きな歯列の乱れには適用できない
ネコさん

具体的にはどんな時にできるんですか?

柿木先生

前歯のすきっ歯歯列の乱れ、奥歯の隙間などです。

4.ブラケットとマウスピースの併用

併用とは、マウスピースの一部をカットして見えない部分にブラケットを使用したり、先にブラケット矯正を行い、途中からマウスピース矯正を行ったりするなどです。マウスピースのみでは十分に歯列を動かせない時などに用いられます。マウスピースは自分で取り外しできるので、指示通りにきちんと装着することが前提です。

メリット
    • 見た目を気にせず治療できる事が多い
    • 併用することで理想の歯列に動かすことができる
    • マウスピースのみより治療期間を短縮できる
デメリット
    • 自分でマウスピースのケアや管理を行う必要がある
ネコさん

これもありかなあ…。

柿木先生

矯正と言っても、意外と色んな方法があるでしょう?

マウスピースのみの矯正は速いって本当?

ネコさん

マウスピースだけだと早く終わるって本当ですか?

柿木先生

前歯だけとか、部分矯正の場合は期間が短くなりますね。

マウスピース矯正は、基本的にはワイヤー矯正の期間とほとんど変わりません。1〜2週間ごとにオーダーメイドのマウスピースを作り変えて、取り替えていく治療法です。通院頻度が高いので、その分治療が早く終ると思っている人も多いようです。しかし、歯が動く速度は変わらないため、他の治療法と大差ありません。

5.インプラント矯正

インプラント矯正とは、骨にごく小さなネジをはめ込んで歯を引っ張る支点にするワイヤー治療です。通常のワイヤー矯正などは全体の歯を少しずつ動かす必要がありますが、インプラント矯正は狙った歯を直接動かすため、治療期間が短くなります。

メリット
    • 強い力をかけられるため治療期間が短縮できる
    • 大掛かりな外科手術は不要
    • 他の歯にダメージを与えない
    • 狙った歯を予想通りに動かすことができる
デメリット
    • 費用が割高になる
    • 歯が動きすぎることがある
ネコさん

インプラントだから手術が必要なのかと思いました〜。

柿木先生

局所麻酔はしますが、いわゆるインプラント治療とは別物ですよ。

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矯正期間が長引く3つの理由

矯正治療は計画通りにしっかりと行っても、歯を少しずつ動かしていくのでどうしてもそれなりの期間はかかります。しかし、予想以上に治療期間が長引く場合があります。考えられる理由は大きく3つです。

1.計画通りに通院しない

医師は、検査・分析の段階で、この先どんな治療をしたら歯がどのように動いていくのかと、緻密な計画を立てて治療をしていきます。しかし、患者さん本人が計画通りに通院しないと、計画どおりに治療が進みません。

ネコさん

治療には本人の強い意思が大切ってことね(拳を握る)

柿木先生

ご本人の協力なしでは治療はスムーズに運びません。

2.虫歯が発生して矯正が中断する

矯正器具を装着すると、どうしても歯ブラシが届きにくい場所が出てきます。矯正期間中は丁寧にケアをしないと、食べカスなどが矯正器具の隙間などに残り、プラークが発生します。プラークは細菌の温床で、虫歯や歯周病菌の原因です。矯正中に虫歯や歯周病ができると、矯正治療を続けることが難しくなります。そのため、一時中断して虫歯や歯周病を先に治療する必要があるのです。

ネコさん

中断したらその分矯正が遅れちゃいますね

柿木先生

しかも、中断している時に後戻りすることがあるので、またやり直しにもなります。

ネコさん

ひ〜!

3.指示通りに矯正器具を装着しない

取り外しができる矯正装置は、医師の指示に従って装着しないと、計画通りに治療が進みません。矯正装置は違和感や痛みがあるため、ついうっかり忘れてしまうことや、時には拒否感が生じることがあります。

ネコさん

マウスピースでも痛みはあるんですか?

柿木先生

締めつけ感などを痛みと感じる人も中にはいます。個人によりますね。

矯正は指示を守ることが最短につながる

ネコさん

矯正といっても色んな方法期間を短くできることがわかりました!

柿木先生

早く終わらせたい人は、歯医者さんに相談してみてくださいね。

記事の重要ポイントをチェック!
    • セルフライゲーションは効率的に歯を動かす
    • 光や震動の加速矯正は矯正治療にプラスして自宅で行う
    • 部分矯正は気になる箇所のみ矯正を行う
    • ブラケットとマウスピースの併用で治療期間を短縮
    • インプラント矯正は小さなネジで狙い通りに歯を動かす
    • 計画通りに治療することが長引かせないコツ