歯周病の予防に良い食品を知りたい!おすすめ食材リスト公開中

歯周病の予防に良い食品を知りたい!おすすめ食材リスト公開中

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鈴木志帆美先生
鈴木 志帆美 先生
専門:小児歯科・歯内療法
2015年 神奈川歯科大学卒業
歯周病は細菌による感染症であり、生活習慣病でもあります。
歯周病も他の病気と同じように、食生活や生活習慣を改善することによって予防できるのです。
ここでは、食品の選び方や毎日の食事で、歯周病を予防する方法を紹介します。

歯周病予防のために食習慣を変えよう

歯周病は、現代人が歯を失う最も多い原因です。加齢やストレスも歯周病の悪化を加速させるため、40代後半にさしかかると歯周病が進行して歯を失う人は非常に多いといえます。高齢になると程度の差はあるとはいえ、大半の人が歯周病を患っているといっても過言ではないでしょう。
ですが、不安になることはありません。歯周病は細菌による感染症であり、生活習慣病でもあります。歯周病も他の病気と同じように、食生活や生活習慣を改善することによって予防できるのです。

よく噛んで唾液の分泌を増やそう

歳を重ねると柔らかい食べ物に惹かれがちですが、ちょっと待ってください。歯の健康のためには、噛み応えがある食べ物を選ぶことが大切です。
噛むことによって唾液の分泌が促進されます。唾液は、お口の中を衛生的に保ち、歯を強くするパワーをもつ優れた成分です。質の良い唾液がたっぷりと出されることによって、お口の環境が良くなるのです。
噛み応えがある食品ということで、繊維質が豊富なものがおすすめです。
歯周病予防におすすめ!噛み応えのある食品例
野菜全般、キノコ類、油揚げ、高野豆腐、さきイカ、赤身肉など。

ジュースをやめてお茶を飲もう

デスクワークや家事をしながら、甘い飲物をダラダラと飲んでいませんか?
ペットボトル飲料は、たとえゼロカロリーを謳っている食品でも、100g当たり5kcal未満の糖分が含まれている可能性があります。

食品に含まれる糖分をエサとする歯周病菌にとって、いつもお口の中に甘い飲物が残っている状態は、非常に好ましい環境といえます。歯周病菌にエサを与え続けることになるジュースを飲むのをやめて、飲物はお茶にしましょう。

お茶に含まれるカテキンには、抗酸化作用や抗菌作用があるため、歯周病菌のような悪玉菌の繁殖を抑制する働きが期待できます。
お口全体にカテキン効果をゆきわたらせるため、くちゅくちゅとお口をゆすぐ感覚で飲むのもおすすめです。お行儀があまり良いとはいえないので、人目につかないようこっそりとやってみてください。

歯周病予防のためにカルシウムを摂ろう

カルシウムをしっかり摂ると、歯周病予防に繋がる可能性があります。
歯周病を進行させないために、カルシウムを摂るように心がけたいものです。

日本人はカルシウムが不足しがち

日本で暮らしていると、慢性的なカルシウム不足になりがちです。厚生労働省の調査では、近年20年間、日本人のカルシウム摂取量は推奨量を常に下回っている状態です。

その原因として、日本の水は、ほとんどがカルシウムをはじめとするミネラルの含有量が少ない軟水であることが考えられています。
日本で暮らしていく上で、歯の健康維持のために必要なカルシウムを積極的に摂る必要があるといえます。

カルシウムを豊富に含む食品とは?

カルシウムを効率よく摂れる食品は、なんといっても牛乳です。小松菜や海藻類にもたくさん含まれています。
1日に摂取を推奨されているカルシウム量と、それぞれの食品を1回で食べる平均的な量で摂れるカルシウム量を比較してみましょう。
1日の摂取推奨カルシウム量700~800mg
1回の摂取量カルシウム量
牛乳1杯約200g約220mg
小松菜100g140mg
乾燥ワカメ5g39mg
チンゲン菜100g100mg
高野豆腐20g126mg
干しエビ10g710mg
ししゃも3尾60g198mg
プロセスチーズ1切25g158mg
ヨーグルト1個100g120mg
(日本食品標準成分表2015年版[七訂]より)

牛乳は飲み過ぎてもいけません。アレルギー症状を引き起こし、身体にかゆみが発生することがありますので、たくさん飲みたい場合も1日2杯程度までにしておきましょう。
それでも、1日に必要なカルシウム量の3分の1以上は摂取できます。牛乳が効率よくカルシウムが摂れる食品であることが、よくわかります。
そのほかの食品を組み合わせて、1つの食品に偏り過ぎることなくバランスよく食べながら、カルシウムを摂るようにしましょう。

カルシウムの吸収を助ける食品とは?

ビタミンDは、カルシウムの吸収に必要な栄養です。ビタミンDは主に日光浴によって体内でつくられます。食品から必要量を摂るのが難しいのですが、干ししいたけやきくらげ、うなぎ、鮭などは比較的ビタミンDを豊富に含む食品といえます。
干ししいたけは、調理する前に、自宅でも太陽の光に数時間当ててから使うと、ビタミンDの含有量が増えます。

歯周病予防に効果的!免疫力を上げる食品

歯周病は菌の感染によって発症する病気です。ほかの感染症と同じように、免疫力を高めることで発症リスクを下げることができます。
免疫力を高める食品を摂って、歯周病が進行しにくい健康な身体を作りましょう。

ビタミンACE(エース)で免疫力アップ

免疫力の強化には、活性酸素から身体を守る「ビタミンエース」の活躍が欠かせません。正義のヒーローのような呼び名のビタミンエースとは、ビタミンA(βカロテン)・ビタミンC・ビタミンEのこと。優れた抗酸化パワーをもつ3大ビタミンの頭文字が「ACE(エース)」になるため、ビタミンエースと呼ばれています。

ビタミンAが豊富な食品

    • 緑黄色野菜(にんじん、ホウレン草・ピーマン)
    • 柑橘系のくだもの
    • スイカ など
ビタミンAが不足すると体内でβカロテンがビタミンAに変換されます。
ビタミンA(βカロテン)は、油と一緒に摂ることで吸収率が上がります。

ビタミンCが豊富な食品

    • 緑黄色野菜(小松菜、ホウレン草、ピーマン、ブロッコリー、トマト、にんじん)
    • イモ(じゃがいも・さつまいも)
    • くだもの(いちご・オレンジ・柿) など
ビタミンCは加熱すると流出してしまうため、生で食べるのが最も効率よいといえます。夏なら冷やしたトマトに少量のドレッシングを掛けて食べるサラダがおすすめ。冬なら、茹で汁ごと食べられるスープやなべ物がよいでしょう。
ただし、イモ類はビタミンCがデンプンに守られているため、加熱しても失われにくいという特徴があります。意外かもしれませんが、イモ類はどんな調理方法でもビタミンCをたっぷり摂れる栄養効率の良い食品なのです。

ビタミンEが豊富な食品

    • ナッツ類
    • うなぎ
    • かぼちゃ
    •          
    • アボカド
    • オリーブオイルなどの油
    • 大豆製品
オリーブオイルなどの油にはビタミンEが含まれています。ほうれん草やニンジンなどの緑黄色野菜をオリーブオイルでサッと炒めてナッツ類を軽くトッピングして食べると、ビタミンエースを手軽に摂れます。

予防の基本は栄養バランスの取れた食生活

ここまで、歯周病の予防におすすめの食品を紹介してきましたが、いちばん重要なのは、何かひとつの食品に偏ることなく、栄養バランスのとれた食事をすることです。

栄養素は単体で効果を発揮するものではなく、それぞれが助け合ってこそ、その効果が得られるもの。身体の老化を予防するビタミンエースも、タンパク質がなければ活躍できません。野菜を食べることばかりに囚われず、少量の穀類や肉、魚、卵、豆などもしっかり食べるようにしてください。

歯周病菌に負けない身体をつくるために、栄養バランスの取れた食生活を心がけましょう。