歯科で行う歯周病予防の内容・費用・時間について知りたい!

歯科で行う歯周病予防の内容・費用・時間について知りたい!

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柿木辰美先生
柿木 辰美 先生
専門:一般歯科
2013年 明海大学歯学部卒業。卒後は東京都内の歯科医院に常勤歯科医師として勤務。 現在は複数の歯科医院で非常勤歯科医師として、インプラントや歯内療法を軸に一般歯科診療を日々行なっている。

最近では歯に関心が高まり、クリーニング目的で歯医者さんに行く人が増えました。しかし、中には「歯医者さんで行うクリーニングは、具体的にはどんなことをするのだろう」と思っている人も多いと思います。そこで、今回は歯医者さんでする歯周病予防のクリーニングについて、ご紹介します。

具体的な内容のほか、費用の相場や時間・期間などについても説明しますので、歯医者さんで歯周予防しようと思っている人は、是非チェックしてみてください。

歯科での歯石除去や掃除・クリーニングは保険適用される?

問題点を考える女性

歯医者さんで受けることができる歯のクリーニングには、保険が適用されるものされないものの2種類があります。ここではこの2つについて説明します。

保険が適用される場合

保険が適用されるのは、歯周病の治療の一環として行われる場合です。あくまでも診療なので、行われる内容は歯周病の原因となる歯石除去がメインで、最低限の歯石が除去の対象となります。フッ素塗布などのトリートメントは行われません

また、治療経過を見ながら行うため、複数回に分けて施術することが定められています。そのため週に1回の通院でも、通算すると半年以上かかる場合もあります。

保険が適用されるので安価ですが、最低限の掃除のみになるので、沈着した色素除去などのより充実した内容のクリーニングを求めるのは難しいです。

ちなみに1回の自己負担額は1000円〜3000円程度ですが複数回通わなければならないため、合計金額は大きなものになります。

保険が適用されない場合

歯周病になっていない健康な人が、保険内で歯周病予防のために歯石を除去したりクリーニングしたりすることはできません。審美目的も同じです。そのため自費診療となります。内容は歯科によって異なりますが、専用の機器の使用やフッ素の塗布、歯茎マッサージなどが可能になるため、以下のような内容が望めます。

    • 歯石の除去
    • 歯周病予防
    • 虫歯予防
    • 血行促進
    • 歯や歯茎のホワイトニング
    • 口臭予防

価格は3000円〜5000円程度が相場ですが、歯科によっては1万円を超えるところもあります。1回ですべての歯を綺麗にできるため、一度にかかる金額は保険適用より高くても、相対的に見れば保険適用より低くなることもあります。

自費で歯石除去や歯のクリーニングをするメリット

自費で歯のクリーニングを行うメリットは、一度の施術ですべての歯の掃除が済むことや、保険診療よりも深い内容のクリーニングをしてもらえることなどが挙げられます。

また、一度の施術でも歯石の除去から歯や歯茎のホワイトニングまで、満足のいく内容が受けられ、何度も通わずに済むのも人気が高い理由です。

自費で行う歯周病予防|PMTC

虫歯治療

自費で行う歯周病予防のクリーニングは、PMTCと呼ばれるものです。ここからは、PMTCについて詳しく説明していきます。

PMTCとは

PMTCとはProfessionalMechanical Tooth Cleaningの略で、専用機器による歯面清掃という意味です。

主に歯科衛生士が行い、セルフケアでは落としきれない歯の表面の歯石除去や掃除をしてくれます(詳細内容はそれぞれの歯科によって異なります)。

PMTCの流れ

PMTCのおおよその流れは、以下のようなものです。

診察・染め出し

まずは口腔内の状態を診察します。染め出しとは、歯垢に反応する専用の薬剤を用いたもので、歯垢がある部分だけ色が残り、文字通りまさに歯垢が染め出されます。

染め出しを行うことによって、磨き残しやすい部分が判明し、歯磨きの癖などが分かります。

口腔衛生指導

歯磨きが不十分になりやすい部分が分かったところで、正しい歯磨きの指導が行われます。歯科衛生士は食育なども範疇に入れた歯科保健指導のプロのため、食べ物の食べ方や噛み方を指導してくれる場合もあります。

歯石除去

歯石の除去は、スケーラーという機械を用いて行います。歯の表面の歯石バイオフィルムなどを除去します。スケーラーには手動で行う手用スケーラーのほか、超音波スケーラー、空気圧を利用するエアスケーラーやロトソニックスケーラーなど、様々な種類があります。

歯面清掃

歯の汚れを色々な角度から掃除します。用いる機材は研磨剤、ブラシ、フロス、カップ、チップなどです。

自分で行う歯磨きではできないような歯の掃除を徹底的に行ってくれるため、歯周病の予防につながります。また、歯科によっては舌のクリーニングをしてくれるところもあります。

歯肉マッサージ

専用ジェルなどを用いて手袋をつけた手指で直接マッサージし、歯茎の血行を良くしていきます。

歯肉マッサージは気持ちよく、リラクゼーション効果もあります。また、歯を引き締めるため、炎症を鎮めて歯周病の進行を食い止めます。

※歯肉マッサージは取り入れていない歯科もあります。

仕上げ

歯の汚れや歯石取りが終わったら、仕上げとして歯の表面にフッ素を塗布します。フッ素は歯をコーティングして虫歯や歯周病を予防するほか、歯の表面にできた細かい傷などを修復する効果もあります。

PMTCにかかる時間

PMTCにかかる時間は、一般的には1回で30分〜1時間程度が相場です。1回で上下すべての歯を多角的にきれいにするため、じっくりと時間をかけて行います。

歯科によってはコースやプランを設定しているところもあり、施術内容によってかかる時間も料金も変わってきます。

PMTCはどれくらい毎に行けばいい?

PTCMは保険適用のクリーニングとは異なって規定がないため、1回のみの施術で済ませることも可能です。

ただ、一度で落としきれない場合は、数回にまたがることもあります。しかし、それも本人の希望によるものが基本で、本人が納得すればそこで完了となります。

ただ、定期的に通っている人では、半年に1回位のペースが多いようです。

歯科で行う歯周病予防のまとめ

最後に、保険内診療で行う歯のクリーニングと、自費で行うクリーニングを、以下のにまとめてみました。

保険適用の場合自費の場合
対象者すでに歯周病にかかり、診断されている人誰でも施術できる(審美目的も可能)
施術内容歯周病の原因となる最低限の歯石除去すべての歯の歯石除去、トリートメント、マッサージなど
施術時間10〜15分程度で複数回通院する必要あり30分〜1時間程度で、1回のみで終了も可
費用1回の通院で1000〜3000円程度3000〜1万円までと様々

歯のクリーニングは、どれだけ丁寧に行う人でも、セルフケアだけではどうしても磨き残しが出てしまいます。歯周病予防のためのクリーニングは、歯のホワイトニング口臭予防なども兼ねて行うことをおすすめします。