口がネギ臭い!ネギや玉ねぎを食べた時の口臭の原因と7つの予防法

口がネギ臭い!ネギや玉ねぎを食べた時の口臭の原因と7つの予防法

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柿木辰美先生
柿木 辰美 先生
専門:一般歯科
2013年 明海大学歯学部卒業。卒後は東京都内の歯科医院に常勤歯科医師として勤務。 現在は複数の歯科医院で非常勤歯科医師として、インプラントや歯内療法を軸に一般歯科診療を日々行なっている。

蕎麦や冷奴の薬味など、ネギは日本人にとってなくてはならない野菜です。加熱すれば甘みが増すので、鍋料理にも欠かせません。

しかし、ネギを使った料理を食べたあと、気になるのは口臭です。そこで、今回はネギ類を食べたあとの口臭について、原因や予防法をお伝えします。

ネギや玉ねぎを食べた時の口臭の原因

長ネギや玉ねぎを含むギ・ニンニク・ニラなどには独特の臭いがありますが、これらに共通して含まれるのは、硫化アリルという成分です。硫化アリル自体には臭いがありませんが、ネギを切ると硫化アリルがアリナーゼという酵素と結びついて、アリシンという物質に変化します。このアリシンが、臭いの原因なのです。

また、長ネギや玉ねぎを刻むと涙が出るのは、アリシンが目や鼻の粘膜を刺激するからなのですが、ネギがアリシンを作り出すのは、外敵から身を守るためなのです。

ネギの口臭を予防する7つの方法

ネギを食べたあとの口臭は、以下のような方法で予防することができます。

1.リンゴを食べる

リンゴにはリンゴポリフェノールが豊富に含まれています。リンゴポリフェノールは口臭を抑制する働きがあるので、ネギが入っている料理を食べたあとは、リンゴで口の中をリセットさせるのがおすすめです。

リンゴポリフェノールは、皮にたくさん含まれているので、口臭予防が目的でリンゴを食べるときには皮ごと食べましょう。

2.緑茶を飲む

緑茶には、緑茶ポリフェノールが入っています。ポリフェノールには様々な種類があり、チョコレートやワインに含まれているポリフェノールはまた別のものです。

緑茶ポリフェノールはよく耳にする“フラボノイド”が含まれているため、口臭を抑制する作用があります。ただ、口臭を抑制したいからとガブガブ飲むと、緑茶に含まれるカフェイン利尿作用で体内の水分を排出してしまいます。そのとき口内の水分である唾液も少なくなってしまうので、注意が必要です。唾液には、口臭を抑制する自浄作用があるからです。

食後の緑茶は、熱めのお湯であまり蒸らさずサッと淹れ、少し冷まして飲むのがおすすめです。また、常飲するなら口に含む程度のごく少量ずつ飲めば、唾液量をキープすることができます。

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3.ヨーグルトを食べる

ヨーグルト

ヨーグルトに含まれる脂肪分は、ネギの臭いの原因となる成分を包み込んでくれる性質があります。もしネギや玉ねぎを使った料理を食べたら、デザートにヨーグルトをチョイスすると良いでしょう。

また、洋食ならヨーグルトと同じ乳製品の牛乳を一緒に飲むのもおすすめです。

4.歯を磨く

歯を磨くと、口内の食べカス臭い成分を一斉に除去できるため、ネギ料理に限らず食べ物が原因の口臭全般を予防できます。

また、歯磨きで食べカスを取り除くと、歯垢を作らせません。歯垢は虫歯や歯周病のもととなりますが、歯垢には独特の臭いがあるためネギの臭いと混ざるとさらに強烈になります。

食べ物を食べてから歯垢が作られるまでには約8時間かかるといわれていますが、ネギの残留臭はすぐに取り除きたいので、食べたらすぐに歯磨きをすることをおすすめします。

5.舌を磨く

舌の表面は少しザラザラしていますが、拡大してみると山のような突起がたくさんあります。この突起の中に細菌が潜んでいると、食べカスをエサにして増殖して舌苔ができ、口臭の原因となります。

舌を磨くことで、口臭を未然に防ぐことができます。ただし、舌磨きをする際にゴシゴシとこするとかえって舌を傷つけて突起の溝をさらに深めてしまうため、舌専用の柔らかいブラシなどで1〜2回撫でるように優しく奥から手前にこすってください。

6.洗口液を使う

マウスウォッシュなどの洗口液は、歯磨きほどではありませんが口の中の食べカスや臭い成分を除去してくれるので口臭予防に効果があります。

市販の洗口液は香りで臭い成分をくるんで口臭を抑制しますが、ネギの臭いは時間が経つとともに薄れていくので、臭いが薄れるまでの時間を稼ぐことができるでしょう。

7.口臭スプレーを使う

口臭スプレーは、スプレーに含まれる物質が臭い成分を包み込んで、サッと口臭を予防できます。市販のコンパクトなスプレーをバッグやかばんに携帯しておけば、急にネギが入った料理を食べることになっても安心です。

要注意!食べていないのに息が玉ねぎ臭い場合

ネギを食べていないのに、タマネギが腐ったような口臭がする場合には、口内に虫歯や歯周病がある可能性があるので要注意です。

口内にはたくさんの細菌が棲んでいますが、口内に微量の食べカスなどが残っていると、細菌が分解して歯垢を作り出します。分解する際に硫化水素というガスを発生させますが、その臭いがタマネギ臭さの正体なのです。

細菌が作り出した歯垢はさらに細菌の棲家になり、虫歯や歯周病の原因となります。しかし、歯垢は歯磨きをすることで生成をストップすることが可能です。歯垢が原因の口臭を抑制するには、食後や朝晩の歯磨きをしっかりとする習慣をつけることです。

ネギの健康効果

口臭についてばかり取り上げましたが、ネギには臭いだけで敬遠するのはもったいないほどの、以下のような健康効果があります。

アリシン

アリシンには血流を良くし、新陳代謝を促して体を暖める効果があります。また、血糖値の上昇を抑えるため、ネギを食べると高血圧予防にもなります。

ネギオール

ネギオールはネギの白い部分に含まれるネギ特有の成分で、強い殺菌作用があります。風邪を引いた時にネギを食べると良いというのは、体の中の風邪ウイルスを退治してくれる役割があるからです。

βカロテン

ネギの青い部分に含まれるβカロテン粘膜を保護するほか、抗酸化作用で老化を防ぐ働きがあります。

カルシウム

カルシウムは歯や骨を形成するのに必要な栄養素です。カルシウムは骨粗鬆症を予防するほか、歯周病の症状の症状を進みにくくします。

ネギは美味しく食べた後は、口臭予防をお忘れなく

ネギは栄養分がたっぷり含まれているので、特に冬場には積極的に食べたい食品ですが、食べたあとの口臭はきちんと消すのがマナーです。ネギの臭い成分は口内に残っていることが口臭のおおよその原因のため、口内からネギの残留物などを取り除けば口臭は消すことができます。

ただし、ネギを食べてもいないのに玉ねぎ臭い口臭がする人は、虫歯や歯周病になりかけている可能性があります。歯磨きなどをしっかりして、口腔ケアをしましょう。それでも気になる場合には歯医者さんに相談することをおすすめします。