緊張すると口臭が気になる!デートやプレゼン前にできる6つの予防法

緊張すると口臭が気になる!デートやプレゼン前にできる6つの予防法

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鈴木志帆美先生
鈴木 志帆美 先生
専門:小児歯科・歯内療法
2015年 神奈川歯科大学卒業

「そういえば緊張すると口臭が気になる」と気づいている人は多いと思いますが、緊張時の口臭は、論理的に説明することができます。人は緊張すると、たしかに口臭が強くなる可能性が高いのです。

今回は、緊張すると口臭が強くなる原因や、緊張した時でもサッと口臭をなくす方法をお伝えします。プレゼン前や会議前、またデート中やデートの前などに試せば、もう緊張しても口臭を気にしなくて済みますよ。

緊張するとなぜ口臭が起こる?

口臭

人の体は複雑にできていますが、緊張すると口臭が起こるのは、唾液と深い関係があります。

唾液が減ると口が臭くなる理由

緊張すると喉がカラカラになって、上手く喋れなくなったり言葉が出にくくなったりしたという経験は、誰にでも1度や2度はあるでしょう。

緊張すると喉が乾くのは、口の中の水分量が少なくなるからです。唾液の分泌量は自律神経が司っていますが、自律神経には緊張や興奮状態のときに働く交感神経と、リラックスしているときの副交感神経の2つがあります。

緊張時に交感神経が働くのは、外部からの刺激などでストレス状態になると、防衛本能が働いて体を戦闘態勢に入らせるからです。

戦闘状態では体の血流を活発にし、血圧を上げていつでも爆発的な力を出せるように準備しています。そのとき、口の中でもリラックス時に出るサラサラした唾液から、外部からの侵入物を絡め取ってブロックするネバネバした唾液に変わるのです。

サラサラした唾液(漿液性唾液)と、ネバネバした唾液(粘液性唾液)は出る場所も違い、含まれる成分も異なります。

含まれる主な物質働き
漿液性唾液リゾチーム口内の殺菌・抗菌
唾液アミラーゼなど食べ物を胃にスムーズに送り込む
粘液性唾液ムチン粘膜の保護や修復
外部からの侵入をシャットダウンする

漿液性唾液に含まれるリゾチームは、ウイルスや細菌を殺菌・抗菌する役割があり、口臭の元になる菌を退治して虫歯や歯周病になりにくくする働きがあります。また、唾液アミラーゼは炭水化物を分解して食べ物を消化しやすくします。

一方、粘液性唾液のほとんどはムチンと呼ばれるヌルヌルした成分です。生魚の表面のヌルヌルを思い出すと分かりやすいでしょう。魚の表面がムチンで覆われているのは、カビや寄生虫から身を守るためです。ムチンは外から侵入する異物を絡め取って体内に入るのを防ぐだけでなく、胃壁の保護や修復などもしてくれます。

しかし、粘液性唾液が活躍している時は、漿液性唾液が少なくなるため、口臭が発生しやすくなるのです。

こんなときも口臭が強くなる

口を隠す女性

唾液量が少なくなって口臭が強くなるのは、緊張・興奮したときだけではありません。唾液の分泌量が減るのは、以下のような場合です。

    • 起床時
    • ホルモンバランスの変化
    • 口呼吸
    • 喫煙
    • 飲酒
    • 内臓や口内の病気

起床時

睡眠中は口の活動が休止するため、唾液量が少なくなります。そのため、朝目が覚めた時の口内は、1日のうちで一番細菌が増殖しています。

ホルモンバランスの変化

ホルモンバランスが変化する時は、急激に体が成長する思春期や、月経前後、更年期以降などです。特に女性は、ホルモンバランスが何度も目まぐるしく変化するため、唾液の分泌量も減少することが多く、口臭の一因となります。

口呼吸

口呼吸が起こるのは、鼻が詰まった時癖で口を開けている状態が続くときです。口を開けていれば酸素の出し入れで口が乾き、口腔内に空気中のウイルスや細菌も入りやすくなって口臭の原因となります。口を開けている癖は、歯並びの悪さが原因になっている場合もあります。

喫煙

タバコにはタールやニコチンが含まれていますが、タールはヤニとなって口内にこびりつくため、喫煙者独特の口臭がします。ニコチンは交感神経を刺激して唾液の分泌量を減少させるだけでなく、体の酸素を減らして免疫力も低下させてしまうため、歯周病にもなりやすくなります。歯周病はメチルメルカプタンという卵が腐ったような臭いを持つガスを発生し、口臭の大きな原因です。

飲酒

アルコールは、体内の水分を排出する利尿作用があり、口の中の水分である唾液も少なくなります。また、アルコールは肝臓で分解されてアセトアルデヒドとなり、さらに分解されて酢酸などに変化します。しかし、大量に飲んで肝臓の分解が追いつかなくなると、アセトアルデヒドはそのまま血中に流れ込み、口臭の原因となります。アセトアルデヒドは、ドブ臭や生ゴミ臭のような臭いがします。

ちなみに、メチルメルカプタンもアセトアルデヒドも、悪臭防止法の規制対象となっている特定悪臭物質に指定されているほど、強烈な臭いです。

内臓や口内の病気

内蔵や口内の病気は、それぞれの病気特有の口臭が発生します。口内の病気は虫歯や歯周病ですが、内臓の病気は消化器官、耳鼻咽喉器官、肝臓など、器官ごとに種類の違う臭いを持っているからです。

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口臭を予防・軽減する方法

緊張して口臭が気になると、ますます緊張を高めてしまいかねません。緊張しそうな時は、事前に次のような方法で唾液量を増やすのがおすすめです。

1.水やお茶を飲む

口の中を水分で潤すと、唾液の分泌を促すことができます。ただし、糖分や乳製品やコーヒーなどに含まれる油分は、口臭の元となる歯垢を作りやすくしてしまうので、水分補給をするなら水や無糖のお茶がおすすめです。

ただ、ガブガブと飲むとトイレが近くなって、余計に水分を排出してしまうことになります。水分補給をする時は、あくまで口の中を潤す程度にするのがポイントです。

2.ガムを噛む

粒ガム

ガムを噛んでいる間、顎をよく動かします。顎の付近には大きな唾液腺があり、ガムを噛むと唾液腺が刺激されて唾液の量が増すのです。

ガムは、粒状タイプの表面がコーティングされている、硬めのものがおすすめです。プレゼンや会議中にはなかなか噛めないと思いますが、直前まで噛むのは可能かもしれません。また、デートの時は相手にも勧めれば、自然にガムを噛んでいられます。

3.うがいをする

口周りのトレーニング

うがいも唾液量を増やすのに効果的です。うがいは、水の圧力によって口内にいる細菌を剥がして、水と一緒に体外に排出することができるからです。

ガラガラうがいよりもブクブクうがいが良く、口に水を含んだら口内の上下左右に水を当てるようにして水を吐き出します。

4.酸っぱい食べ物を想像する

梅干し

ガムも噛めず水分補給やうがいも出来ないような時は、酸っぱい食べ物を想像するのがおすすめです。酸っぱい食べ物といえば、レモンや梅干しです。今ここで想像してみただけでも、唾液が自然に湧いてきたのではないでしょうか。

脳は、五感を記憶しているため、想像しただけであたかも今経験しているような錯覚を起こします。そのため、酸っぱいものを思い浮かべただけで、味や臭いを思い出して、唾液が湧いてくるのです。

5.口臭予防アイテムを使う

口臭予防アイテムを使うのも一つの方法です。口臭アイテムにも色々ありますが、臭いでごまかすものではなく、殺菌・抗菌効果があるものを選ぶとより効果的です。殺菌・抗菌効果がある口臭アイテムは、こちらで詳しく紹介しています。

口臭をサッと予防できる人気アイテムおすすめ10選

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6.朝食をきちんと食べる

朝食

口臭が一番強くなるのは起床時なので、そのまま何も食べずに出かけると、午前中口臭が気になる可能性があります。しかし、午前中に会議や人前で緊張するような事がある時も、朝食を食べるだけで口臭を防げます。食べ物を咀嚼すると顎が動いて唾液腺が刺激されるため、自然に唾液が出て口臭の元になる口内細菌を殺菌してくれるからです。

朝食を抜いている人や、朝食を飲み物だけで済ます人は、朝食をきちんと摂る習慣をつけると、口臭予防にもなり、脳に糖分が行くのでパフォーマンスも上がりますよ。

緊張しても口臭はブロックできる!

緊張すると、体の防衛本能から口臭がきつくなってしまうことがあります。しかし、唾液量を増やせば、緊張していても口臭を予防することが可能です。

今回紹介した、緊張時に口臭をブロックする方法は次の6つです。

    • 水やお茶で水分補給する
    • ガムを噛む
    • 含みうがいをする
    • 酸っぱい食べ物を想像する
    • 口臭ケアアイテムを使う
    • 朝食をきちんと食べる

どれも、決して難しいことではないので、緊張した時口臭が気になる人は、ぜひ試してみてください。