気づかないのは本人だけ!納豆から来る口臭と臭わせないための予防法

気づかないのは本人だけ!納豆から来る口臭と臭わせないための予防法

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柿木辰美先生
柿木 辰美 先生
専門:一般歯科
2013年 明海大学歯学部卒業。卒後は東京都内の歯科医院に常勤歯科医師として勤務。 現在は複数の歯科医院で非常勤歯科医師として、インプラントや歯内療法を軸に一般歯科診療を日々行なっている。

関東以北で食べる人が多い納豆は、真っ白いほかほかご飯の上にかけて食べると最高です。栄養もたっぷりなので、朝ごはんに食べる人も多いでしょう。また、ランチの小鉢としても定番です。

ただ、食べた後の口臭は本人が思うよりも強いものです。時間が経てば自然と消えてなくなりますが、食べてすぐの人と会話や午後の会議などで、納豆臭さを漂わせるのは避けたいもの。

そこで、今回は納豆を食べた後の口臭を予防する方法や、出来るだけ納豆の臭いを消して食べる方法などをご紹介します。

納豆の臭いの正体とは?

納豆は煮た大豆の表面に納豆菌を増殖させて作る食べ物ですが、納豆菌が豆のタンパク質を分解した時に作られるアンモニアや、その他の有機酸などが納豆の強烈な臭いの元となります。

しかも、作られてから徐々に発酵が進むため、製造直後よりも私たちが食べる頃の方が臭いは強くなっているのです。

参考:タカノフーズ株式会社

納豆を食べた時の口臭を予防する方法

パックを空けた瞬間から食べ終わってもなお強烈な臭いの納豆ですが、以下の方法で軽減することができます。

まずは、一番気になる食べたあとの臭いを予防する方法です。

うがいをする

食べ物による口臭の最大の原因は、口内に食べカスが残留していることです。だとすれば、口の中から食べカスをなくしてしまえばよいということになります。

口内の食べカスを手っ取り早く取り除くには、水でうがいをするのが有効です。口の中のネバネバが減少し、口内がさっぱりして納豆臭さも軽減します。

歯や舌を磨く

うがいよりももっと強力なのは、歯や舌をみがくことです。食べカスは歯と歯の間舌の表面に潜んでいるため、うがいでは十分に取り除けない可能性があります。

また、口臭の大元となるのは歯垢です。歯垢は口内細菌が食べカスを分解して発酵する際に発生するガスが原因だからです。

歯ブラシや舌ブラシなどでしっかりと除去することで、臭いを発している納豆の残留物を除去することができます。同時に、後々の口臭の原因となる歯垢を作り出さないことにもつながります。

ブレスケアアイテムを使う

納豆を食べた直後の臭いを消したい場合は、ブレスケア商品を使うのもおすすめです。マウスウォッシュやスプレー、タブレットなどを持ち歩いていれば、ランチで納豆を食べても午後には爽やかな息でいられるでしょう。

納豆の臭いを抑えて食べる方法

発想の転換で、そもそも納豆の臭いを抑えて食べるという方法もあります。

納豆にごま油やオリーブオイルを混ぜる

は納豆の臭いを簡単に抑えるのに有効です。食卓でそのまま使える油といえば、ごま油やオリーブオイルなどです。納豆に小さじ1〜2杯程度混ぜて食べると、納豆のアンモニア臭を抑えてくれます。

納豆に漬物を混ぜる

発酵食品である納豆に、同じ発酵食品を混ぜると臭いが軽減されるといわれています。漬物なら何でも良いですが、細かく刻んだ野沢菜やキムチはよく合います。

納豆を天ぷらにする

納豆は加熱すると臭いが軽減されます。おすすめは納豆の天ぷらです。海苔や大葉で包み、天ぷら粉をつけてカラッと揚げるとおつまみやおかずの一品にもなります。

ただし、納豆を加熱して50度以上になるとナットウキナーゼの効果が減少してしまうので、ナットウキナーゼの効果を得たい人は注意してください。

とはいえ納豆が体に良い7つの理由

臭いにばかり注目されがちな納豆ですが、納豆は栄養の宝庫でもあります。一説によると、日本では縄文時代から食べられていたとも言われています。縄文人の主な栄養源は植物性ものとされており、中でも煮た大豆を藁で包んで作る納豆の栄養素には早くから気づいていたのかもしれません。

藁などに含まれる「バルチス・ナットウ」という枯れ草菌の一種である納豆菌には、以下のような体に良い効果や栄養素が含まれています。

参考:全国納豆協同組合連合会

1.虫歯や歯周病を抑制する

納豆のネバネバである「納豆粘質」は、口内ミュータンス菌を抑制する作用があり、その威力はキシリトールにも勝るとも劣らないということがわかっています。

納豆粘質の作用
    • ミュータンス菌の増殖を抑制する
    • ミュータンス菌が酸を作るのを抑制する
    • 酸が歯を侵食するのを抑制する
    • 歯垢の形成を抑制する

上記の理由により、納豆のネバネバは虫歯や歯周病予防に効果があるとして、生命科学関連の特許に登録されています。

2.血液をサラサラにする

納豆に含まれる「ナットウキナーゼ」は、納豆粘着に含まれる酵素のことです。ナットウキナーゼには、血管内で詰まってしまった血栓を溶かすという作用があります。

血栓は心筋梗塞や脳梗塞などの病気の元になるものです。しかし、日頃から納豆を食べていれば、これらの重大な病気を手軽に防ぐことができます。また、ナットウキナーゼは、現在のところ納豆以外の食品ではまだ発見されていません。

3.老化防止の効果がある

人は歳をとると体のあちこちが老朽化してきます。その原因の一つが、血管(動脈)が弾力を失って脆くなる動脈硬化です。動脈が硬くなると、血液循環が悪くなり、脳や全身へ血液が行きづらくなることで認知症になったり、様々な内臓疾患になったりします。

動脈硬化を引き起こす原因は、体の中の「ポリアミン」が年齢とともに減少するためです。ポリアミンは血管の炎症を抑制し、細胞の成長・再生新陳代謝を促してくれるという血管にとって様々な働きがあります。

ポリアミンは体内で作り出されますが、食物からも摂取することが可能です。そして、ポリアミンが多く含まれる食品として、納豆が注目されているのです。

4.腸内環境を整える

免疫力

納豆に含まれる納豆菌には、食物繊維が多く含まれています。そのため、腸内の悪玉菌を退治し、腸内環境を整えてくれる働きがあります。

便秘や下痢は口臭の一因となります。腸内で発生した腐敗臭が血液に混ざって全身に回り、息に混ざってしまうからです。

腸内環境を良くすれば体が健康になるだけでなく、口臭を防ぐことにもなります。

5.歯や骨を強くする

納豆にはビタミンKが含まれています。ビタミンKにはビタミンK1とビタミンK2があり、骨を丈夫にするのはビタミンK2の方です。ビタミンK1は緑黄色野菜などに多く含まれますが、ビタミンK2は納豆に多く含まれています。そのため、納豆を食べると歯や骨を強くするので、骨粗鬆症の予防にもなります。

ビタミン類は体内では作れない栄養素ですが、納豆を食べることでビタミンK2を摂取することが可能です。

6.美肌効果がある

納豆は、老化防止に効果のあるポリアミンや食物繊維が豊富だということから、美肌効果の面でも評価されています。

肌は、ターンオーバーという細胞再生のサイクルに大きく左右されます。納豆は細胞の再生を助けるため、健やかなターンオーバーにも関与しているのです。また、食物繊維によって腸内環境が良くなれば免疫力も向上し、肌荒れや吹き出物にもなりにくくなります。

7.睡眠の質を上げる

近年話題を集めているのが、納豆の睡眠効果です。睡眠にはセロトニンという脳内伝達物質が大きく影響しますが、セロトニンが少なくなると、イライラして眠れなくなってしまいます。

セロトニンを作り出すのはトリプトファンという物質ですが、トリプトファンは食物のアミノ酸に含まれています。特に、納豆の原料となっている大豆に多く含まれます。

セロトニンはすぐには作り出されないため、朝食で納豆を食べるとその日の睡眠の質を上げると言われています。

納豆を食べたらまずうがいをしよう!

納豆は昔から日本人が栄養や薬として用いてきた、日本独自の食べ物です。また、虫歯や歯周病の予防効果もあるため、避けるのではなく口臭をなくす努力の方をしたいものです。

納豆による口臭を予防する方法
    • 水でうがいをする
    • 歯や舌みがきをする
    • ブレスケアアイテムを使う
    • 納豆の臭いを抑える調理法をする

どの方法もおすすめですが、一番手早くできるのは水うがいです。口の中のネバネバを取り除いて、口臭を予防しましょう。