ニラを食べた翌日の口臭が気になる!臭いの原因と6つの予防法

ニラを食べた翌日の口臭が気になる!臭いの原因と6つの予防法

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杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。

餃子、レバニラ、ニラ玉…ニラの入った料理はとても美味しいですが、ニラはなぜか、食べた直後よりも少し経ってからのほうが臭いが強くなります。そのため、「食べた後の口臭が気になるから、平日には食べない」という人もいるのではないでしょうか。

そんなニラを食べたあとの臭いを消すための予防法臭いを抑える調理法をご紹介します。この記事を読めば、もうニラ料理は怖くありません。

ニラの臭いの原因とは?

ニラの臭いは、ニラに含まれる「硫化アリル」という成分です。硫化アリルはユリ科の植物に含まれるもので、ニンニクやネギにも含まれます。生のニラやニンニクを切るとツーンとした独特な臭いがしますが、これはニラの表面が傷つくことによって硫化アリルが活性化し、酵素と結びついて臭いのある「アリシン」に変化するからです。

ニラの原産地はモンゴルと言われています。モンゴルといえば広大な大地と、そこに住む牛や馬、羊などを思い浮かべます。ニラは動物に食べられないように、噛んだ瞬間に強烈な臭いを発することで生存する方法を得ました。

また、モンゴルは寒い土地であるため、春になると一斉にカビやバクテリアが発生します。ニラが傷つけられることで生成されるアリシンには、強力な殺菌成分があり、カビやバクテリアの繁殖を防ぎます。また、アリシンの殺菌作用は、サルモネラ菌をはじめチフス、コレラ、寄生虫などの除去にも効果があります。

ニラが独特で強い臭いを発するのは、動物や病原菌から身を守って生き残るという目的があったのです。

しばらくしてから口臭がする原因は?

ニラの臭いの成分「アリシン」は、口の中に入ると粘膜に付着して、長時間臭いを発し続けます。

また、ニラは体内に入ると腸で吸収されますが、通常臭い成分は肝臓で分解されます。しかし、肝臓で分解しきれない分はアンモニアとなって血中に溶け込んでしまうのです。肺に達した血中のアンモニアは、吐く息に混ざって出てきます。

ニラを食べてからしばらく経っても臭いが続くのは、口内の残留や、吸収・分解に時間がかかるためです。

ニラの臭いを抑える調理法

ニラは、包丁などで切るとアリシンが生成されて強い臭いを発します。したがって、お浸しなどを作る場合は切らずに加熱し、茹で上がってから切るとあまり臭いがしません。

また、ニラは加熱するほど臭いが弱くなるので、臭いが気になる人は調理の前半でニラを加熱し始めれば臭いが抑えられる可能性があります。

ニラを食べた後の口臭対策

加熱すれば臭いが抑えられるとはいえ、ニラはしゃきっとした歯ごたえが美味しいですし、調理工程で刻まないとならない料理もあります。ということで、ニラを食べたあとの口臭対策をお伝えします。

1.リンゴを食べる

リンゴには、プロシアニジンというポリフェノール(通称リンゴポリフェノール)が含まれています。プロシアニジンには消臭効果があるため、ニラ料理を食べたあとにリンゴを食べると、口臭を抑えることができます。

プロシアニジンは皮に多く含まれるため、リンゴは皮ごと食べるのがおすすめです。また、プロシアニジンには抗酸化作用があるので、アレルギー改善や美白効果等も期待できます。

2.緑茶を飲む

緑茶には、緑茶ポリフェノール(カテキン)が含まれています。カテキンは口臭を抑制する働きがあるため、ニラを食べた後に緑茶を飲むのは効果的です。

ただし、緑茶は飲みすぎると利尿作用が働いて、口の中も乾きやすくなってしまいます。口内の唾液には、臭いの原因菌を殺菌する物質が含まれているため、唾液が少なくなってしまってはかえって逆効果になります。

緑茶の正しい飲み方や淹れ方については、下記の記事に詳しく書いているので、参考にしてみてください。

口臭はお茶で予防できる!口臭予防に効果的なお茶の選び方

3.舌や歯を磨く

いつまでも口内にニラの成分が残っていると、口臭の原因になります。口の中からニラの成分を除去するには、舌磨きや歯磨きが効果的です。

目には見えませんが、舌の表面には尖った山のような凸凹があり、ニラの臭い成分がこびりつきやすい場所です。また、歯の表面の凸凹した部分にニラの成分がこびりついている場合があります。歯と歯の間に隙間がある人は、ニラ自体も挟まりやすいです。

舌磨きや歯磨きで口内から臭いのもとを除去してしまえば、早めに臭いを消すことができるでしょう。

4.口臭スプレーを使う

すぐに臭いを消し去りたい場合には、口臭スプレーもおすすめです。コンビニなどで販売している市販の口臭スプレーのほとんどは、香りで臭いを包み込んで口臭を抑制するしくみになっています。

歯磨きなどができない状況でも、携帯用の口臭スプレーなら使いやすく、一瞬で臭いを消すことが期待できます。

5.マウスウォッシュを使う

マウスウォッシュ

ほとんどのマウスウォッシュは、口臭抑制を目的としたものです。ニラの臭いを消すなら、市販のマウスウォッシュなどを使うのも一つの方法です。

また、マウスウォッシュの中には抗菌・殺菌成分が含まれるものもあり、口臭抑制効果もあります。抗菌・殺菌成分が配合されている製品は、虫歯や歯周病を予防する目的で作られているため、常用するならこちらがおすすめです。

歯医者さんが教える口臭予防のうがい薬の選び方とおすすめ6選

6.お風呂やサウナで汗をかく

ニラの臭い成分は体内に入ると長時間維持されるため、代謝を良くして汗で排出すると、臭いを翌日に持ち越さない可能性が高くなります。

おすすめなのは、ぬるめのお風呂にいつもより長めに浸かる、サウナで汗を流すなどです。血行が良くなるとじんわりと汗をかくので、臭い成分も汗と一緒に出ていきます。

実はニラは栄養分がたっぷり!

口臭では敬遠されてしまうニラですが、実はニラには栄養素が豊富に含まれています。

ニラに含まれる栄養分
    • βカロテン:抗酸化・粘膜保護
    • 葉酸:造血
    • 食物繊維:腸整
    • カリウム:高血圧予防・塩分調整
    • ビタミンK :動脈硬化抑制・血管修復・骨強化
    • ビタミンA(レチノール):美白美肌
    • ビタミンE:抗酸化・ホルモン調整

また、ニラに疲労回復効果が在ることはよく知られていますが、ニラを調理する時に作られる「アリシン」には、ほかにも驚くべき効果がたくさんあります。

アリシンが持つ効果
    • 疲労回復
    • 食欲増進
    • 抗菌効果
    • 抗酸化作用
    • NK細胞活性
    • 免疫力アップ

あまり知られていませんが、ニラにはがん細胞を抑制し、腫瘍が大きくなるのを防ぐ効果も期待できるのです。

口臭予防でもうニラを食べても怖くない!

ニラを食べたあとの口臭を抑制する方法をまとめると、以下のものがあります。

    • リンゴを食べる
    • 緑茶を飲む
    • 舌や歯を磨く
    • 口臭スプレーを使う
    • マウスウォッシュを使う
    • お風呂やサウナで汗をかく

ニラにはたくさんの栄養分が含まれているため、むしろ積極的に摂りたい食品です。しっかりと口臭を予防し、美味しく食べて健康的に過ごしましょう。