【歯医者さんに聞く!】歯周病・歯槽膿漏の予防を簡単にできる6つの方法

【歯医者さんに聞く!】歯周病・歯槽膿漏の予防を簡単にできる6つの方法

この記事の監修医師一覧

櫻井祐弥先生
櫻井 祐弥 先生
所属:エムズ歯科クリニック下落合
専門:デジタル
東京都出身。東京医科歯科大学を卒業し、インプラント専門医の下で臨床研修を行った後に医療法人社団翔舞会エムズ歯科クリニックに入社。現在、エムズ歯科クリニック下落合院長として診療をする傍ら、子育てと趣味の読書と最近習い始めたゴルフに奮闘している。
杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。

歯周病は、口臭の大きな原因のひとつでもあります。
一度かかってしまうと自然には治らない病気である上に、進行すると、命にかかわるような全身疾患にもつながるリスクがあります。
高齢者が亡くなる原因の上位である肺炎も、歯周病に起因する誤嚥性肺炎が高い割合を占めています。また、妊娠している女性が歯周病にかかって悪化すると、早産のリスクも高まるため要注意です。
とはいえ、心配しすぎないください。歯周病は、しっかり予防すれば重症化を防げる病気です。ここでは、歯医者さんの監修のもと、歯周病(歯槽膿漏)のセルフチェック~予防のために誰にでもできる簡単な方法を紹介します。ぜひ、今日からすぐに実践してみてくださいね。

この記事がおすすめな人
    • もしかして歯周病?セルフチェックの方法を知りたい。
    • 歯周病になるのは、なぜ?原因を知りたい。
    •  
    • 口臭の大きな原因になるという歯周病。ケアの方法を知りたい。
    • 歯周病は口だけの病気?全身の病気に関わりがある?
    • 歯周病を予防するために毎日できるセルフケアの方法を知りたい。
INDEX
  1. あなたは大丈夫?歯周病(歯槽膿漏)セルフチェック
  2. 歯周病から全身の病気になることも!
  3. 歯周病になる原因とは?
  4. 歯周病はこうして悪化する
  5. 歯周病の簡単にできる6つの予防法
    1. 正しい歯磨きでプラークを除去
    2. 水うがいでプラークを除去
    3. 歯間ブラシやデンタルフロスを使う
    4. タバコを控える
    5. 歯科で定期的にクリーニング
    6. 矯正で歯並びを改善する
  6. 歯周病の簡単にできる予防法で末永く歯を健康に!

あなたは大丈夫?歯周病(歯槽膿漏)セルフチェック

パンダ

先生、歯磨きをしていてたまに血が出るんですけど、おいら歯周病なんですかねえ。

櫻井先生

おや、血が。それは歯周病の可能性がありますね。まずはセルフチェックしてみませんか?下記で当てはまるものがあれば教えてください。

パンダ

ほーう、セルフチェックですか。やってみましょう。

    • 起床時に口の中がネバネバする
    • 口臭が気になる
    • 歯と歯の間に食べ物が挟まるようになった
    • 固いものを噛みにくくなった
    • 歯茎が赤く腫れている
    • 歯磨きをしていて出血したことがある
    • 歯茎がムズムズする
    • 歯が浮いているような違和感がある
    • 以前に比べて歯が大きく(長く)なった気がする
櫻井先生

いかがでしたか?この中でチェックの数が、
0〜3個の人:予防すれば歯周病の進行を食い止められる可能性が高いです。
4〜6個の人:歯周病が進行している可能性が高いです。
7個以上の人:歯周病がかなり進行している可能性が大きいです。

パンダ

うーん…。

櫻井先生

パンダさん、いくつありましたか?

パンダ

4つですね。うーん、ヤバイかも。

歯周病から全身の病気になることも!

パンダ

うーん、先生、歯周病って歯の病気なんですよね。

櫻井先生

そうですね。ですが、歯周病菌が血液や気管に入り込み、全身の病気を発症させることもあります。時には命に関わる大事に至ることもあり得ます。

パンダ

ええー、そうなんですかー!そんな怖ろしいことになるとは知りませんでしたー!どんな病気になるかもしれないんですか?

櫻井先生

下記にまとめましたので、ご覧ください。

歯周病が原因・誘因となる可能性がある病気
    • 誤嚥性肺炎
    • 心内膜炎
    • 糖尿病
    • 心筋梗塞
    • 動脈硬化
    • 早産・低体重児出産
    • 骨粗鬆症
    • がん
    • 腎臓病
    • 肥満
    • 関節炎

歯周病になる原因とは?

パンダ

ううーん、歯周病とは恐ろしい病気ですな…。しかし、そもそも何が原因で歯周病にかかるんですか?

櫻井先生

多くの原因が、歯磨き不足ですね。食後や寝る前に、歯を磨いていますか?

パンダ

あー、つい磨き忘れて、そのまま寝てしまうことがありますな…。

櫻井先生

それはいけませんね。食べカスや歯ぐきから出た血液をエサにして、歯周病菌が白くてネバネバした歯垢をつくるんですよ。朝起きた時、口の中がネバネバしていませんか?

パンダ

あー、ネバネバしているし、臭いですな。あれが歯垢なんですか。

櫻井先生

歯垢は細菌の温床です。その中で細菌が増殖して、歯ぐきに炎症を起こすんですよ。

パンダ

ううーん、ヤバすぎますな…!

歯周病とは、歯を支えている骨を破壊する慢性の炎症疾患です。成人の約7~8割の人が歯周病にかかっているといわれているほど、歯周病は歯のお手入れを少しサボっただけで誰でも簡単にかかりやすい病気です。
特に思春期や妊婦さんなど、ホルモンバランスが大きく変化する時は、元々歯が丈夫な人でも、歯周病を発症しやすくなります。

歯周病はこうして悪化する

パンダ

歯周病というのは、どんな風に悪化していくんですかね?

櫻井先生

最初は歯ぐきが腫れて赤くなる歯肉炎を発症します。この段階では、まだ痛みを感じないことがほとんどです。

パンダ

ほほーう、痛くないんですか。

櫻井先生

そうなんです。ですから初期の歯周病は、発見が遅れることがありますね。

歯周病菌の棲み処である歯垢は、毎日の歯磨きでも磨き残しやすいところに蓄積されていき、歯ぐきに炎症を起こします。
歯垢が溜まりやすいのは、歯と歯ぐきの境い目である歯周ポケットなどです。歯周病が進行するにつれて、歯周ポケットが深くなっていきます。
歯にものが挟まりやすくなり、歯ぐきが下がって「歯が長くなった?」と感じるようになります。ここまで歯周病が進むと、中期の段階です。冷たいものや熱いものが沁みる、知覚過敏が起こり始めます。
さらに悪化すると、歯の土台となる顎の骨が溶かされ、歯が浮いたように感じたり、グラついたりするようになります。
歯周病が末期になると、自然に歯が抜け落ちてしまうこともあります。そこまでいくと、痛みや口臭がひどくなります。

歯周病の簡単にできる6つの予防法

パンダ

うーん、これは本腰を入れて歯周病の対策をしていかねばなりませんなぁー。

櫻井先生

歯周病の予防は、毎日のセルフケアが重要ですからね。

パンダ

それですよー。おいら、歯を磨き忘れることが多いんで、サボらないように気を付けなければー。

櫻井先生

がんばってください。それでは、どなたでもご自宅で簡単にできる歯周病の予防法を紹介しますね。

1.正しい歯磨きでプラークを除去

歯周病予防の基本は、毎日の歯磨きです。歯垢をつくらないため、最も有効な予防法といえるでしょう。
食後30分以内と寝る前が、歯磨きに最適なタイミングです。最低でも、1日2回以上の歯磨きを推奨します。
そのうちの1回は寝る前に必ず磨くようにしましょう。

2.水うがいでプラークを除去

歯磨きができない状況でも、水を口に含んでぶくぶくと含みうがいをするだけでも、かなり口内の食べカスを除去できます。
水流を歯列に当てるように強めにグチュグチュと口をゆすぐうがいは、さらに効果的です。
水うがいの効果的な方法は、下記の記事をご覧ください。

【歯科医監修】本当に口臭予防ができる水うがいのコツと効果の秘密!

3.歯間ブラシやデンタルフロスを使う

特に歯垢が溜まりやすいのは、歯と歯のすき間です。歯間を場所を重点的にケアするためには、歯ブラシだけの歯磨きでは磨き足りません。
1日1回以上は、歯間清掃アイテムをプラスした歯磨きを行いましょう。

4.タバコを控える

喫煙が免疫機能を低下させ、健康を害することは広く知られています。歯周病を引き起こしやすく、発見が遅れがちになるのも喫煙者の特徴です。
また、吸っている本人以上に、周りで受動喫煙させられている人の方が高いリスクを架せられることもわかっています。
親がタバコを吸っていると、その子どもは小さい頃から歯肉炎や歯周病の症状を引き起こしやすくなります。厚生労働省の公式ページでも、その危険性について明記されています。

5.歯科で定期的にクリーニング

セルフケアを上手にできる人でも、全体の2割は磨き残してしまうといわれています。どうしても歯ブラシが届かない場所に歯垢が溜まっていくからです。
そうした蓄積汚れを除去するためには、歯科で定期的にクリーニングしてもらうと良いでしょう。歯のクリーニングは口臭予防にもなりますので、身だしなみに気を配っている人にもおすすめです。

6.矯正で歯並びを改善する

矯正で歯並びをキレイに整えるのは、見た目の改善だけが目的ではありません。歯並びが悪いと歯の重なりあった部分に汚れが溜まりやすくなり、そこから歯周病にかかってしまうのです。
歯周病の予防には、根本的に歯の状態を見直すことも大切です。

歯周病の簡単にできる予防法で末永く歯を健康に!

パンダ

ふーむ、なるほどー。歯周病の予防は、毎日の歯磨きやうがいといった基本的なことが大事なんですなー。

櫻井先生

その通りです。基本的なセルフケアを毎日継続していくことが大切です。専門家による歯科でのクリーニングも効果的ですよ。口臭も予防できますし。

パンダ

ほほー、いいですな。これからは定期的に歯のクリーニングを受けますよー。

記事の重要ポイントをチェック!
        
    • 歯周病は初期段階では痛みがないので、発見が遅れがち。
    • 歯周病は口臭の大きな原因。放置すると全身疾患にもつながる。
    • 歯周病予防の基本は、毎日の歯磨き。食後と寝る前に磨くのがおすすめ。
    • 歯周病予防には、歯間ブラシなどを使った歯磨きを1日1回以上行おう。
    • セルフケアでは落とせない汚れは、歯科で定期的なクリーニングで除去。