虫歯予防は歯間ケアが命!デンタルフロス初心者も簡単に予防効果UP

虫歯予防は歯間ケアが命!デンタルフロス初心者も簡単に予防効果UP

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杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。
虫歯になりやすい場所があるのをご存知ですか?
歯と歯の間です。歯間は食べカスが挟まりやすく、歯垢がたまりやすい場所。というのも、一般的な歯ブラシではヘッドが大きすぎて歯と歯の間まで磨き切れません。そのためそこから虫歯になることが、とても多いのです。

虫歯予防のためには、歯間ケアが命といえます。歯間ケアのために、デンタルフロスをプラスした歯磨きがおすすめです。
ここでは、フロス初心者も使いやすいおすすめのデンタルフロスをはじめ、目的にあわせた種類や使い方のコツなどをお伝えします。
INDEX
  1. 歯ブラシだけでは磨き残しが4割も!
    1. 歯間は虫歯になりやすい場所No.1?
    2. フロスの使用は1日1回以上、就寝前がおすすめ
  2. 初めてでも簡単に使える「フロスの選び方」
    1. 初心者は「ホルダータイプ」がおすすめ
    2. 「糸巻タイプ」は上級者向け
    3. 歯間に合わせてサイズを選べる
    4. 歯間に入りやすいタイプも選べる
  3. デンタルフロスの疑問を解決!
    1. フロスを使うと歯と歯のすき間が広がる?
    2. どちらが先?フロスと歯磨きの順番は?
    3. 歯間にフロスを入れると痛い時は?
  4. 「定期検診+プロケア」併用で磨き残しゼロ!

歯ブラシだけでは磨き残しが4割も!

歯ブラシ1本だけの歯磨きでは、4割を磨き残してしまう…そんな調査結果が、2005年の日本歯科保存学誌で報告されています。
歯ブラシのヘッドは大きくて、歯と歯の間には届かないため、どうしても磨き残しができてしまいます。
そこで、デンタルフロスなどの歯間清掃補助具をプラスすると、2割くらいまでの磨き残しを減らすことができます。
それが、セルフケアで落とせる限界です。残りの2割は、歯科医院でプロが専門的な器具によるクリーニングを行わなくては、除去することができません。

歯間は虫歯になりやすい場所No.1?

冒頭でも紹介しましたが、歯には「虫歯になりやすい場所」が存在します。
    • 歯と歯の間
    • 歯と歯ぐきの境目、隙間(歯周ポケット)
    • 噛み合わせの部分
    • 被せ物や詰め物の継ぎ目
以上が、虫歯になりやすい場所といえます。
特に小さい子どもの生えたての永久歯は噛み合わせの部分が深い溝になっていて、汚れが溜まりやすい状態です。大人の歯よりも弱いので、そこから虫歯が始まってアッという間にお口全体に広がってしまうこともあります。

フロスの使用は1日1回以上、就寝前がおすすめ

虫歯予防のために行う歯磨きは、食後と就寝前に行いましょう。そのうえで、デンタルフロスなどの歯間清掃補助具をプラスしたケアは、1日1回以上は行うようにすると、予防効果がアップします。
1日に1回だけデンタルフロスを組み込んだケアをするとしたら、タイミングとしては就寝前がおすすめです。
夜、寝ている間は、唾液>の分泌量が格段に減りますのでお口の中が乾燥します。
虫歯菌は乾燥した場所で活発に動きますので、就寝中は虫歯ができやすい環境といえるのです。
夜中に虫歯をつくらせないためにも、しっかりと歯を磨いて、虫歯菌をできるだけ減らしてから眠るようにすると良いでしょう。

初めてでも簡単に使える「フロスの選び方」

さっそく、今日からデンタルフロスを使ったケアを始めましょう。
「初めてで歯の間にフロスが入るか心配」という人も、初心者でも使いやすいデンタルフロスもあります。
子どもにも使いやすいものもあります。
海外ドラマや洋画では、子どもがデンタルフロスを使って歯のケアをしているシーンが出てくると思いませんか?
デンタルフロスを使った歯間ケアも、子どもの頃から行う方が虫歯予防の効果が高まります。歯と歯のすき間の汚れは、歯ブラシ1本では取り除くことができないからです。
奥歯が生え揃ったら、デンタルフロスデビューのタイミングです。

初心者は「ホルダータイプ」がおすすめ

デンタルフロスには、持ち手に糸が張られたホルダータイプのものがあります。初心者は、ホルダータイプが使いやすいので、おすすめです。
洋画や海外ドラマでは、人気俳優が糸巻きタイプのフロスを指に巻き付けて使うシーンが描かれていて、とてもかっこよく見えることがありますが、初めての場合は使いこなすのがなかなか難しいです。
使える人は、始めから糸巻タイプにしてもいいですが、最初はホルダータイプから始めてみると、「使いにくいから歯ブラシ1本でいいや」などと挫折しなくていいかもしれません。
ホルダータイプにも、持ち手がY型やF形のものがあります。糸のタイプも、歯間に入れやすいもの、汚れをからめとりやすいものなど、目的に合わせて選べます。

「糸巻タイプ」は上級者向け

糸巻タイプのフロスは、両手の指に端を巻き付けて、間が10~15cmくらいになるようにします。糸をピンと張るように指でつまんで持ち、歯と歯の間に入れます。歯に沿って引き出すことで、歯と歯の間の歯面についた歯垢や汚れを掻き出します。
糸の張り方など、初心者には難しいですが、慣れた上級者にとって糸巻タイプほど汚れをごっそり取れるものはないというくらい清掃性が高いです。
糸巻タイプは、糸を歯の側面だけでなく、生え際のカーブしたところの際ギリギリまで滑り込ませて引き上げます。ホルダータイプではそこまで入れるのが難しい場合も多いので、便利に使えます。

歯間に合わせてサイズを選べる

[デンタルフロスは、歯間の広さに合わせたサイズを選ぶことが大切です。
メーカーによってサイズ設定は色々ですが、SSSSサイズからM・Lサイズまで多彩に揃っています。
子ども用に、お口に合わせた形状に作られたデンタルフロスもあります。お口が小さい女性が使うこともできます。
最初はなかなか歯間に入りにくいと感じるかもしれませんが、これまで歯間ケアが不足していたために歯垢が固まってしまい、歯間が狭くなっているケースもあります。入らないからといって歯間ケアの必要がない、ということではありませんので、慣れるまで少しずつ続けてみてください。

歯間に入りやすいタイプも選べる

メーカーによって使用は色々ですが、デンタルフロスには入りやすいように加工されたタイプもあります。ワックス加工されていてスルッと入れられるものや、ワックス加工せずに、糸の素材などで入りやすいように工夫されたものがあります。
初めてで歯間に入りにくい、という時は、まっすぐ押し込むのではなく、のこぎりを引く感覚で少しずつ入れるようにしてみてください。
歯ぐきの境目まで糸を降ろし、そこから歯の側面に沿わせて引き上げていくと、汚れがごっそり掻き出されます。手鏡などを使って確認しながら進めてみてください。

デンタルフロスの疑問を解決!

初めてデンタルフロスを使う方にとって、歯間に入れにくいというお悩みの他にも、さまざまな疑問があるのではないでしょうか。ここでは、デンタルフロスを使ったケアについて多い疑問について、解説していきます。

フロスを使うと歯と歯のすき間が広がる?

歯間ケアのためにデンタルフロスを使うと、歯と歯のすき間が広がるという誤った噂が流れていますが、そんなことはありません。
ただし、自分の歯間のサイズに合ったものを使用するようにしてください。合わないサイズを無理やり使うと、広がるというより歯ぐきを傷つけることがあります。
基本的に歯間ケアをして歯間が広がることはないですが、最初はデンタルフロスが入りにくいのに慣れるとスルッと入るようになったり、スムーズに引き出せるようになったりするので、「広がった?」と感じるのかもしれません。
実際は、歯間ケアできていなかったために詰まっていた汚れが取れ、フロスを出し入れしやすくなったからでしょう。もしくは、歯周病の症状が出ていて、歯ぐきが炎症をおこして腫れていた可能性もあります。
お口のケアを続けていくうちに、歯ぐきの状態が改善されますので、腫れが引いて、フロスをスムーズに使えるようになったことも考えられます。

どちらが先?フロスと歯磨きの順番は?

    • デンタルフロス
    • 歯ブラシ
フロスを使って歯と歯の間の汚れを取り除いてから、歯ブラシで全体を磨くとよいでしょう。
デンタルロスで取り除きにくい場所の清掃をした後、取れかけて残っているものを歯ブラシで一掃する歯磨きの方法が効率的です。

歯間にフロスを入れると痛い時は?

お口の状態によっては、歯間ケアが行き届いていないため歯ぐきが腫れていて、デンタルフロスが触れると痛い場合があります。
歯科医院で治療を受けながら、無理のない範囲でゆっくりと使うようにしましょう。
歯間に入れやすいタイプのものや細いものを、そっと優しく使うようにしてください。

「定期検診+プロケア」併用で磨き残しゼロ!

虫歯予防のために、デンタルフロスを採り入れたセルフケアと、歯科医院での定期検診+プロケアを組み合わせて、磨き残しゼロを目指しましょう。
定期検診は、1~3カ月に1回程度がおすすめです。お口の状態によって異なりますので、歯医者さんの診断を受けて、自分に適した頻度で通院するようにしてください。