子どもの口が臭い!?中学生の口臭が気になる理由と8つの予防法

子どもの口が臭い!?中学生の口臭が気になる理由と8つの予防法

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鈴木志帆美先生
鈴木 志帆美 先生
専門:小児歯科・歯内療法
2015年 神奈川歯科大学卒業
「中学生の子どもの口臭がひどい」「いじめにつながったりしない?」といったお悩みを持つ親御さんは少なくありません。

中学生から高校生にかけて、いわゆる思春期といわれるこの時期は、心身が急激に発達します。口臭が強くなるのも当然のことなのです。
中学生くらいのお子さんの場合、本人が口の臭いを自覚していないこともあります。お子さんを傷つけないようにやんわりと指摘して、口臭改善のためにサポートしてあげましょう。
INDEX
  1. 思春期は口臭が強くなる「第2次性徴期」
    1. お口の菌環境がアンバランスになりやすい
    2. 生活習慣の乱れが口臭を悪化させる
    3. アレルギー性鼻炎・ちくのう症の可能性
    4. 下痢・便秘・腸内環境の悪化が原因
    5. 体調不良による免疫機能の低下
  2. 中学生の口臭予防と改善する8つの方法
    1. ①朝・夕・食事の後、こまめに歯磨き
    2. ②夜更かししないで規則正しい生活を
    3. ③栄養不足かも?栄養バランスのよい食生活を
    4. ④口呼吸をやめてドライマウスを改善
    5. ⑤水分をたっぷり摂ろう
    6. ⑥トイレの回数を増やしてしっかり排泄
    7. ⑦適度な運動を心がける
    8. ⑧ストレスをためない生活を心がけて
  3. 歯科医院で検診&お口のクリーニングを

思春期は口臭が強くなる「第2次性徴期」

中学生から高校生にかけて、子どもは大きく成長します。
心も体も、子どもから大人へと生まれ変わる「第2次性徴期」にあたります。ヒゲが生える、生理が始まるといった性的にも発達する時期のため、体臭や口臭など、身体から発する臭いも子ども時代とはまったく違ったものに変わります。血液中の成長ホルモンや性ホルモンの影響で、口臭が強くなることがあるのです。

お口の菌環境がアンバランスになりやすい

お口の中には、細菌が連なった口内フローラが形成されていて、たくさんの善玉菌や悪玉菌が存在します。思春期は心身の発達に伴って、口内フローラを構成する細菌が変化していきます。
身体の発達に心がついていけなかったり、自律神経のバランスを崩しやすかったりもする時期です。ホルモンバランスの乱れから、きつい臭いを発生しやすくなるのです。

生活習慣の乱れが口臭を悪化させる

さらに思春期は気分や揺れやすく、デリケートな時期。些細なことから深く悩んでしまい、それがもとで夜ベッドに入っても眠れずに睡眠不足になったり、受験やテスト勉強で根をつめて夜更かししているうちに生活サイクルが乱れてしまうということも。
朝早く起きることができなくなり、朝食抜きで出かけることが習慣化するのもよくない傾向です。
昼食にコンビニ弁当、間食にスナック菓子を食べ、晩ご飯を一気にドカ食いといった食生活の乱れから「食べているのに栄養不足」といった状態に陥り、口臭や体臭の悪化を招きます。

アレルギー性鼻炎・ちくのう症の可能性

また、病的起因による口臭が発症していることも考えられます。お子さんは、アレルギー鼻炎ちくのう症ではありませんか?鼻でしっかりと呼吸ができていますか?そういった体調の変化も、口臭を悪化させる大きな要因になります。

下痢・便秘・腸内環境の悪化が原因

偏った食生活も一因となり、下痢や便秘をおこしやすい腸内環境になっている場合があります。腸に悪玉菌が増えていると、有害物質をうまく排出できず、悪臭のするガスがおなかに溜まっていきます。食物繊維や活性酸素が摂れる野菜を食べない食事をしていると、腸の中の善玉菌が減り、悪玉菌の巣窟となって、お口からも嫌な臭いを放つようになります。
MEMO
口臭の対策は、お腹の中から行うことが大切です。乳酸菌が入ったチーズやヨーグルトを食べる習慣をつけましょう。

体調不良による免疫機能の低下

風邪をひきやすかったり、頭痛がしていたりといった体調不良に陥っていませんか?
中学生というと「若いから元気が有り余っているはず」というイメージが先行するかもしれませんが、この年頃はホルモンバランスや自律神経が乱れやすいため、慢性的な頭痛などにも悩まされやすい体調が不安定な時期といえます。
体調不良は免疫機能を低下させ、さまざまな問題が発生しますので、口臭の悪化につながります。
食事・睡眠・運動を十分に行い、エネルギー補給とメンテナンスをしっかり行うように配慮していなければ体調を崩しやすくなります。

中学生の口臭予防と改善する8つの方法

中学生のお子さんが「口が臭い」ということで傷つかないよう、口臭予防の方法を必要に応じてアドバイスできるよう、8つの方法をお伝えします。親御さんがまずはしっかりと知識を身につけておいてください。
心身がアンバランスになって不安を抱えやすい時期です。親御さんが近くにいて、必要になればすぐにサポートできるようにして、いつでもお子さんの味方になってあげましょう。

①朝・夕・食事の後、こまめに歯磨き

口臭は、お口の中に原因があることが多いといえます。
特に、朝起きた時には起床時口臭が発生します。食事をして水分を摂れば改善されることがありますので、朝食は抜かないで食べる習慣をつけましょう。
そして、食事をした後は歯磨きをすることです。歯磨きは、食べかすと歯垢を落とす目的で行います。舌に汚れがついて口臭の原因になることがありますので、舌用ブラシを採り入れたケアも試してみるとよいでしょう。

液体ハミガキやマウスウォッシュをプラスしたケアもおすすめです。お口の中で高速でくちゅくちゅすると、それだけでも汚れが取れますし、歯ぐきの血行が促進されて健やかになり口臭予防になります。口をゆすいだ後で歯を磨くと、汚れが落としやすくなります。
ただしマウスウォッシュの使い過ぎは唾液の分泌量を減らしますので、適量を使用するように注意してください。

②夜更かししないで規則正しい生活を

中学生になると、スマホで友達との連絡を頻繁に行うようになります。
スマートフォンの所有率は、小中学生では関東では約8割、近畿地方が約7割、そのほかの地域は約5割というふうに地域差はあるものの、時間をとられることも多くなるのは必然です。
思春期の複雑な時期、友達との交流を控えることは難しく、無理矢理なことをするとさらに心身のバランスを崩してしまいかねません。
それでも、夜更かしなどによる生活習慣の乱れ免疫力を低下させ、口臭を悪化させるということを覚えておいてください。こうした口臭予防の知識が役立つ時がくるはずです。

③栄養不足かも?栄養バランスのよい食生活を

栄養バランスのとれた食生活、できていますか?
無理なダイエットで食事の量を減らすのも危険です。食べているのに栄養不足という状態に陥ります。
また、ビタミンが不足するとお口の中の細菌が増加して口臭が悪化しやすいといえます。口内炎ができやすくなって、お口のケアがしづらくなり、口臭悪化にもつながります。
栄養バランスの乱れは体調不良を招き、免疫力を低下させ、口臭を悪化させます。また、やわらかいパンやハンバーガーなど、噛み応えのないものばかり食べていると唾液の分泌量が減ります。
MEMO
ビタミンCをしっかり摂って、お口の粘膜を強化するようにしましょう。ビタミンCは、くだものイモ類に豊富です。

④口呼吸をやめてドライマウスを改善

口呼吸がクセになっていませんか?口で呼吸をしていると、乾燥してドライマウスになってしまいます。
唾液の分泌量が減ると、お口の中の雑菌を流す浄化作用や抗菌作用がなくなります。むし歯や歯周病になりやすい環境ができあがり、口臭の原因をつくります。

⑤水分をたっぷり摂ろう

お口が乾燥して唾液の分泌量が減らないよう、水分を摂りましょう。
中学生の場合、トイレに行きたくなるのを避けるために、飲物を我慢するといったお子さんもいます。水分の不足は口臭悪化の大きな要因となりますので、しっかりと水分を摂ってお口を潤すようにしてください。
MEMO
中高生の場合、個人差はありますが、1日につき男子は3リットル女子は2リットルくらいの水分補給が必要です。

⑥トイレの回数を増やしてしっかり排泄

体内の不要な物質をしっかりと排出することも大切です。トイレの回数が少ない人は、水分の補給についても控えめなのではないでしょうか?
水分をしっかり摂って、おなかのなかに悪いガスをためないよう、体内から浄化させるように心掛けましょう。

⑦適度な運動を心がける

運動不足であまり汗をかかない生活をしていると、口臭はもちろん、体臭や頭皮などの臭いが強くなります。
よく汗をかくようにして、臭いを身体にためこまないようにしましょう。
また、自律神経の乱れによる口臭が増える思春期の場合、運動などでストレスやもやもやを発散することで口臭が改善される場合があります。

⑧ストレスをためない生活を心がけて

ストレスは免疫機能の大敵です。ストレスがたまると、身体の機能が正常に作用されなくなり、お口の臭いを浄化する唾液の量が減ります。
また、緊張した時のストレスが原因で口が乾燥する場合があります。緊張時口臭といって、唾液が減少して細菌が増え、口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物が多発するため非常に強い臭いを発します。、

歯科医院で検診&お口のクリーニングを

むし歯歯周病口臭の原因になっているケースもあります。
これらのお口の疾患は細菌の塊である歯垢に端を発します。歯垢は、食べかすを栄養にして繁殖した微生物と、その代謝物からできています。むし歯になると、菌に侵食してできた穴の中に歯垢が溜まって強い臭いを発します。

また、歯並びが不正な場合も食べかすや歯垢がたまりやすく、歯磨きでのケアがしにくくなります。子どもの頃から歯科矯正を行って、清掃しやすいお口の環境を整えることも大切です。

歯垢は、毎日の歯磨きで取り除くことが大切ですが、セルフケアでは届かない部分にも蓄積されていきます。定期的に歯科医院に通い、プロによるクリーニングを受けましょう。むし歯や歯周病の予防にもなって、口臭対策におすすめです。
MEMO
歯科医院の口臭外来へ。生活習慣を整えてもお口の状態に改善がみられない場合は、口臭外来を受診しましょう。