銀歯の下で虫歯が再発!?昔の治療跡が虫歯になる3つの原因と予防・対策法

銀歯の下で虫歯が再発!?昔の治療跡が虫歯になる3つの原因と予防・対策法

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Doctorbook編集部
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所属:株式会社Doctorbook
株式会社Doctorbookに在籍する、3名の現役歯科医師。Doctorbookの業務を遂行しながら、それぞれが臨床現場で活躍中。

「かつて虫歯だった歯は、治療して銀歯を詰めているからもう安心」と思っていませんか?

実は、昔治療して詰めた銀歯でも、二度と虫歯にならないというわけではありません。治療後の銀歯が虫歯になることもあるのです。

今回は、銀歯の下が虫歯になってしまう原因と予防法、銀歯の下が虫歯になってしまった場合の対策をご紹介します。

銀歯の下が虫歯になる原因

銀歯の下は自分の歯です。治療した銀歯の中では何が起こっているのかひとつずつ説明していきましょう。

原因1.金属の経年劣化

銀歯は金属を加工して歯に合わせた詰め物です。頑丈な金属も、口の中で絶えず唾液(水分)や飲食物などにさらされているので、時間を経るごとに劣化してしまいます。

また、銀歯は手作業で作られるため、どんなに腕の良い歯医者さんが作ったとしても、わずかな段差などが出てしまう場合があります。段差があると歯を傷つけてしまうので、そこからも菌が侵入して虫歯になると考えられるのです。

また、金属は歯よりも硬い素材ですが、水に濡れるとイオン化して溶け出す性質を持っています。金属イオンは歯茎を黒ずませたり、体内に蓄積して金属アレルギーを引き起こしたりするため、虫歯以外にも影響が出る場合があります。元々金属アレルギーではなかったのに、後から金属アレルギーになってしまった人は、もしかしたら銀歯が原因になっているかもしれません。

原因2.セメントの経年劣化

銀歯と歯を密着させるためには接着剤が必要ですが、接着剤として使用しているのが専用のセメントです。セメントは、作った当時の銀歯はしっかりと歯に密着していますが、10年20年経つ間に接着力が衰えて剥がれ、歯との間に隙間がでてしまいます。

銀歯と歯の間にできた隙間は、歯ブラシが届かないので細菌の棲家として最適な場所です。そのためどんどん細菌が増殖して、虫歯になっていってしまいます。

原因3.気づきにくい

銀歯を詰めて治療してもらうと、治療した場所からまさか虫歯が再発するなど思ってもみないでしょう。また、銀歯の表面の傷などの凹凸は、目には見えないほど小さなものなので目視しても分からず、さらに銀歯の中では何が起こっているのか外からは分かりません。銀歯の下で虫歯が再発しても、気づくのが遅れるケースが多いのはそのためです。

また、虫歯は症状がかなり進行しないと痛みが発生しないので、初期段階では気づかず、治療で神経を抜いていると痛みを感じないため、なおさら虫歯の発見を遅らせます。

銀歯の中に虫歯ができるのを予防する方法

銀歯を詰めて治療したとしても、虫歯にならないわけではありません。そこで、銀歯を虫歯にしないために予防することが大切です。

定期検診をする

歯医者さんで定期検診をして口内の状況を管理するのは、銀歯の下に発生する虫歯を守るひとつの方法です。銀歯の中で起こっていることは外からでは見えないため、レーザーを使用した虫歯探知機を用いて虫歯を探します。

昔はレントゲンや目視で虫歯を確認していましたが、現在では技術が進歩して、虫歯探知機を使えば銀歯の中に潜む虫歯を見つけることが可能です。

ただし、虫歯探知機を使用していない歯医者さんもいるので、事前に虫歯探知機を使っているかどうか電話などで確認するのがおすすめです。

銀歯をセラミックに変える

昔詰めた銀歯を、セラミックの詰め物に変えるという方法です。セラミックは汚れにくく、天然の歯に近い透明感のある白色をしているため、笑った時に銀歯が気になるということもなくなります。また、セラミックは優れた強度を持つため、長期間使用ができて変色の心配もありません。

セラミックは保険適用外のためコストはやや高くなり、費用相場は1本3万円前後です。しかし、長くもつことを考えれば初期費用だけ少しかかると考えることも出来るでしょう。

銀歯に代わる治療法

昔は虫歯治療と言えば銀歯の詰め物でしたが、最近では銀歯のリスクが見直され、銀歯以外での治療も行われるようになりました。アレルギー体質の人でも安心して治療でき、審美的な問題も解決できます。

銀歯以外の素材は以下の3種類です。

プラスチック

歯医者さんで扱うプラスチックは、「レジン」「プラスチックレジン」と呼ばれる素材です。プラスチックでの虫歯治療は保険が効くため、比較的リーズナブルな費用で治療できます。また、歯をあまり削ることなく治療でき、1回の治療で完了するのも大きなメリットです。

ただし、セラミックと比べると審美的にはやや劣るので、前歯の裏や奥歯などの普段見えない場所に使用するのがおすすめです。また、4〜5年ほどで変色や膨張が起きるため、定期的なメンテナンスが必要です。

プラスチック治療の種類
    • コンポジットレジン:小さな虫歯の穴を埋める
    • 硬質レジンジャケット冠:歯全体に被せる

レジンは大きな虫歯の穴には適していないため、保険内での治療で行うにはプラスチックだけでは難しい場合もあります。

セラミック

セラミックは先述したように天然の歯と変わらない見た目と、強い強度を持つ優れた素材です。長期間使用しても経年劣化しにくいため、長持ちします。保険適用外なので治療費はやや高いですが、定期的に作り変えるプラスチックに比べると、長い目で見ればメリットは大きいです。

そのため、審美性を重視する人や、あまり頻繁に歯医者さんに行く時間がない人などにおすすめです。

3. ハイブリッドレジン

ハイブリッドレジンとは、プラスチックとセラミックの成分を混ぜた素材です。プラスチックは使用しているうちに変色や変形する恐れがありますが、ハイブリッドレジンならセラミックの強度を加えているため、比較的長期間使用することができます。

また、大きな穴の虫歯でも、ハイブリッドレジンなら治療可能です。ただし、ハイブリッドレジンは保険適用外になるため、治療方法は歯医者さんとよく相談しましょう。

銀歯下の虫歯についてのまとめ

銀歯を詰めた場所に虫歯が再発してしまう原因は、金属や接着に使用しているセメントの経年劣化、そして外からは気づきにくいというものです。一度治療すると安心してしまうのも盲点でしょう。

銀歯の下に虫歯を作らせないためには、歯医者さんで虫歯探知機を使って定期的に検診してもらう、銀歯をセラミックに変えるという2つの方法があります。

また、すでに銀歯が虫歯になっている人におすすめの治療法は、プラスチックやセラミックを用いる方法です。ただし、プラスチックとセラミックとではコストや劣化具合などが異なるため、自分に合った治療法を歯医者さんとよく相談してみてください。