インプラントのリカバリーをする際の注意と手術後のトラブル対処法

インプラントのリカバリーをする際の注意と手術後のトラブル対処法

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鈴木志帆美先生
鈴木 志帆美 先生
専門:小児歯科・歯内療法
2015年 神奈川歯科大学卒業

インプラントの手術をしたけれど、なんとなく違和感があったりぐらつき痛みなどがあったりすると、不安になりますよね。最近ではインプラントのトラブルも多く、やり直しや再治療はできないのだろうか?と悩む人も多くいます。また、他院でもやってくれるのかなども気になるところだと思います。

そこで、ここではインプラントのリカバリーについてと、インプラント手術をしたあとのトラブルの対処法についてお伝えします。これからインプラントのリカバリーをしたいと思っている人は、ぜひお読みください。

インプラントのリカバリーとは?

リカバリーとは「やり直す」「回復する」という意味です。インプラントのリカバリーは、インプラントを作り直すという意味になります。

同じ病院でリカバリーを行う

インプラント治療をした直後や、何年もたたずに異変に気づいた場合は、通常は治療した病院や医院でリカバリーを行います。インプラント治療にはだいたい保証がついているため、保証期間内であれば無償でやり直すことも可能です。

他院でリカバリーを行う

インプラントのトラブルを抱える人の中には、医師との信頼関係が崩れてしまった、治療結果が思っていたのと違うなどの理由で、他院でリカバリーをしたいという人もいます。

そのような場合には、リカバリーを行っている病院や医院を探すのがおすすめです。中にはリカバリー専用のセンターを設けている歯科医療施設もあります。

インプラントのトラブルの種類

インプラントのトラブルには様々な種類があり、トラブルが起こった原因によって、自然に収まるものと対応が必要なものがあります。

顔にアザができる

インプラント埋入の手術後には、インプラントを埋めた付近の顔にアザが出る人がいます。これは手術による内出血や、服用しているなどによるものです。通常であれが時間が経てば徐々に消えていくので心配いりません。

違和感がある・発音がしにくい

手術直後はどうしてもインプラント部分に違和感が残ったり、かみ合わせに慣れないせいで発音がしにくくなったりします。ただし、被せものやかみ合わせに問題があることもあるため、違和感があったり発音がしにくい場合には医師に相談してください。病院では一時的なものか、それとも問題があるかを確認するため検査を行います。

インプラント治療から半年以上経っても違和感があったり発音がしにくい場合は、作り変える必要があるかもしれないので、医師によく相談してください。

インプラントの歯で噛むと痛む

インプラント治療は外科手術を伴うため、治療後は鎮痛剤を処方されます。しかし、人によっては処方された鎮痛剤がなくなっても、体質などにより痛みが引かない場合があります。そのような時は医師に相談して鎮痛剤を追加してもらうことができます。我慢せずになるべく早く相談しましょう。

年数が経ってから痛みが出る場合は、インプラント周囲炎に罹っている可能性が高いです。インプラント周囲炎とは、インプラントの歯周病のようなものです。また、かみ合わせの変化によっても痛みが生じる場合があります。いずれにしても、痛みが出たら早めに診察を受けましょう。

歯がぐらぐらする

インプラントの歯がぐらぐらする多くの場合は、インプラントの上部についている人工歯のネジが緩んでいることが原因です。本体は骨に埋め込んでいるため、基本的にぐらぐらすることはありませんが、上部のぐらつきをそのままにしておくと細菌が入り込みインプラント周囲炎になる危険があるため、できるだけ早く病院に行きましょう。

10年以上経ってぐらぐらしてきた場合は、少し事情が異なります。今まで問題がなかったのに最近になってぐらついてきた場合は、インプラント周囲炎になっている可能性があります。骨(または支えている骨等)が溶けて支えきれなくなってぐらついていることが考えられるため、早急な対処が必要です。

歯ぐきが腫れる・出血する

手術直後に歯茎が腫れる場合は、手術による一時的な生体反応によって腫れることがあります。ただ、常用している薬との反応やホルモンバランス、細菌感染など別の原因で腫れている可能性もあります。なかなか状態が落ち着かない場合は、病院に連絡しましょう。

手術してから経年して歯茎が腫れたり出血した場合は、インプラント周囲炎になっている可能性があります。軽度の場合には洗浄して治療できますので、早めに病院に行くことをおすすめします。

顎が痩せてくる

インプラント周囲炎になると、菌がインプラントと骨の間などに増殖し、骨が溶かされて痩せてくることがあります。骨が痩せるとインプラント本体が見えてきたり、症状が重い場合にはインプラントが抜け落ちてしまうこともあります。

インプラントが取れる

治療後短期間でインプラントが取れてしまう場合は、何らかの原因でインプラントが骨に結合しきれていない可能性があります。その場合はリカバリーが必要になるため、医師に相談しましょう。

また、治療後数年経ったあとにインプラントが取れてしまった場合は、インプラント周囲炎により骨がなくなり、自然に抜け落ちてしまったということが考えられます。

インプラントが折れる

事故などでインプラントが折れたり破損してしまった場合は、口内を傷つける危険があるため、すぐに連絡して受診してください。

インプラントのトラブルの対処法

インプラントのトラブルは、手術直後経年後かによって対処が異なります。

手術後すぐにトラブルが出た場合

手術後にトラブルが出た場合は、なるべく早く治療した病院に連絡しましょう。痛みや腫れが出た場合、濡れタオルや冷却シートなどを当てると痛みや腫れが和らぐことがあります。ただし、保冷剤や氷などで冷やしすぎると血行が悪くなり、症状が悪化する可能性があるため、注意しましょう。

治療後時間が経ってトラブルが出た場合

治療後年単位でトラブルが出た場合は、基本的には治療した病院に相談するのが良いですが、不安がある、信頼関係が崩れてしまったという場合には、他院を受診するのもおすすめです。その場合は、予め電話で状況を相談しましょう。

ただし、インプラントにはたくさんのメーカーがあるため、取り扱っていない種類のメーカーのインプラントは治療を断られてしまう場合があります。そのため、インプラントのメーカーは必ず確認してください。日本口腔インプラント協会では、全国に専門医がいるので、転居などによって治療した病院に行けなくても同じ種類のインプラントを扱っている場合が多いです。

専門医・指導医|日本口腔インプラント学会

専門医・指導医|日本口腔インプラント学会

インプラントのリカバリーのまとめ

インプラントでのトラブルは、痛みや腫れ、違和感、出血、破損など様々です。治療直後は一時的な症状なのかどうかは自分で判断できないので、「こんな事聞いていいのかな?」と思うようなことも相談してみることをおすすめします。ただし、治療から何年も経っている場合は、インプラント周囲炎になっている可能性が高いので、異変を感じたら早めに病院にいきましょう。その際は、同じインプラントのメーカーを扱っている病院を探すのがポイントです。