【最新版】虫歯予防で注意すべき歯磨きの5つのポイントと4つのNG

【最新版】虫歯予防で注意すべき歯磨きの5つのポイントと4つのNG

この記事の監修医師一覧

杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。

歯磨きの方法は「歯磨きは1日に1回で十分」「1回の歯磨きは10分以上かけるのが良い」「食後30分以上経ってから磨くのがいい」など、その時々によって様々な情報が行き交っています。しかし、歯医者さんによる論理的な根拠のもと、確かな効果のある歯磨き方法を知っておきたいものです。

今回は、歯医者さん監修の元、虫歯予防のための歯磨きの最新情報やポイントを詳しくご紹介します。

INDEX
  1. 歯磨きは最強の虫歯予防法
    1. 虫歯ができるメカニズム
  2. 虫歯予防に効果的な歯磨き5つのポイント
    1. 食後には必ずやる。ランチ後も
    2. 歯ブラシは自分に合うものを選ぶ
    3. 虫歯になりやすい場所を磨く
    4. 軽く小刻みに磨く
    5. フッ素を残す
  3. 虫歯予防でNGな歯磨き習慣
    1. 押し付けて磨く
    2. 歯ブラシで舌も磨く
    3. 歯ブラシを数ヶ月交換していない
    4. 歯磨きで使うのは歯ブラシだけ
  4. 正しい歯磨きでしっかり虫歯予防!

歯磨きは最強の虫歯予防法

現在ほとんどの人が、乳歯が生えてからすぐに歯磨きを行っています。子どもの頃は大人の手を借りて歯をきれいにするし、小学校に上がると歯磨き講習がある学校も少なくありません。その理由は、歯磨きがやはり虫歯予防の基本だからです。

虫歯ができるメカニズム

口の中には善玉菌と悪玉菌という常在菌がいます。その数約500個ですが、口内のpH値を中性(6.8〜7.0ppm)に保つことによって、善玉菌と悪玉菌は微妙なバランスを保っています。しかし、飲食をすると口内のpH値は酸性に傾き、酸に弱い歯の表面のエナメル質は溶けやすくなります。

また虫歯の原因菌はネバネバした物質を出して、口内に残った食べカスを分解し虫歯の元となる歯垢(プラーク)を作ります。この時菌は食べカスを腐らせて酸性にするため、口内が酸性に傾いているとさらに虫歯ができやすい条件が整ってしまうのです。

虫歯の原因菌は歯に付着している歯垢を棲家とし、中で増殖を繰り返してさらに歯を溶かしていきます。これが、虫歯ができるメカニズムです。

歯磨きの役割は、「1.食べカスを除去する」「2.歯にフッ素を塗布する」の2つです。毎日歯磨きを続けることが、虫歯予防の最善の方法なのです。

虫歯予防に効果的な歯磨き5つのポイント

効果的な歯磨きで押さえるべきポイントは以下の5つです。

1. 食後には必ずやる。ランチ後も

歯磨きは、歯ブラシで虫歯の原因となる食べカスを除去します。食べカスを取り除いてしまえば、口の中を中性に保てます。また、歯磨き粉に含まれるフッ素は歯を修復して再石灰化を助けるだけでなく、細菌の働きを弱めたり歯をコーティングして表面に強い結晶を作り、虫歯菌からガードします。

先ほど虫歯ができるメカニズムを説明しましたが、飲食した後は唾液によって口内が中和され、歯の表面のエナメル質の脱灰が修復されます。唾液はややアルカリ性なため酸性になった口の中を中性に戻す働きがあるからです。また、唾液には再石灰化の作用があり、歯から溶け出したカルシウムやミネラルを元に戻してくれます。

このような理由から、歯は毎食後に磨くのが理想です。歯磨きは朝晩という人も多いと思いますが、ランチの後にも歯磨きをすれば虫歯菌につけ入るスキを与えません。また、就寝時には口内細菌がもっとも繁殖しやすいため、寝る前にも歯を磨くと虫歯予防に効果的です。

2. 歯ブラシは自分に合うものを選ぶ

歯ブラシが合っていないと、ブラシがきちんと歯に当たらないため磨き残しが出てしまいます。歯ブラシの選び方は年齢歯の大きさ、歯周病にかかっているかなどによって異なります。ブラシの柔らかさ、ヘッドや柄の形状、毛先などいくつかのポイントがありますが、詳しくは以下の記事で述べているので確認してみてください。

【歯医者さん監修】正しい歯ブラシの選び方と歯磨きの仕方

3. 虫歯になりやすい場所を磨く

虫歯になりやすい場所は、歯の表面よりも歯と歯の間噛み合わせ部分です。この2ヵ所には歯垢が溜まりやすいので、しっかりとブラッシングすることで虫歯を予防できます。

歯と歯の間を磨くには、歯ブラシだけでは不十分な場合があるので歯間ブラシやフロスを使うと良いでしょう。

4. 軽く小刻みに磨く

歯垢が溜まりやすい部分はゴシゴシと磨くのではなく小刻みに磨くと、凸凹までしっかりと磨くことができます。

歯ブラシは人差し指と親指で鉛筆を持つように軽く持ち、ブラシの毛先を磨く面につけます。ブラシは震わすようにして1〜2本ずつ磨きます。

5. フッ素を残す

大抵の歯磨き粉にはフッ素が含まれています。フッ素には細菌の働きを抑制し、歯を再石灰化してコーティング仕上げをする役割がありますが、歯磨き後に水で何回も口をゆすぐと、せっかくのフッ素が出ていってしまいます。

歯磨きの後のゆすぎは1回に留めましょう。虫歯予防先進国のスウェーデンでは、イエテボリテクニックといって歯磨き後に水で口をゆすがないことで、虫歯予防の効果を高めています。

虫歯菌の予防効果は通常の40%以上!スウェーデンの歯磨き法

虫歯予防でNGな歯磨き習慣

ここまで正しい歯磨きの方法をご紹介してきましたが、以下は反対にやってはいけない歯磨きです。虫歯予防の逆をいくので注意しましょう。

1. 押し付けて磨く

歯ブラシを歯に押し付けてゴシゴシをこするブラッシングはNGです。ブラシを歯に押し付けると毛先に圧がかかって反り返ってしまい、毛先が磨きたい部分に当たらなくなります。

また、力を入れてこすると歯の表面や歯茎を傷つけかねません。虫歯は凸凹した部分にできやすいので、かえって逆効果になります。

2. 歯ブラシで舌も磨く

舌苔が気になる時は舌磨きをする人もいると思いますが、歯磨きをしたその歯ブラシでそのまま舌磨きをするのはNGです。

舌の表面には細かい凸凹があり、味覚のセンサーとなる味蕾という器官があります。硬い歯を磨くのと同じブラシで磨いてしまっては、デリケートな舌を傷つけて味蕾に影響を及ぼす可能性もあります。舌苔は通常は唾液の自浄作用や食物などによって自然に取り除かれるので、基本的にケアは不要です。それでも舌苔が気になる人は、舌専用ブラシを使いましょう。

3. 歯ブラシを数ヶ月交換していない

歯ブラシは毛先が開いたら交換するという人も多いのではないでしょうか。歯ブラシの背中から見て毛先がはみ出しているのは、歯ブラシを交換する一つの目安です。

しかし、毎日2回以上使う歯ブラシ自体にも、細菌は繁殖しています。歯磨きをし終わった後は濡れたまま洗面所の歯ブラシ立てに挿しておくと思いますが、洗面所は湿気が多く、菌が増殖しやすい環境です。細菌が付着した歯ブラシでは口内の清潔を保つことが難しくなるため、歯ブラシは1ヶ月に1回程度交換するのが理想的です。

4. 歯磨きで使うのは歯ブラシだけ

歯と歯の間には食べ物が詰まりやすく、詰まった食べ物を取り除いたとしても僅かな食べカスが残ってしまっている可能性があります。歯磨きをする際に歯ブラシだけで行っていると、歯と歯の間がしっかりと磨けず歯垢ができやすくなります。

歯間ブラシやデンタルフロスにはいくつかの種類があるので、自分に合った形状使いやすいものを選び、歯と歯の間もしっかりと磨きましょう。

正しい歯磨きでしっかり虫歯予防!

正しい歯磨きのポイントをおさらいです。

    • 毎食後に必ず歯磨きをする
    • 自分に合う歯ブラシを選ぶ
    • 虫歯になりやすい場所を磨く
    • 軽く小刻みに磨く
    • フッ素を残す
なお、歯磨きはデンタルフロスなどを併用し、歯ブラシは1ヶ月に1回は交換するのがおすすめです。