プラーク(歯垢)と歯石とは?細菌の塊!放置するとむし歯や歯周病に!?

画像がありません
この記事の監修医情報を見てみる

「むし歯や歯周病の予防のためにプラークコントロールをしましょう」というのは、テレビCMなんかでもよく耳にする言葉です。

しかし、そこに出てくる「プラークとはいったい何?」「歯石とは違うの?」と疑問に思っている方もいるかもれませんね。

今回は、歯科関連でよく出てくる「プラーク」とは何なのかといった基本情報をはじめ、プラークや歯石とのつきあい方や対処法まで解説します。

この記事がおすすめな人
    • プラークとは何なのか知りたい人
    • プラーク(歯垢)と歯石との違いが気になる人
    • プラークコントロールの意味を知りたい人
    • 歯垢はどれくらいで歯石になるのか知りたい人
    • 歯石取りをした方がいいのか気になる人
INDEX
  1. プラーク(歯垢)とは、なに?
  2. 歯石とは、なに?
    1. 歯石は歯医者でしか除去できない!?
    2. 歯垢はどれくらいで歯石になる?
  3. 歯石を放置していると、どうなるの?
    1. 歯石除去は、年に何回くらいするべき?
  4. 歯石取りと歯のクリーニングは定期的に行おう!

プラーク(歯垢)とは、なに?

患者さん

「予防のためにプラークコントロールしよう!」とか聞くけど、プラークって何ですか?歯石とは違うんですか?

櫻井先生

プラークは、食べカスに細菌が繁殖したもので、歯の表面についている白くネバネバしたものです。歯垢ともいわれます。

患者さん

プラーク=歯垢のことで……えっ!歯垢って中に細菌がいるんですか?

櫻井先生

はい。1㎎の歯垢には、1億個もの細菌が存在するんですよ。いわば細菌の塊のようなものですね。

患者さん

ヒェッ!細菌の塊~!?

飲食のあと、一定時間がすぎると歯間や歯の表面に白くネバネバした物質が付着しています。それがプラーク(歯垢)です。

プラーク(歯垢)の中には、300種類もの細菌が1億個ほども存在しています。

細菌は、むし歯の原因になるミュータンス菌、歯周病の原因菌などの悪玉菌もいますが、乳酸菌のように身体にいい働きをする善玉菌もいます。

「腸内フローラを整えて健康になろう」などといわれますが、それは腸内で善玉菌・悪玉菌・日和見菌がお花畑のような層(フローラ)を成しているからです。

お口の中にも同じように、口内フローラが存在します。

ちなみにバランスがよいといわれるフローラは、善玉菌・日和見菌・悪玉菌=2:7:1です。生活習慣や食習慣が乱れると、みるみるフローラのバランスが崩れ、むし歯や歯周病が発生しやすい口内環境になってしまいます。

つまり、「プラークコントロール」というのは、歯磨きをしっかりすることで歯垢を減らし、むし歯や歯周病の原因菌の増加を食い止めようという意味です。

日ごろから正しい生活習慣を守り、食後と寝る前の歯磨きを徹底して口内を清潔に保ちましょう。

歯石とは、なに?

患者さん

じゃあ、歯医者さんで「歯石とり」ってしますよね。あれはプラーク(歯垢)とは違うのですか?

櫻井先生

歯石はプラーク(歯垢)が石のように硬くなったものです。プラーク(歯垢)を放置すると、2週間程度で歯石化されるんですよ。

歯垢は、唾液中のリン酸カルシウムを取り入れて歯石になります。

歯石の中には細菌の死骸やタンパク質・炭水化物も含まれています。

歯石は硬い軽石のような状態で、小さな穴が無数に空いているのが特徴のため、細菌の恰好の住み処になるのです。

そのため歯石を放置していると、むし歯や歯周病の原因菌が繁殖するサポートをすることになってしまいます。

歯石は歯医者でしか除去できない!?

歯垢が歯石になってしまうと硬くなり、歯の表面や歯と歯の間、歯と歯ぐき隙間の歯周ポケットに溜まるので、毎日の歯磨きでは取り除けなくなります

誰しも数カ月で歯石がたまってきますので、定期的に歯科医院で歯石を除去する必要があります。

歯垢はどれくらいで歯石になる?

歯垢は、24時間、丸一日くらいで形成されます。

それからおよそ4~8時間くらいで石灰化がはじまり、2~3日たつと歯石化が半分くらいまで進み、2週間近くすると完全な歯石になります。

歯石になると歯磨きでは除去できないので、まだやわらかいプラーク(歯垢)のうちに取り除きたいところです。

歯石を放置していると、どうなるの?

患者さん

歯石取りしに歯医者さんへ行かなきゃと思うけど、面倒で……歯石を放置していたら、どうなるんですか?

櫻井先生

歯石を放置すると細菌繁殖の温床となり、口内の衛生環境が悪化します。やがて歯ぐきの腫れや出血を引き起こし、むし歯や歯周病の原因になりますね。

患者さん

うわあ……ひどい。

櫻井先生

歯石の表面はザラザラしていて、歯の表面よりも歯垢や歯石が付きやすいので、歯石がますます増加しやすくなります。

患者さん

気持ち悪~い!

歯石を放置していると歯垢や歯石が付着しやすい環境になるため、歯石が増えるスピードが促進されます。

それはつまり、細菌の繁殖がスピードアップするということ。歯ぐきに炎症を起こし、腫れや出血に悩まされるようになります。いわゆる歯肉炎・歯周病という状態です。

歯周病になると歯ぐきのが溶かされるため、歯の根元部分が露出してきて知覚過敏の症状が出ることも。歯ぐきに隠されている部分の歯質は、常に外気に触れている表面のエナメル質ではなく、その下の層である象牙質なのです。

象牙質の内部には歯髄という歯の神経を含む組織があるため、痛みや沁みを敏感に伝えます。

歯石除去は、年に何回くらいするべき?

患者さん

歯石取りしないと、歯周病や知覚過敏になってしまいますね。どれくらいの頻度で歯石取りをするべきですか?

櫻井先生

歯石がどれくらいついているのかなどの個人差がありますが、一般的には3カ月~6カ月ごとくらいです。

患者さん

半年に1回でもいいんだったら、通いやすいかも。

櫻井先生

1度も歯石取りをしたことがない、もしくは久しぶりに歯石取りをする、という場合は、毎月受けていただいた方がいいケースもあります。まずば一度、診察を受けてみてくださいね。

患者さん

わかりました~!

一般的な歯石とりの頻度は3カ月~半年ですが、歯周病がどれくらい進行しているのかによっても異なります。

ため込まず、短い間隔で歯科医院に通う方がおすすめです。

歯石取りと歯のクリーニングは定期的に行おう!

患者さん

プラーク(歯垢)と歯石って、むし歯や歯周病に直結してたんですね~!こまめに歯石取りに行かなきゃですね!

櫻井先生

はい。定期検診を受ければ、そのときに歯のクリーニングを受けられます。歯科衛生士が専用の機器を使って汚れを取り除きます。口臭の予防にもおすすめですよ。

患者さん

へぇー!口臭の予にもなるんですか?

櫻井先生

はい。口臭のほとんどはプラーク(歯垢)・歯石を原因とする歯周病によるものであることが多いのです。原因を取り除けば口臭も改善するというわけです。

患者さん

身だしなみが整っていいですね!定期的に通うようにしたいですね!

※歯科検診やクリーニングについては、下記の記事が参考になります。

画像がありません

「歯のクリーニングは、どれくらいの頻度が効果的?」歯科医が回答!

記事の重要ポイントをチェック!
    • プラークは歯垢のことで、1㎎中に細菌が1億個存在する。
    • プラーク(歯垢)は24時間で歯石への変化が始まる。
    • プラーク(歯垢)は約2週間で硬い歯石に変わる。
    • 硬い歯石になってしまうと、歯科医院でなければ除去できない。
    • 歯石を放置するとむし歯や歯周病菌の温床になり、病気の発症につながる。