歯周病の予防におすすめ!重曹水うがいで手軽に簡単オーラルケア

歯周病の予防におすすめ!重曹水うがいで手軽に簡単オーラルケア

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Doctorbook編集部
Doctorbook 編集部
所属:株式会社Doctorbook
株式会社Doctorbookに在籍する、3名の現役歯科医師。Doctorbookの業務を遂行しながら、それぞれが臨床現場で活躍中。
重曹に、歯周病を予防する働きがあることをご存知でしょうか?
重曹というと掃除をする時に使うイメージが強いかもしれませんが、実は、食品や薬品にも使われています。

お菓子を作る時、生地をふくらますために使うベーキングパウダーにも入っていますし、お肉をやわらかくするための下ごしらえにも使います。重曹とクエン酸を混ぜれば、炭酸ジュースにもなるのです。

重曹は、お口に入れたり飲んだりしても問題のない成分ですので、安心してお口のケアに使用してください。

今回は、さまざまな分野で便利に使える重曹が、歯周病予防の効果にも期待できることについて紹介します。

歯周病予防に重曹ケアが効果的な理由

歯周病の予防に重曹のケアが効く…?そう聞いてもなかなかピンとこない人も少なくないかもしれません。
重曹が歯周病予防に有効な理由について、ひとつひとつ見ていきましょう。

酸性のお口の環境を中和するパワーあり

皆さんは、自分のお口の中が酸性なのかアルカリ性なのか、考えたことはあるでしょうか?
お口の健康を保つためには、ややアルカリ性に傾いているくらいが良い状態です。
食事をすると、お口の中は酸性に傾きます。酸性の環境は、歯の表面のミネラル成分が溶け出しやすくなるため、歯にとって好ましいとはいえません。

そこで、重曹が役立ちます。水に溶かした重曹は「重炭酸塩」という弱アルカリ性の成分になり、酸を中和するパワーをもっています。

そのため重曹水でうがいをすると、食事で酸性に傾いたお口の環境を改善することができるのです。

歯の再石灰化を促進し、歯を強くする

食事をした後のお口の中は酸性になり、歯の表面が溶け出す「脱灰」が進む仕組みになっています。
その後30分ほどかけて、唾液の力で「再石灰化」と呼ばれる歯の表面の修復がおこなわれます。脱灰と再石灰化は、食事ごとに繰り返される作用です。

つまり、再石灰化の作用をパワーアップできれば、歯をこれまでよりも強化できます。
水に溶かした重曹は「重炭酸塩」になりますが、これは唾液の中にも含まれていて、歯の再石灰化を促進する働きがあります。
重曹水でのうがいには、唾液の再石灰化パワーを高める働きが期待できます。

歯周病予防に効果的な重曹ケアの仕方

重曹が、お口の環境を改善することがわかりましたが、歯周病予防については、どのように使用すると効果的なのでしょうか?
重曹を使った正しいケアの方法をみていきましょう。

重曹ケアの効能とは?

重曹を溶かした水でうがいをすると、ホワイトニング、口臭予防、むし歯や歯周病を予防するといった効果が期待できます。
重曹でうがいをすると食事で酸化したお口の中を中和し、口臭の予防にも役立ちます。

重曹って安全?口に入れても大丈夫?

重曹は料理にも使うほどなので、飲んだり食べたりしても身体に害はありません。重曹を溶かした水でうがいすることに関しては、まったく問題はありません。

食品添加物として、広く名前を知られている「重曹」と表示することが厚生労働省により規定されていますが、正式名称は炭酸水素ナトリウムです。胃・十二指腸潰瘍、胃炎などを患っている患者さんに投与される医薬品にも使用されている成分とあって、心身に対して安全であることについては間違いないといえるでしょう。

重曹ケアの仕組み

重曹で歯が白くなるのは、研磨力が強いからです。
歯の表面の汚れを除去するパワーに優れているのです。
お口の中の粘膜の汚れを取り去る作用がありますので、歯周病菌が糖を取り込んで酸をつくりだし、歯の表面にプラークのバイオフィルムができてネバネバした状態になっても、アルカリ性のパワーをもつ重曹水がきれいさっぱりと洗い流してくれます。

重曹水の作り方を知りたい!

重曹でうがいをするために、重曹水の作り方を説明します。
重曹には、掃除用のものもあります。特に問題はないとは思いますが、口に入れるために作っていないので、多少の不純物が混ざっている可能性があります。
重曹は、できるだけ食用のものを選ぶようにしましょう。
    • 食用の重曹3g程度と、ペットボトル500ml分の水を用意します。
    • ペットボトルに水と食用の十郎を入れてフタをしてシェイクします。
    • 1分くらいシェイクすると、粉がすっかり水に溶けて重曹水ができあがります。
    •           
    • 重曹水は1週間~10日程度で使い切りましょう。

いつ重曹ケアする?歯周病予防に良いタイミングは?

重曹水を作ったものの「いつ、どのタイミングで重曹ケアをすると良いの?」という疑問がでてきます。
歯周病予防を目的とした重曹ケアに適したタイミングや、正しいやり方を紹介します。

歯重曹ケアのおすすめのタイミングは「歯磨きの前」

重曹水を使ったうがいは、食事の後、できるだけ早く行うようにすると良いでしょう。
歯と歯の間にはさまった食べやすや歯の表面についた汚れをザッと取り除き、酸性に傾いたお口の環境を中和するために役立ちます。
食後にお口の中が酸性の状態にある時間を短くすることで、脱灰が起こって歯を溶かそうとする作用を和らげます。

食後の歯の表面の脱灰が落ち着いた30分後くらいに、歯磨きを行えば、効果的にプラークを除去しやすくなります。

外出中は重曹うがいだけでもメリット大

「お出掛け中で、食後の歯みがきができない」という時は、小さな容器に入れた重曹水を持ち歩き、重曹うがいだけでも行うことをおすすめします。
むし歯や歯周病の予防にもなる上に、口臭予防にもなりますので、特に人と会うことが多いお出掛け中のケアとして、メリットが大きいといえます。

1回30秒程度、しっかりゆすぐこと

重曹うがいに適したタイミングは、1日3回の食後。食事が終わったら、できるだけ早く重曹うがいをして、お口の中が酸性に傾いている時間をへらします。
1回のうがいにかける時間は、1回30秒程度がいいでしょう。重曹水を口に含んで、お口全体にゆきわたるようにブクブクゆすぎます。

あぶない!ハイリスクな重曹での歯磨き

重曹は、非常に研磨力が高い性質をもっています。キッチンなどの磨き掃除をするとピカピカになるくらいですから、その効能がわかります。

歯についたネバネバしたプラークや黄ばみ汚れなどを取り去る作用があるので、ついつい「重曹を歯ブラシにつけて、直に磨けば良いのでは?」と考えがちですが、それは止めておきましょう。
重曹には、市販の歯磨き剤よりもグンと高い研磨力があります。直に歯に当て、しかも磨いたりすると、歯の表面の大切なエナメル質をそぎ落としてしまいかねません
エナメル質の下は、象牙質という黄色っぽい色をした組織です。象牙質がむきだしになると逆に歯が黄色く見えることがあります。
重曹で歯磨きをするのは絶対にやめましょう

毎日の歯磨きが最も大事なケア!

重曹うがいに、歯周病を予防する高い効果が期待できるなら、「重曹ケアだけで、いいのでは?」と考えてしまうかもしれませんが、それは高リスクな考え方です。

歯周病の予防の基本は、プラークコントロール。重曹うがいだけでは、歯と歯のすき間や歯周ポケットといった細かいところに潜んでいるプラークを除去しきれません。プラークを取り除くためには、毎日の丁寧な歯磨きが大切です。
歯磨きにプラスする予防法として、重曹水でのうがいを採り入れてみてください。

歯とお口の健康を守り、いつまでも末永く幸せを感じながら暮らしましょう。