矯正のゴムかけ期間はどれくらい?【要注意】サボると治療が進まない!

矯正治療には、顎間ゴムを上下の矯正装置にかける「ゴムかけ」という工程があります。矯正初心者の方には、あまり知られていないかもしれませんね。
自分でゴムをかけなければいけないので「面倒そう」「いったいいつまで?」「続けられるかな?」と憂鬱な気持ちにもなりがち。
ですが、「ゴムかけ」には、とても重要な役割があるのです。
しっかり行えば仕上がりのクオリティが圧倒的に良くなります。
ここでは、矯正のゴムかけにかかる期間や注意点についてお伝えします。最後まで読んで、ゴムかけの不安を解消してくださいね。
- 矯正のゴムかけって面倒そう。どれくらいの期間がかかるのか知りたい。
- 矯正のゴムかけを始めると歯科医師に言われたが、既に歯並びがキレイになった気がするので止めたいと思っている。
- 矯正のゴムかけが面倒なので、少しくらいサボってもいいのでは?と考えているが、実際どうなのか知りたい。
矯正のゴムかけ期間はどれくらい?

先生、矯正のゴムかけって、どれくらいの期間するものですか?なんだか大変そうだし、続けていけるか不安で、少し憂鬱…。

矯正のゴムかけは、通常、数カ月くらいで終わりますよ。
なんだ、ずっとつけるわけじゃないんですね~!ホッ…それを聞いて安心しました。

仕上がりのクオリティが違ってきますので、がんばって続けてくださいね。
1日12時間~24時間つける
矯正の途中で、歯医者さんから「ゴムかけ」の指示が出たら、指定された期間は「顎間ゴム」をつけることになります。
つける時間は長い方がよく、1日最低でも12時間以上は装着する必要があります。
つけるのを止めると、当然のことですが歯が動きません。サボると、それだけ治療が長引いてしまいますので、頑張って続けましょう。
矯正途中の数ヶ月間だけ
一般的には、矯正を行っている途中の数カ月間だけ、ゴムかけをします。時期的には、治療を始めて半年後~1年後の間につけ始めます。つけているのは一時的なことなので、がんばって続けましょう。
個人差はありますが、1年以上にもわたってゴムかけをするケースはあまりありません。
ゴムかけ不要なケースも
ゴムかけはほとんどのケースで必要ですが、中には必要ない人もいます。軽度の矯正では不要な場合があります。
最初に治療計画をたてる段階で、ゴムかけが含まれるかどうか決まっていることもありますし、矯正途中の歯の動き方を見てゴムかけを採り入れることもあります。
食事と歯磨きの時は外せる
ゴムかけは、基本的に1日中ずっと着け続けますが、歯磨きと食事の時は外せます。
また、発音が少ししにくいと感じることがあるかもしれませんが、普通に会話できます。
おいしく食事を楽しむことや、虫歯予防のためにしっかりと歯のブラッシングを行うことに関してはストレスなく行えますので、ご安心ください。
矯正のゴムかけをサボるとどうなる?

先生、自分で取り外しできるから、1日くらいいいかなと思ってサボってしまいそうなんですけど…どうなりますか~?

それは、おすすめしませんね…。たしかにゴムかけはご自身で行うため面倒だったり、見た目が気になったりするかもしれませんが、計画通りに装着しなければ、矯正治療が進みませんからね…。
ですよね~。だと思いました。めんどくさくてもサボるのはNGですね…!
治療期間が延びる
ゴムかけも、矯正の計画の重要な工程です。決められたとおりに装着しなければ、歯が動きません。
サボることによって計画よりも治療期間よりも長くかかってしまい、なかなか矯正が終わらないということも…。
めんどうだからとか、少しくらいつけなくてもバレないだろうなどと、自己判断でサボると、あとで悔やむことになりかねません。
違和感には徐々に慣れる
ゴムかけを始めた頃は、違和感が気になってつけるのがおっくうになりがちです。でも、ほとんどの人が1~2数週間すれば慣れるといいます。
矯正治療を始めた頃を思い出してみてください。最初は、お口の中の矯正器具に違和感があったはずです。ゴムかけをするまでに矯正の段階が進んだ今、矯正器具の違和感には慣れたのではないでしょうか?
ゴムかけをしっかり行えば矯正の仕上がりが大きく違ってきますので、せっかくの努力を水の泡にしないためにも、がんばって続けてくださいね。
要チェック!矯正のゴムかけのポイント

先生、ゴムかけで気をつけることがあれば知りたいです…!自分でつけなくちゃいけないから、ちゃんとできるか心配になっちゃう…!

ゴムかけは、矯正器具の小さなフックに自分でゴムをかけるので、慣れないうちは鏡を見ながら着けるのに苦戦するかもしれませんね。でも、徐々に慣れてきますよ。奥歯などゴムかけしにくい場所は、「エラスティック・ホルダー」というスティック状の補助器具を使えばスムーズですしね。
毎日のことだから、慣れるのも早そうな気がしてきました~!
ゴムかけはどの矯正装置でも必要
ゴムかけは、一般的なワイヤー矯正でも、裏側矯正でも、マウスピース矯正でも、どんな矯正器具でも行います。
ワイヤー矯正の場合はブラケットにフックを取り付けて、そこに引っ掛けます。マウスピース矯正の場合は、装置に引っ掛けるための部品を取り付け、そこにゴムを引っ掛けることになります。
ただし歯の状態によっては、ゴムかけが不要であったり、夜、寝ている時だけでよかったりする場合もあります。
1日1回は新しく取り替える
顎間ゴムは、ゴムの特性から使用している伸びてしまい、引っ張る力が弱くなるという問題があります。引っ張る力が十分でないと、予定どおりに歯が動きませんので、使いまわしはやめましょう。1日1回、新しいものに取り替えるようにしてください。
ゴムかけで痛みが出ることも
ゴムかけは、より動かしたい歯に力をかけて治療を行いますので、痛みが出ることがあります。一時的なことですので、慣れてくれば気にならなくなります。
あまりにも痛いという場合は、担当の歯科医師に相談しましょう。痛みが我慢できない時は、市販の痛み止め薬を飲んでもいいでしょう。
なぜ?矯正のゴムかけをする理由

先生、なぜゴムかけが必要なんですか?今まで矯正装置で治療を続けてきたのに、無駄だったのかな…?

ここからは、矯正装置で動かせない部分を補うために、顎間ゴムを使用するのです。歯をピンポイントで効率よく動かせるんですよ。
ピンポイントで治せるというと、例えば?

出っ歯や受け口などですね。突き出している状態の前歯を後ろに下げるためには、ゴムかけが有効です。口元の見た目の印象が大きく改善されますよ。
出っ歯や受け口を治せるんですね…!ゴムかけ、重要だわ…!
飛び出た歯を後ろに下げる
出っ歯や受け口といった、口元が突き出している状態の前歯は、歯を大きく動かす必要があります。骨格が原因の場合は外科手術を伴うこともありますが、ゴムかけを使用すれば、ワイヤー矯正で改善することも可能です。
上下の噛み合わせを合わせる
上下の噛み合わせを調整するためにも、ゴムかけが活躍します。
矯正器具での治療で、歯をまっすぐに並べ終わった頃にゴムかけをスタートしますので、「歯並びが治ったのに、まだそんな面倒な治療を始めるの?」と勘違いしがちですが、この段階では、一見してキレイに並んだように見えるだけ。上下の顎の噛み合わせのズレは依然そのままです。
最終的にキレイな歯並びをつくるためには、ここからの頑張りが本番といっても過言ではないほどです。
矯正期間を短くするコツ!「ゴムかけをサボらない」

先生、矯正のゴムかけって欠かせないものなんですね。面倒だなと思っていたけど、がんばらなくちゃ。

よく気づきましたね。ゴムかけをサボらずしっかり行えば、仕上がりのクオリティが上がります。それに、できるだけ矯正期間も短縮したいなら、計画通りにゴムかけを行うのがコツですよ。
は~い!スムーズに治療を終わらせるためにも、がんばります!
- 矯正のゴムかけにかかる期間は、矯正期間中の数カ月間だけ。軽い矯正なら必要ないこともある。
- 矯正のゴムかけの違和感は、1~2週間で慣れる人が多い。痛みが我慢できない時は、担当医に相談を。
- 矯正のゴムかけは、出っ歯や受け口のような、前に突き出したケースの治療がスムーズにできる。
- 矯正のゴムかけをサボると、当然、歯が動かないので矯正治療が進まない。計画通り装着すること。