矯正でほうれい線が出現!?大人の矯正で起こるトラブルやリスク

矯正でほうれい線が出現!?大人の矯正で起こるトラブルやリスク
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「歯列矯正をしたら急にほうれい線が気になりだした」「矯正したら老け顔になった」などと聞いて、矯正をするのが不安になっていませんか?この記事では、矯正をするとなぜ老け顔になったような気がするのか、その原因や対処法について説明します。他にも大人の矯正で起こる可能性があるトラブルやリスクについても触れますので、矯正に不安がある人は、ぜひ読んでみてください。

この記事がおすすめな人
    • 矯正でほうれい線やしわが出ると聞いたことがあり、いまいち矯正に踏み切れない
    • 矯正したいけれど、矯正したら老け顔になってしまうのではと不安がある
    • 矯正を検討中だが、矯正で起こるトラブルやリスクについて知りたい
    • ただいま矯正中。トラブルが起きたときの対処法を知っておきたい
INDEX
  1. 矯正をしたら老けたと感じる理由
    1. 原因口元のラインが引っ込む
    2. 原因矯正期間中に口元の筋肉が衰える
  2. 矯正で老け顔になることを防ぐ3つの方法
    1. 見た目の要望を歯科医師に伝える
    2. 抜歯をしない矯正ができないか相談する
    3. 口腔筋機能療法でお口周りを鍛える
  3. 大人の矯正で起こる可能性があるその他のリスク
    1. 歯茎が下がってしまう
    2. 歯と歯の間に隙間ができる
    3. 後戻りしてしまう
    4. 噛み合わせに違和感が生じる
  4. 矯正の不安は信頼できる歯科医師に相談しよう

矯正をしたら老けたと感じる理由

ネコさん

先生、矯正をしたら老け顔になっちゃうって本当ですか!?

杉田先生

矯正したからといって必ずしも老け顔になったり、急にシワが多くなったりということはありませんよ。

矯正をすると口元が引っ込むような場合があり、急にほうれい線が目立ってしまうケースがあります。また、矯正中は痛みなどからどうしても柔らかい食べ物ばかりを選択するようになり、口元の筋肉が衰えてしまいます。これらのことから、矯正するとほうれい線が目立つことがあります。

原因1.口元のラインが引っ込む

矯正する時に抜歯をしたりすると、顔の雰囲気が変わることがあります。日本人は顎の骨が狭いので、抜歯をしてスペースを作るケースが多いです。矯正をした人全てではありませんが、中には矯正をすることで口元のラインが引っ込むケースがあります。特に、出っ歯や八重歯の治療で抜歯をしたような場合です。抜歯によって矯正されて歯が然るべき場所に収まると、上顎が下がります。すると、ほうれい線やしわが目立ってしまうことがあるのです。

ネコさん

もしかして、頬にたるみが出ちゃうこともあるんですか?

杉田先生

笑。いくらなんでもそんなことはありません。大丈夫ですよ。

矯正で歯が正しい位置になってスッキリすると、頬がたるんでしまうのではないかと心配する人もいますが、ご安心ください。歯を抜いたからといって、顔の筋肉がたるむほどの影響はほとんどありません

原因2.矯正期間中に口元の筋肉が衰える

矯正装置をつけている期間は、一般的に1〜3年くらいです。その間、痛みや装置の違和感などで、しっかり噛んだりできない場合があります。すると、次第に口周辺の筋肉が弱くなってしまうのです。痛みなどがあると、どうしても柔らかい食べ物が中心になります。柔らかいものはあまり噛まなくても飲み込めるので、お口周りの筋肉を使いません。しかも、矯正期間が長いので、影響を及ぼすには十分といえるでしょう。

ネコさん

え〜。筋肉が弱ったら口角が下がっちゃう!

杉田先生

大丈夫ですよ。あとで対策方法もお教えします。

ネコさん

ぜひぜひ、お願いします〜!

表側にワイヤー装置をつける矯正では、見た目を気にして口を大きく開けるのを避ける人もいます。矯正中はこのように、色々な意味で表情筋を使わないので、自然と筋肉が弱くなってしまうのです。表情筋は、食事以外の話す時や笑う時にも使われます。表情筋を動かさなければ、どうしても口から頬にかけての筋肉が衰えてしまうのです。

また、矯正治療の期間は平均2年間と長いので、その間に単純に加齢によってほうれい線やしわが目立ってくることもあります。

ネコさん

それは…矯正以前の問題ですね(シクシク)

矯正で老け顔になることを防ぐ3つの方法

それでは、矯正してもほうれい線やしわが目立たないようにする対処法を3つご紹介します。

    • 見た目の要望を歯科医師に伝える
    • 抜歯をしない矯正ができないか相談する
    • 口腔筋機能療法で口周りの筋肉を鍛える
ネコさん

3つも対処法があるんですね。よかった〜。

見た目の要望を歯科医師に伝える

ネコさん

歯医者さんに見た目の相談もしていいんですね。知りませんでした〜。

杉田先生

そうなんです。どんな悩みがあってどう改善したいのかを、しっかり伝えてくださいね。

矯正はとても複雑かつ高度な治療です。単に歯並びを整えるだけではなく、噛み合わせを正しく整えた上で、口元の美しさ(審美性)まで考慮して治療します。

ただし、矯正治療は高度な故に、医師によって技術や経験に差があるのが現状です。患者さんの要望をきちんと聞いてくれて、なおかつそれを実現できる方法を提示してくれる歯科医師を選びたいものです。

抜歯をしない矯正ができないか相談する

杉田先生

矯正というと抜歯というイメージがありますが、抜歯をしないでできるケースもあります。

ネコさん

できればあまり抜歯したくないですよね…

矯正治療は必ずしも歯を抜くわけではありません。抜歯が必要なのは、歯がきれいに並ぶだけのスペースが足りないときです。担当した歯科医師によって判断が変わることも考えられます。抜歯した結果しわやほうれい線が目立つのが不安な場合は、その旨を伝えてなるべく抜歯をせずに治療できないか相談してみるのがおすすめです。

ただし、適切な矯正治療をするためには、どうしても抜歯が必要なケースもあります。無理に非抜歯で矯正すると後からトラブルになるケースもあるため、歯科医師としっかり相談しましょう。

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口腔筋機能療法でお口周りを鍛える

ネコさん

先生、コウクウキン…リョウホウってなんですか?

杉田先生

歯科医院で指導するお口周りの筋肉のトレーニング方法です。

口腔筋機能療法、別名MFTは、舌や唇、頬筋、咀嚼筋など口周りの筋肉の正しい動きを訓練して歯並びや口呼吸などを改善する、専門のプログラムです。矯正中のお口周りの筋肉を鍛えるだけでなく、顔の印象をよくする効果があります。矯正した歯並びを美しく保つためにも、お口周りのトレーニングをして正しい噛み方や舌の使い方をトレーニングしましょう。矯正専門の歯科医院であれば、ほとんどのところで口腔筋機能療法(MFT)を実施しています。

あまり知られていないかもしれませんが、口周りのトレーニングも、矯正歯科の大事な役割のひとつです。

大人の矯正で起こる可能性があるその他のリスク

ネコさん

矯正は他にもリスクってあるんですか?この際全部教えて下さい!

杉田先生

それでは矯正女子代表のネコさんに(笑)お教えしましょう

大人の矯正で起こりうるリスク
    • 1.歯茎が下がってしまう
    • 2.歯と歯の間に隙間ができる
    • 3.後戻りしてしまう
    • 4.噛み合わせに違和感が生じる

1.歯茎が下がってしまう

杉田先生

以前よりなんとなく歯が大きくなったように感じたり、歯ぐきの面積が少なくなったように感じたりしたら、歯ぐき下がりのサインです。

ネコさん

歯ぐきが変化すると人相変わっちゃいそう…

歯を動かすためにはワイヤーとブラケットで圧力をかけます。しかし、その圧力によって歯茎が下がってしまうことがあります(歯肉退縮)。特に、加齢で歯茎が下がっている人や歯周病がある人は、矯正によって歯茎が下がりやすいです。歯周病がある人は、矯正前にしっかりと治療し、矯正中もケアし続けることが重要です。

また、わずかな力で効率的に歯を動かし、歯ぐきへの負担を少なくするセルフライゲーションブラケットという矯正方法もあります。この方法は歯肉退縮が起きにくいとされています。

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2.歯と歯の間に隙間ができる

杉田先生

歯と歯の隙間は加齢によって自然に大きくなりますが、矯正でも同じようなことが起きることがあります。

ネコさん

その隙間の大きさが、女子としては気になります!

歯と歯の間の根元に、できる小さな隙間の三角形のことをブラックトライアングルと呼びます。歯と歯の間に隙間ができるのは、歯と顎の大きさのバランスの関係によりわずかな隙間ができてしまう場合です。特に、抜歯して大きく歯を動かすケースで起こりやすいですが、ほとんどの場合、機能的には問題ありません。しかし、もし気になる場合は、歯を削って隙間を調整したり、被せ物や詰め物で形を整えたりもできます。

3.後戻りしてしまう

矯正で歯を動かしても、しばらくは元の位置に戻ろうとする力が働きます。そのため治療が終わって装置を外した後も、一定期間リテーナー(保定装置)を装着して、「後戻り」を防ぎます。

「リテーナーの装着をサボったら、また歯並びが悪くなってしまった…」というトラブルはよく聞きます。矯正治療はリテーナーの装着が終わるまでです。せっかくかけた時間や費用を無駄にしないためにも、リテーナーはきちんとつけましょう。

ネコさん

ふむふむ、リテーナーは大事なのね。

4.噛み合わせに違和感が生じる

矯正をすると噛み合わせが整いますが、きちんと改善されてもこれまでの噛み合わせと変わるため、違和感が生じることがあります。慣れるまではある程度時間がかかるので、様子を見ましょう。ただし、しばらく経っても違和感がなくならない舌や頰の内側を噛むといったことが度々あるようなら、担当医に相談してみましょう。

ネコさん

へぇ〜。そういうこともあるんですね。

杉田先生

何か不安なことがあったら、すぐに連絡してくださいね。

矯正の不安は信頼できる歯科医師に相談しよう

矯正にはさまざまなリスクの可能性があります。満足できる結果を得るためには、不安を話せる信頼できる歯科医師に相談し、治療を進めることが重要です。

矯正は専門性の高い治療なので、歯科医師によって知識や実績の差があります。歯科医師の考え方だけでなく病院の治療方針の違いによっても治療法が異なる場合があるので、複数の歯科医院で話を聞いてみて、どこで治療を受けるか検討するといいでしょう。

ネコさん

複数の歯医者さんに行くなんて、考えたこともありませんでした〜!

杉田先生

お互いの相性の問題もあるので、安心して任せられるという歯医者さんを見つけてくださいね。

記事の重要ポイントをチェック!
    • 矯正で老け顔と感じる要因は、口元が引っ込む・口元の筋肉が衰えること
    • 対処法は、見た目の要望を伝える・非抜歯を検討する・口周りの筋肉を鍛える
    • 大人の矯正で考えられる他のリスクは、歯ぐき下がり・隙間ができる・後戻り・かみ合わせの違和感