【インプラント矯正】メリット・デメリットや治療方法を詳しく説明

【インプラント矯正】メリット・デメリットや治療方法を詳しく説明
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矯正にはいくつかの方法がありますが、その一つがインプラント矯正です。インプラントというと大掛かりな手術という印象がありますが、矯正で使用するインプラントは全くの別物です。ここでは、インプラント矯正とは・メリットやデメリットについてなど、インプラント矯正について詳しく説明します。

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    • インプラント矯正を勧められたが、どんな治療法なのだろうかと思っている。
    • インプラント矯正の治療法を詳しく知りたい。
    • インプラント矯正は手術が必要なのだろうかと不安に思っている。
    • インプラント矯正のメリットとデメリットを知りたい。
INDEX
  1. インプラント矯正とは
  2. インプラント矯正のメリット
  3. インプラント矯正のデメリット
  4. インプラント矯正の埋入方法
  5. インプラント矯正の費用
  6. インプラント矯正でよくある質問
    1. 手術は必要ですか?
    2. 麻酔が切れたら痛みますか?
    3. 金属アレルギーでもできますか?
    4. 子どもでもできますか?
    5. 治療期間はどのくらいですか?
    6. 日常生活で不便になることはないですか?
    7. インプラント矯正で気をつけることは?
  7. インプラント矯正のまとめ

インプラント矯正とは

インプラント矯正は、歯科では「アンカースクリュー」と呼ぶほうが一般的です。矯正治療では、ブラケットやワイヤーなどの装置を歯の表面に装着し、お互いに引っ張り合うことによって歯列を動かします。しかし、インプラント矯正は「アンカースクリュー」という小さなネジを骨に埋め込み、それを支点にして歯を動かします。日本では2012年に厚生労働省に認可された、比較的新しい方法です。

通常のインプラントの大きさは、太さが直径約4mm程度なのに対し、アンカースクリューは直径1.5mm程度です。長さには種類がありますが、それでも大体1cm前後ですので、とても小さく細いことが分かります。

ネコさん

インプラントっていうから、歯を抜いて埋めるのかと思いました〜。

櫻井先生

紛らわしいですけど、インプラント治療とは全然違うんですよ。

インプラント矯正のメリット

インプラント矯正のメリットは、以下のようなものです。

    • 強い力で狙い通りにしっかりと引っ張れる
    • 効率的に動かせるので治療期間が短縮できる
    • 動かしたくない歯を動かさずに済む
    • 奥歯を後ろに引っ張ることができる
    • 外科手術の必要がない
    • 非抜歯での矯正治療が可能になる
ネコさん

よかった〜。外科手術はしなくていいんですね。

櫻井先生

はい。通常の歯科医院で施術できますよ。

ネコさん

どうして非抜歯でできるんですか?

櫻井先生

良い質問ですね!それは、通常の歯の動かし方と異なるからなんです。

通常の矯正治療では、歯を後ろ(奥歯側)に動かして整えていきます。しかし、全体の歯を動かすには抜歯してスペースを作らなければなりません。お互いの歯を引っ張り合わせるため、奥歯はそれ以上奥に動かせないからです。その点、アンカースクリューは歯とは別の固定源になります。そのため他の歯に影響を与えずに、狙い通り歯を動かすことが可能で、その上時間も短縮できます。アンカースクリューを奥歯付近に埋めれば、奥歯でもさらに奥に動かせるので、非抜歯でも治療が可能となることがあります。

また、重度の出っ歯などは、ヘッドギアなどで口の外に固定源を作り、奥歯を動かします。しかし、見た目の問題から矯正治療を躊躇する人も多いです。アンカースクリューなら固定源を歯とは別に口内に取れるため、ヘッドギアを装着せずに矯正が可能です。重度の出っ歯やガミースマイル(笑うと前歯の歯ぐきが大きく出る)の人でも見た目のストレスを感じずに治療が受けられます。

インプラント矯正のデメリット

インプラント矯正のデメリットは、以下のことが考えられます。

    • 局所麻酔が必要
    • アンカースクリュー周囲に炎症が起こる可能性がある
    • 緩んだり脱落したりする可能性がある
    • 成長期の人は行えない
    • 骨格が原因の不正咬合は対処できない

インプラント治療のような大掛かりな手術はしませんが、アンカースクリューを骨に直接埋めるため、局所麻酔は必要です。個人差がありますが、麻酔が切れると痛みを感じることがあります(痛み止めが処方されます)。

また、治療中はアンカースクリューを埋入している粘膜周囲に、細菌感染が起きる可能性があります。飲食をしたあとに歯の表面や矯正装置の周りにプラークが付着するのと同じで、アンカースクリューの周囲にもプラークが発生するからです。プラークが長く付着していると、感染から出血や腫れ、痛みが生じることがあります。

ネコさん

矯正装置と同じようにブラッシングで大丈夫ですか?

櫻井先生

そうですね。ゴシゴシ擦ると口内を傷つけてしまうので、汚れは優しく落としてあげてください。

アンカースクリューは、歯ぐきの厚みや骨密度などの個人差により、緩んだり脱落したりすることがあります。そういった場合は再埋入します。また、成長期の人は顎の骨が変化するため、この治療法は行なえません。顎骨の成長がだいたい止まるとされる17歳以上から可能です。歯科医院によって異なるので、事前に問い合わせてみてください。

また、顎の骨が大きい・小さいなど骨格が原因で矯正したい場合には、外科的な処置が必要となります。歯列矯正では対処できないので注意しましょう。

インプラント矯正の埋入方法

局所麻酔をした後、神経や大きな血管が通っていない場所に埋め込みます。矯正治療でアンカースクリューが必要なくなった時点で除去されます。

インプラント矯正の費用

アンカースクリューの費用は、歯科医院によってまちまちです。矯正の総額に含まれているところもあれば、オプションとして設定しているところもあります。オプションの場合は1本30,000円前後することもあるので、事前に確認しておきましょう。

ネコさん

へぇ〜。歯科医院によって随分違うんですね〜!(メモメモ)

櫻井先生

オプションの場合でも、治療期間が短縮されるので結局あまり差が出ないこともありますね。

インプラント矯正でよくある質問

ここではインプラント矯正について、よくある質問を挙げてみました。

手術は必要ですか?

インプラント治療のような大掛かりな手術は必要ありません

ネコさん

具体的にはどれくらいの時間がかかるんですか?

櫻井先生

歯科医院によりますが、15分から長くても1時間程度です。

ネコさん

ふう、よかった〜。いつもの治療と同じくらいですね。

麻酔が切れたら痛みますか?

痛みの感じ方には個人差があるように、痛みを感じない人もいれば、わずかに感じる人もいます。診療が終わった後には痛み止めが出されることがほとんどです。

金属アレルギーでもできますか?

アンカースクリューの素材は、金属アレルギーの心配がほとんどないチタンというものです。骨折した時に体内に埋め込むボルトと同じ材料です。しかし、稀にチタンアレルギーがある方もいるので、不安な人は事前に申し出ましょう

子どもでもできますか?

顎骨の成長が止まっていない子どもはできません。

治療期間はどのくらいですか?

ワイヤーだけの矯正治療よりも抵抗が少ないため、時間を短縮することができます。

日常生活で不便になることはないですか?

埋入した当日は違和感があると思いますが、周辺組織が安定すれば違和感や痛みはなくなります。特に日常生活で不便を感じることもないでしょう。また、除去後も1週間程度で元のように戻るので、跡が残る心配もありません

インプラント矯正で気をつけることは?

アンカースクリューを埋入した周辺に炎症が起こらないよう、口内の清潔を保つことと、舌や手指で触らないことです。

ネコさん

それ、私やっちゃいそう…。

櫻井先生

手指には雑菌がついているし、なにより脱落の原因になりますよ。

ネコさん

!!気をつけますっ!

インプラント矯正のまとめ

インプラント矯正では、通常のインプラントよりもごく細いアンカースクリューというネジを固定源にして、歯を効率的に動かします。

ネコさん

新しい治療法みたいですけど、どこでもやってもらえるんですか?

櫻井先生

知名度はまだ低いですが、取り入れているところは増えていますよ。

記事の重要ポイントをチェック!
    • インプラント矯正とはアンカースクリューを用いた矯正法
    • 外科手術は不要
    • ヘッドギアや抜歯が不要になる可能性が高い
    • 清潔にしていないと炎症が起こるリスクがある
    • 舌や手指で触らないよう注意する
    • 総額に含まれる場合と別途オプションの場合がある
    • 成長期の人はできない
    • 骨格が原因の不正咬合には対応できない