歯科矯正のデメリットってある?治療前に把握すべき8つのデメリット

歯科矯正のデメリットってある?治療前に把握すべき8つのデメリット
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矯正治療で歯並びや噛み合わせが整うと、見た目がキレイになるだけでなく、健康にも多くのメリットがもたらされます。

まずコンプレックスが解消されることによるストレスがなくなり、自信をもって明るく堂々と過ごせるのは大きなメリットです。

そんな精神衛生上の良い効果をはじめ、歯磨きがしやすくなり虫歯や歯周病のリスクが減る、口臭の悪化を防げるといった口腔衛生上の良い効果も当然ながら表れます。

さらに、噛み合わせを矯正することで顔や身体のバランスが整い、顔の歪み、肩こり、頭痛、顎関節症の改善のほか、胃腸や自律神経への負担が軽減することも。矯正治療は、歯だけではなく、全身を健康に導く治療だということがわかります。

しかし、たくさんのメリットがある矯正治療ですが、デメリットについてはどうなのでしょうか?

今回は、「矯正治療に、デメリットってある?」という素朴な疑問について、現役歯科医に聞いてみようと思います。ご一緒に回答を見ていきましょう!

この記事がおすすめな人
    • 矯正治療で歯並びを整えたいが、デメリットがあるのか気になる。
    • 矯正治療でチェックしておくべきデメリットがあれば知りたい。
    • 矯正治療中、痛みはないのか心配している。
    • 矯正治療では抜歯するかもしれないと聞いて不安だ。
    • 矯正治療は期間が長いので、自分が続けられるか心配している。
INDEX
  1. 矯正治療の8つのデメリット
    1. 抜歯しなければならない時がある
    2. 痛みを伴う時がある
    3. 治療法によっては食事がしにくい
    4. 治療法によっては虫歯になりやすい
    5. 治療期間が長くかかる
    6. まとまった治療費が必要
    7. 歯茎が下がってしまう時がある
  2. 理想通りの歯並びになるためには自己管理能力が必要!

矯正治療の8つのデメリット

患者さん

治療後に「歯並びがキレイになっているんだろうな~!」って理想にばかり目がいきがちなんですが、矯正のデメリットってあるんでしょうか~?

櫻井先生

治療前にデメリットにも公平に目を向けるのは、いいことですね。

患者さん

えっ、そうですか~?

櫻井先生

メリットだけでなくデメリットもしっかりと把握して、納得してから矯正治療を受けることが大切です。では、矯正のデメリットについて一つひとつ見ていきましょうか。

患者さん

は~い!お願いします~!

抜歯しなければならない時がある

症状にもよりますが、歯をキレイに並べるスペースを確保するために、健康な歯を抜歯しなければならない時があります。

その際は、抜歯する歯には小臼歯が選ばれることが多いのですが、小臼歯を抜くと約7mmほどのスペースが空きます。

抜歯によって歯1本分の7mmもの空間ができると広すぎる場合は、ディスキングといって数本の歯の側面のエナメル質をわずかに削って、合計4mmほどの空間をつくることもできます。

櫻井先生

ディスキングは、IPR(Interproximal Enamel Reduction)、スライス矯正、スリッピングともいいます。詳しくは下記の記事をご覧くださいね。

患者さん

抜歯しないで、歯を動かすスペースを作る方法があるんですね~!

ディスキングで歯の形を整えれば、非抜歯で出っ歯を矯正できるって本当?

矯正治療なのに歯を削る?ストリッピングなら抜歯を回避できるって本当?

痛みを伴う時がある

矯正治療では、ワイヤーやマウスピースなどの装置をつけて歯を動かしていきます。その時、痛みが生じることがあります。

櫻井先生

痛みが生じやすいのは、矯正を始めたばかりの頃と、矯正装置をギュッと締めて調整した直後です。

患者さん

新しい装置に慣れないタイミングで、痛みが出やすいってことですね~!

櫻井先生

しかしそれも徐々に薄れていき、数日後には痛みが気にならなくなっているというのが一般的です。

治療法によっては食事がしにくい

ブラケットとワイヤーで歯を動かす矯正法では、矯正装置をつけたまま食事をするため、硬いものを噛みにくいとか、装置や歯にくっつきやすいものを避けるとか、食事に制限が出てきます。

ただし、マウスピース矯正の場合は、食事のとき矯正装置を外しますので、その心配はありません。

治療法によっては虫歯になりやすい

ブラケット+ワイヤーの矯正装置は、歯磨きにコツがいるため磨き残しが出やすいというデメリットがあります。

そのため、虫歯や歯周病になりやすいという課題があります。

ただしマウスピース矯正の場合は、歯磨きの際にも取り外して行いますので問題はありません。

治療期間が長くかかる

矯正治療は、治療が終わるまでの期間が長いという特徴があります。部分矯正の場合は半年~1年、お口全体の場合は2~3年かかります。

矯正完了後、歯を動かした位置で固定するまで保定装置(リテーナー)をつけるのですが、その期間を入れると4~5年かかるケースもあります。

矯正の検査で何をするの?治療の流れ・期間・費用の目安を知りたい!

まとまった治療費が必要

矯正治療は基本的に、健康保険が適用しない自費診療に当たります。そのため、治療費にはまとまった資金が必要です。

たいていの歯科では、デンタルローンやクレジットカードを使用できるので、月々の支払いはそれほど負担ではないですが、支払い計画に無理がないか、しっかりと検討する必要があります。

歯茎が下がってしまう時がある

歯茎が下がるというのは、歯の根元が露出して歯の白い部分が長くなる状態です。

矯正治療をすることによってガタガタに乱れていた歯並びが正しい位置に動くと、歯茎が下がるという状態が起こりやすくなります。

その時、歯の根元に歯茎とのすき間が生じたものをブラックトライアングルといいます。

矯正のブラックトライアングルは治せる?6つの改善法と予防策を徹底解説

理想通りの歯並びになるためには自己管理能力が必要!

患者さん

メリットだけじゃなく、デメリットも理解した上で矯正治療するかどうか考えたほうがいいですね~!

櫻井先生

デメリットというのとは少し違いますが、矯正治療は自己管理能力が必要な治療です。歯医者で治療を受けるだけではなくて、日常生活で矯正装置をつけるため、患者さんの協力が欠かせない治療です。

患者さん

そうですね~!期間も長いですし、自己管理して続けていく必要がありますもんね……!

櫻井先生

困ったことや気になることがあれば、歯科医に相談してくださいね。そのためのかかりつけ医ですからね。一緒に矯正治療を成功させましょう。

患者さん

わかりました~!すごく心強いです~!

記事の重要ポイントをチェック!
    • 矯正治療にはメリットだけでなく、デメリットもある。
    • 治療を始める前に、デメリットも把握しておくべき。
    • 治療法によっては食事や歯磨きなどに支障がでる。
    • 長い治療期間中、自己管理能力が問われる治療である。
    • 困った時は我慢せず、かかりつけの歯科医に相談しよう。