歯列矯正は9歳までがおすすめ!子どもの矯正のタイミングと治療法

歯列矯正は9歳までがおすすめ!子どもの矯正のタイミングと治療法
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「子どもの矯正は早いほど良いというけれど、実際何歳頃からが良いの?」と疑問を持つ親御さんは少なくありません。幼い子どもでも矯正器具をつけることができるのだろうか、何時間くらいつけるのだろうかと不安を持つ人もいるでしょう。この記事では、子どもの矯正を始めるタイミングや、子どもの矯正で使用する矯正器具などを詳しく説明します。お子さんの矯正を検討している人は、ぜひお読みください。

この記事がおすすめな人
    • 子どもの矯正は何歳から始めたらいいかと悩んでいる。
    • 子どもの矯正は何歳からできるのか知りたい。
    • 乳歯は矯正しなくていいと聞いたことがあるが、本当だろうかと悩んでいる。
    • 子どもの矯正にはどんな種類があるか知りたい。
    • うちの子どもは矯正が必要な歯並びなのかどうか知りたい。
INDEX
  1. 子どもの歯列矯正は3歳から可能
  2. おすすめは9歳までに始めること
  3. 早期に矯正をするメリット
    1. 抜歯や手術をしないで済む
    2. 比較的短期で終了する
    3. 骨格を良い方向に成長させることができる
  4. 子どもの矯正の種類とメリット・デメリット
    1. ムーシールド矯正
    2. バイオネーター
    3. 床矯正
    4. 裏側矯正
  5. 子どもの矯正の費用はどれくらい?
  6. 子どもの矯正の注意点
    1. 成長具合で治療計画を変更することがある
    2. 子ども本人の治したいと思う意志が大切
  7. 子どもの矯正のまとめ

子どもの歯列矯正は3歳から可能

子どもの歯列矯正は、3歳からできます。「そんな小さいうちから?」と意外に思われるかもしれませんが、マウスピース型の装置を使用するため、ワイヤーによる不快感などはありません。しかも、寝ている間につけるので、さほど負担はないでしょう。

ただし、この矯正が対応できるのは受け口の場合です。その他の歯並びの悪さは、矯正の適応年令になるまで様子を見ることになるでしょう。様子見というのは、顎の発達に応じて歯も成長しながら動くので、すきっ歯や重なり合った歯の場合でも成長途中で正常な位置に近づくことがあるからです。

ネコさん

3歳くらいじゃマウスピースを嫌がるんじゃないかな?

杉田先生

主に寝ている間につけますが、お子さんにもよく言い聞かせることが重要ですね。

おすすめは9歳までに始めること

子どもの矯正は、6〜12歳の間に行うのが良いと言われています。子どもの歯の矯正期間は、第一期治療と第二期治療に分けられています。第一期治療は、6歳〜12歳くらいの乳歯から永久歯に生え変わるまで時期で、第二期治療12、13歳以降の、すべての歯が永久歯に生え揃う時期です。

第二期治療は大人とほぼ同じ治療法ですが、第一期治療は顎の成長を利用して矯正を行えます。

早期に矯正をするメリット

できるだけ早くに矯正をすると、以下のようなメリットがあります。

抜歯や手術をしないで済む

第一期治療を行うメリットは、抜歯や手術をせずに正しい歯列にすることができることです。永久歯になってからでは、歯を正しい位置にするために抜歯が必要になることがあります。歯が正しく収まるスペースを確保するためです。時には手術して顎の骨を削ることもあります。しかし、成長段階では顎の骨をコントロールしながら矯正を行えるため、抜歯などをする必要が少なくなります。

ネコさん

小さい子が手術なんてかわいそう。

杉田先生

そうですね。そういうこともあって、矯正は早めにするのがいいんです。

比較的短期で終了する

成長中は歯も動きやすいので、比較的短期間で治療を終えることが可能です。大人の矯正は、通常2〜3年かかります。しかし、子どもの矯正は1年程度で終わることがほとんどです(個人差があります)。

ネコさん

ちょっと我慢すればきれいになりますね。

杉田先生

そうですね。人にもよりますが、大人よりは早く終わります

骨格を良い方向に成長させることができる

成長段階での矯正は、顎を広げるなど骨格のコントロールができるため、その後から生えてくる永久歯正しい位置にすることが期待できます。

また、子どもの場合、指しゃぶり舌の癖などがあると、指や舌の圧によって出っ歯や受け口になることがあります。矯正とともにこれらの問題を改善することで、骨格も良い方向に成長させることができるのです。

ネコさん

指しゃぶりでも歯並びって悪くなるんですか?

杉田先生

前歯で指をくわえ続けていると、上顎が出てきてしまうことがあるんです。

ネコさん

へぇ〜。子どもの骨ってほんと柔らかいんですね〜。

子どもの矯正の種類とメリット・デメリット

子どもの矯正の種類は、大きく4種類です。昔はヘッドギアなどもありましたが、いじめの対象などになるため現在ではほとんど使われていません。

    • ムーシールド矯正
    • バイオネーター
    • 床矯正
    • 裏側矯正

1.ムーシールド矯正

ムーシールドは3歳から使用できる、受け口改善のためのマウスピース型矯正装置です。舌や唇の筋肉を使用して矯正するもので、主に就寝時に装着します。ムーシールドは途中で調整するため、定期的に通院する必要があります。受け口は1年ほどで改善されますが、その後も後戻り防止の為に着け続ける必要があり、計2年ほどは装着します。

メリット
    • 早期から受け口を治せる
    • 寝ている間に矯正できる
    • ワイヤーなどがなく痛みや違和感がほぼない
    • シンプルな形なのでお手入れが簡単
デメリット
    • きちんとはめていられない場合には難しい
    • 神経質なお子さんには向いていない
ネコさん

小さいと、嫌なら取っちゃいますよね。

杉田先生

そうですね。こればかりはやってみないと分かりません。

2.バイオネーター

バイオネーターは出っ歯の矯正に用いる矯正器具です。対象年齢は7歳〜12歳くらいまでで、取り外し可能な装置を口にくわえて矯正します。装置には拡大バネがついていて、このバネを調整することで歯列の幅を拡大していきます。バイオネーターも主に就寝時に使用する矯正装置ですが、就寝中に外れた場合には帰宅時など家にいる時間につけていれば問題ありません。

メリット
    • 寝ている間に矯正できる
    • 取り外せるので口の中を清潔に保ちやすい
    • 痛みや違和感がほぼない
デメリット
    • 毎晩装着しないと効果が出にくい
    • 寝ている間に外してしまうことがある
    • バイオネーターだけでは限界があるため、他の装置と併用することがある
ネコさん

なんだかカッコいい名前ですね。

杉田先生

あの映画とは関係ありませんよ(笑)

3.床矯正

床矯正は、プレート矯正とも呼ばれます。取り外しができるプレート型の矯正装置を歯にかけて、顎の骨を広げます。床矯正は成長が止まるまでの6、7歳〜12歳頃までが適応年齢です。顎が狭い子どもは床矯正によって広げることができるため、将来抜歯をせずに矯正できる確率が高くなります。ただし、床矯正だけでは凸凹の激しい歯をきれいに整えたりすることが難しく、ワイヤー矯正などの併用が必要になる場合があります。

メリット
    • 取り外せるので口の中を清潔に保ちやすい
    • 顎の骨を広げて歯を動かすスペースを作れる
    • 将来抜歯をしなくてよい可能性が高まる
    • 比較的費用が安い
デメリット
    • 重度の乱ぐい歯や、顎の前後の位置が原因の出っ歯や受け口には適応しない
    • 毎日装着しないと効果が出にくい
ネコさん

小学校に上がると、もう説明すればできるようになりますね。

杉田先生

大抵の場合はそうですね。

4.裏側矯正

裏側矯正は歯の裏側につけるワイヤー装置で、リンガルアーチとも呼ばれます。内向きに生えてしまった歯を外側に押し出したり、スペースを作ることができます。通常のワイヤー矯正は歯の外側につけますが、裏側矯正は歯の裏側につけるため、見た目にはわかりにくいのが特徴です。取り外しができないので装置の間に食べカスが詰まりやすく、しっかりと歯磨きをする必要があります。

メリット
    • 他人から矯正していることがわかりにくい
    • 装着したままなので効果が高い
    • 歯医者さんでの調整時間が短い
デメリット
    • 自分で取り外しできない
    • 食べカスが装置に詰まりやすい
    • 頻繁に舌で触ると壊れる原因になる
ネコさん

最近では矯正もいじめの対象になっちゃうらしいですね(グスン)

杉田先生

そうですね。歯科医院でもそういう現状を考慮してくれるところが多いです。

子どもの矯正の費用はどれくらい?

気になる矯正費用ですが、第一期治療は大人の矯正より比較的安くて済むことがほとんどです。第二期治療は、ほとんど大人と同じ内容の治療になります。どちらも保険適用外ですが、どの歯科医院でもほぼ分割払いが用意されています。

    • 第一期治療:10〜50万円程度
    • 第二期治療:20〜120万円程度
ネコさん

第一期のうちにやったほうがお得ですね。

杉田先生

骨格の矯正が中心となるので、期間も費用も少なくて済みます

MEMO
生まれつきの骨格や歯、粘膜の異常などで矯正が必要と診断された場合は、保険が適用されます。

子どもの矯正の注意点

子どもの矯正治療には、以下のような注意が必要です。

成長具合で治療計画を変更することがある

子どもの成長度合いは人によって異なります。中には、治療計画を立てていても成長の具合によって計画を変更する場合があります。

ネコさん

変更するとどうなるんですか?

杉田先生

治療期間が伸びたり、違う矯正装置が必要になることがあります。

子ども本人の治したいと思う意志が大切

矯正治療には、子ども本人歯並びを治したいと思う気持ちが大きく左右します。矯正装置を嫌がると、治療期間が長引くこともあり、効果も半減します。治療には検査定期的な通院、毎日の丁寧な歯磨きなど精神的な負担も大きいものです。そのため、嫌がる子どもには基本的に治療をしないという歯科医院もあります。

矯正治療のメリット意味がわからなければ、嫌がるのは当然のことです。ただ、大人が真剣に話せば子どもでも納得してくれることが多いものです。説明する際には子どもにも分かりやすく、以下のようなことを伝えてみましょう。

    • 歯並びが悪いとよく噛めなくなり、お腹によくない
    • 歯並びが悪いと見た目が悪くなる
    • 歯並びが悪いと顔が歪んでしまうことがある
    • 歯並びが悪いと発音が悪くなることがある
ネコさん

今治さないと後で本人が辛くなると理解してもらうことが重要ですね。

杉田先生

歯医者さんとお話しして、すんなり受け入れてくれることもあります。

子どもの矯正のまとめ

子どもの矯正は、受け口なら3歳から、それ以外でも6歳程度から行うことができます。歯科医院によって多少異なるので、何歳からできるか相談してみるのがおすすめです。

杉田先生

4歳5歳からやっているところもあります。

記事の重要ポイントをチェック!
    • 子どもの矯正は3歳から可能
    • 第一期治療の段階で骨格を矯正すると短い期間で終わる事が多い
    • 早い段階で治療すると将来抜歯や手術をしないで済む事が多い
    • 子どもの矯正はムーシールド、バイオネーター、床矯正、裏側矯正がある
    • 成長によって計画を変更することがある
    • 基本的に嫌がる子どもには向いていない
    • 子ども本人の治したいという意思が大切