30代からの出っ歯の矯正は目立たず費用も抑えたい!おすすめの方法

出っ歯は年を重ねるほど気になりますね。にもかかわらず、矯正はなかなか踏み出すことができない人が多いようです。
20〜30代女性を対象にしたある調査で、矯正したい人は全体の65%で、そのうち矯正を敬遠している人は約7割。その理由は約8割の人が「費用が高いから」、次いで「見た目」という回答だったそうです。本当は矯正をしたいのに、費用や見た目の問題でジレンマを抱えている人が大勢います。そこで、ここでは30代におすすめの目立たずに費用も抑えられる矯正方法をご紹介します。
- 30代になっても出っ歯を矯正することは可能?
- 出っ歯を治したいけれど矯正していることを人には知られたくない
- 矯正しながら普通の社会生活は送れる?
- 30代で出っ歯を矯正するにはどれくらいの期間がかかる?
- 出っ歯の矯正の費用をできるだけ安く抑えたい
出っ歯を目立たずに矯正できる種類
まずは、目立たずに歯を矯正ができる方法の種類についてご紹介します。
1.マウスピース矯正

シリコンでできた透明のマウスピースを数回に分けて取り替えることで、徐々に歯を理想の状態に動かしていく方法です。自分で着脱ができ、食事と歯磨き以外の時間は24時間装着します。
ピッタリと歯に密着し、透明なのでよほどじっくり見ない限り、つけていることが分かりません。

マウスピース矯正は金属アレルギーの人にもおすすめです。
へぇ〜。矯正っていうと金属のイメージですけど、これなら安心ですね〜。

ただ、脅かすつもりじゃないですが、シリコンゴムアレルギーの人もまれにいますので、心配な方は事前に検査するといいでしょう。
2.裏側矯正

通常のワイヤーブラケット矯正は歯の表側につけますが、これを歯の裏側につけるのが裏側矯正です。リンガルアーチ矯正とも呼びます。歯の裏側に装着するので人からは矯正していることが分かりません。
歯の裏にブラケットを装着し、そこに細いワイヤーを通して歯に圧をかけて動かしていきます。最初は舌などに矯正装置が当たって違和感がありますが、ほとんどの人はしばらくすると慣れてしまいます。
ワイヤー矯正だから自分では外せないんですよね?

そうですね。だから歯磨きもいつもより丁寧にして、清潔を保っておくことが重要です。
3.審美ブラケット

審美ブラケットとは、通常のワイヤーブラケット矯正が銀色の金属なのに対し、透明や白色のブラケットやワイヤーを用いる方法です。歯の表側につけますが、透明や白色なので目立ちません。
素材はなんでできてるんですか?

コンポジットというガラスに近いようなものや、セラミック、ジルコニアなどがあります。
へぇ〜。ワイヤーはどうなんですか?

金属のワイヤーに白色をコーティングしたホワイトワイヤーというものがありますよ。
矯正の種類別の費用と期間

気になる費用と治療期間ですが、上記でご紹介した矯正の種類別にまとめてみました。あくまでも目安としてご参考ください。
費用 | 期間 | |
---|---|---|
マウスピース矯正 | 90〜100万程度 | 2〜3年程度 |
裏側矯正 | 100〜150万程度 | 2〜3年程度 |
審美ブラケット | 70〜100万程度 | 2〜3年程度 | 部分矯正 | 30〜60万程度 | 6ヶ月〜1年半程度 |
費用はデンタルローンやクレジットカードなどで分割払いすることが可能です。
裏側矯正は通常のブラケット矯正よりやや高めですが、気になる部分だけを矯正する部分矯正などにできれば、費用を半額以下に抑えることができます。
部分矯正って裏側矯正だけしかできないんですか?

そんなことありません。ほとんどの矯正方法で部分矯正が可能ですよ。
へぇ〜。あと、この表の他にも費用ってかかるんですよね?

いいところに気がつきましたね!ほかにも検査費用とか調整料なんかがかかります。
内容 | 費用 | |
---|---|---|
初診・カウンセリング | 無料〜5000円程度 | |
検査・診断 | 30,000〜50,000程度 | |
毎回の調整料金 | 3,000〜6,000程度 |
歯科医院によって、上記もすべて費用に含まれている総額制のところと、別に設定しているところに分かれます。総額制でも調整料金は別というところもあるので、歯科医から説明されるときによく確認しておきましょう。
30代で前歯を矯正するときの注意点
30代で前歯を矯正する時には、いくつかの注意点があります。以下のことを頭に入れておくとスムーズに治療が受けられます。
歯周病がある場合は先に歯周病を治す

虫歯や歯周病などがある場合には、必ず先に虫歯や歯周病の治療をしてから、矯正治療に入ります。
口の中に汚れや病気があると、矯正を阻害するばかりか、矯正できたとしても効果が半減してしまいます。

矯正中も、磨き残しが出やすくなるのでいつもより丁寧にブラッシングすることが重要です。
へぇ〜、そうなんですね。

歯科衛生士からブラッシング指導もあるので、心配いりませんよ。
部分矯正では無理な場合があることも知っておく

出っ歯を治すなら前歯だけ矯正すればいいのでは?と思う人もいるかも知れません。しかし、歯は歯茎などの周辺組織ですべてつながっており、1本ずらすと歯列全体に影響が出ます。
軽度な出っ歯の場合は前歯の向きを少し治してあげるだけで済むこともありますが、以下のような場合は全体の矯正や抜歯が必要になる可能性があることも頭に入れておきましょう。
- 歯が大きく前に傾いている
- 前歯が凸凹している
- 歯が並ぶスペースが足りない
- 奥歯のかみ合わせに不調和が起きる
ふむ〜、なかなか難しいものですね。

歯並びは見た目の美しさもありますが、かみ合わせがとても重要なんです。
30代のうちに矯正しておくといい理由
今は費用や時間に余裕がないから、もうちょっと自由がきくようになってから矯正しようという人もいるかもしれません。ただ、30代のうちに矯正しておくといい理由があります。
1.加齢に伴い出っ歯が進行する

歯並びの不調和は、その特徴が加齢に従って強調されていきます。不調和のまま生活を続けていると、歯が徐々に動いていってしまうためです。例えば出っ歯の場合は、より歯が前に傾斜する可能性が高いです。また、歯茎下がりも起きてくるので余計に強調されます。
へぇ〜。放っておくと出っ歯がひどくなちゃうんですね。

そうなんです。年齢とともに治療も大変になるので、費用も期間もかかります。
うわ〜、がんばって若いうちにやっといたほうがお得ですね。
2.かみ合わせのズレが全身に影響を及ぼす

肩こりや偏頭痛、腰痛などがある人は、もしかしたら歯のかみ合わせが原因かもしれません。というのも、歯のかみ合わせは全身の骨に影響を及ぼすからです。
かみ合わせが正常でないと、顎骨の左右が歪みます。顎骨の歪みは背骨や骨盤の歪みにもつながっています。かみ合わせを矯正しただけで、長年の頭痛や腰痛が治り、小顔になった例もあるほどです。
え〜!歯ってスタイルにも影響するんですね!

それに、食べ物の消化にも関係があるのでトータル的な健康にもつながっているんです。
へぇ〜、知りませんでした〜。
30代で出っ歯を治して素敵な大人に!
30代で出っ歯を矯正すると、かみ合わせが正しくなって全身の左右の骨がきちんと収まり、姿勢からきれいになると考えられます。軽度の出っ歯なら部分矯正で費用も期間も抑えられるので、一度歯科医院に相談してみてはいかがでしょうか。
- 目立たない矯正はマウスピース、裏側矯正、審美矯正などがある
- それぞれの矯正期間は2〜3年が目安
- 費用は矯正方法によって異なるが、数十万から100万円程度かかる
- 部分矯正なら半額以下に収まることも
- 歯並びはかみ合わせが重要なため、部分矯正できないこともある
- 出っ歯は加齢によって強調されてくるため、早めの治療がおすすめ