10代で歯を矯正する9つのメリットとは?学生時代に矯正するといい理由

中・高校生の10代のうちに矯正を済ませておいた方がいいと分かっていても、「矯正装置が目立って恥ずかしい」「部活動に影響はないの?」などの不安や疑問はつきものですね。
10代で矯正するメリットを知ればその不安や疑問もなくなり、かえって矯正する必要を実感するでしょう。この記事では、スポーツをしている人や目立つのがイヤな人におすすめの矯正方法も紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
- 10代で矯正治療をするメリットとは?
- もっと小さいうちに矯正するほうがいいって聞いたけど?
- 矯正ってどんな治療をするの?
- 矯正装置は目立つから恥ずかしい
1.10代で矯正するとこんなにメリットがたくさん!
12〜15歳までの中学生は永久歯が生え揃った時期、16〜18歳までは顎骨の成長が完成する時期です。この時期は、矯正治療をするのにはとても良いタイミングです。
1-1. 10代は歯が移動しやすい

10代は永久歯が生え揃っても、顎を含めた体全体はまだまだ成長途中です。歯周組織も新陳代謝が活発なので、比較的歯が動かしやすいのです。
歯を動かしやすいってことは…。

そう!早く終わる確率も高いということです。
なるほどー!
1-2. 歯肉の回復が早い

新陳代謝が活発なので、歯肉の回復も早まります。歯が動く時は、歯茎の組織が一旦壊されて再生するのを繰り返しますが、その一連の速度が大人よりも早いのです。歯肉の回復は歯の移動時間にも大きく影響します。
歯茎が壊されるってどういうことですか!

細胞レベルでゆっくり行われるので、肉眼では動いているようには見えませんよ。
なるほど。安心しました!
1-3. 歯を抜かずに矯正できる確率が高い

10代はまだ顎の成長段階にあります。歯並びがひどい場合や出っ歯でも、顎の成長を利用しながら歯を抜かずに歯並びを矯正することができます。

大人になると顎の成長が止まるので、抜歯しなければなりません。
どうして歯を抜く必要があるんですか?

歯並びが悪くなるのは歯が並ぶスペースがないからです。スペースを空けるには抜歯して作るしかありません。
1-4. 治療期間や費用を抑えられる

10代は歯が移動しやすく歯肉の回復も早いため、大人よりも短い期間で矯正治療を完了することができます。治療期間が早ければ、費用もそれだけ安くなります。
だいたいどのくらいの期間や費用がかかるんですか?

期間はだいたい1〜2年くらいです。後で詳しく説明しますね。
はーい!
1-5. 虫歯や歯周病になりにくくなる

重なった歯と歯の影や隙間には歯ブラシが届きにくく、歯垢がたまって虫歯や歯周病の原因となります。歯並びの悪さは、治療をしないとその程度がどんどんひどくなっていきます。
10代のうちに歯並びを改善しておけば、これ以上歯並びが悪くなることや、将来虫歯や歯周病になるのを防ぐことができます。
虫歯とか歯周病になったら、その時に治療すればいいんじゃないんですか?

虫歯治療で削った部分は元には戻らないし、歯周病においてはほとんど治らないんですよ。
えー!じゃあ一生歯医者通いしなきゃならないってことですか!

一生というのは大げさですけど、長いおつきあいになるでしょうね。
ふむー。
1-6. コンプレックスを克服できる

10代は「人からどんなふうに見られているか」がとても気になる年頃です。歯並びが悪いせいで容姿に自信がないという人もいるでしょう。しかし、10代のうちに治療を済ませてしまえば、一生すてきな歯並びと自信を手に入れられます。
そういえば矯正してるアイドルとかもたまにいますよね。

そうですね。人前に出る商売でも10代に矯正するだけのメリットがあるということですよ。
1-7. 成人前に歯並びを改善できる

10代に矯正を済ませておけば、その先の就職活動や成人式、結婚式などの人生の重要な場面でも、自信を持って臨むことができます。

結婚式の前や就活時期になると、駆け込みで矯正治療をする人も多いですね。
たった1〜2年の矯正で大切な場面での悩みがひとつ減るっていうのは大きいですね!
1-8. 同じクリニックで一貫治療しやすい

矯正治療は最初に検査した結果を元に、計画を立てて行っていきます。治療方針や計画の立て方は医師によって異なるので、基本的には1人の医師が一貫して行います。
大学進学や就職を機に一人暮らしをする人も多いですが、10代のうちは地元を離れる確率も少ないため、同じクリニックで治療を受けやすいのはメリットです。
急に引っ越すことになった場合はどうなんですか?

やむを得ず引っ越す場合は、紹介状を出してもらって引き継ぐ事もできますが、できれば同じ医師に完了まで診てもらうのがおすすめですね。
1-9. 10代後半は親知らずの治療もできる

10代後半は親知らずが生えてくる人も多いため、矯正治療と並行して治療を行うことが可能です。
親知らずは横向きや半分埋もれたままで生えることが多く、歯垢が溜まって歯茎が炎症を起こす原因になります。早い段階で抜歯をすれば、炎症を起こす前に対処できますよ。
炎症を起こすとどうなるんですか?

歯周病になって痛みや腫れ、膿が出たりします。
それ最悪です!
2.矯正治療の内容や費用・時間
10代の矯正治療の内容は症状によっても異なりますが、基本的にはスポーツしても支障はありません。また、昔よりも技術が進んでいて、今は目立たない装置がいくつもあります。詳しく説明していきますね。
2-1.運動部や目立ちたくない人におすすめの矯正方法

矯正装置は原則としてスポーツをしていても大丈夫です。ただ、ボクシングなど直に口の中に影響を及ぼすものは、医師と相談する必要があります。
目立ちにくい矯正は、以下のような種類があります。
- ワイヤー矯正(白色もしくは透明のワイヤーやブラケット)
- 裏側(舌裏)矯正
- マウスピース矯正
症状によって使える装置が限られるので、医師とよく相談してください。
裏側矯正ってどんなものですか?

歯の裏にワイヤーを装着するワイヤー矯正です。表からは装置が見えません。
そういうことかー。
2-2.矯正治療にかかる費用と期間

中学生・高校生の10代でも、矯正内容は基本的には大人と同じです。一般的な矯正治療別の費用相場と期間は以下のとおりです(奥歯を含む全体の場合)。
費用相場 | 期間 | |
---|---|---|
ワイヤー矯正 | 60〜100万円程度 | 1〜3年程度 |
裏側矯正 | 100〜150万円程度 | 1〜3年程度 |
マウスピース矯正 | 80〜100万円程度 | 1〜3年程度 |
※クリニックによって異なります。

矯正治療は基本的に保険がきかないので、どうしても高額になってしまいます。
でも分割とかできるんですよね。

もちろんです。それに、10代は費用も期間もこの表の数字より小さくなる可能性が高いですよ。
3.良い医師・歯科医院の選び方

矯正治療は1年以上かかる長丁場です。はじめのカウンセリング時で信頼できるかどうか、よく話を聞いてくれるか、説明は分かりやすいかなどをポイントに選ぶことが重要になります。可能なら数件で相談して、一番良いと思うところを選ぶのがベストです。

つい専門用語が出てしまう場合もあるので、分からないことは遠慮なく質問してください。
そこは分からなくても恥ずかしいと思わなくていいんですね。
矯正は10代のうちに済ませておこう
矯正治療は10代のうちに済ませておけば、その後の人生がとても楽になります。虫歯や歯周病に悩まされたり時間をさいたりすることもありません。容姿にも自信がついて、はつらつとした社会人生活を送れますよ。
- 10代は歯が移動しやすく歯肉の回復も早い
- 治療期間や費用が大人になってからの矯正より抑えられる
- 将来、虫歯や歯周病になりにくくなる
- コンプレックスを解消し、就活や成人になってから自信が持てる
- 同じクリニックで一貫治療できる
- 親知らずをこじらす前に治療できる