矯正治療中の歯茎が白くなるのは骨隆起や膿が原因かも!対処法をご紹介

矯正治療中の歯茎が白くなるのは骨隆起や膿が原因かも!対処法をご紹介
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矯正治療中に歯茎が白くなってしまったら、「何かの病気だろうか?」「矯正が合っていないのかも?」と不安になりますよね。歯茎が白くなる原因はいくつかあります。慌てずにまずはこの記事で自分の症状をチェックしてみてください。中には日頃の歯磨きをちょっと丁寧にするだけで治るものもあります。原因別の対処法もご紹介しますので、治療や対応が必要な場合には参考にしてみてください。

この記事がおすすめな人
    • 矯正中に歯茎が白くなってきているのが気になる
    • 矯正中に歯茎がデコボコして白くなってきている
    • 歯茎の白い部分を押すと痛い
    • 歯茎に白いできものができている
INDEX
  1. 矯正中に歯茎が白くなっている原因
    1. 口内炎ができている
    2. 歯周病が進んで膿ができた(フィステル)
    3. 骨隆起が起こっている(歯槽骨隆起)
  2. 矯正中に白くなった歯茎への対処法
    1. 口内炎はワックスや薬で対応
    2. 歯槽骨隆起は歯ぎしりや食いしばりを改善
    3. 歯肉炎はブラッシングで改善
    4. 歯肉炎は矯正を一時中断して治療
  3. 歯茎全体が白い場合は貧血の可能性も
  4. 矯正中に歯茎が白くなったら放置せずに医師に相談しよう

矯正中に歯茎が白くなっている原因

歯茎が白くなっているのは、矯正装置によってなんらかの変化が起きたからですが、それにはいくつかのケースが考えられます。

1.口内炎ができている

一般的に多いのが、口内炎ができるケースです。ストレス、栄養不足、疲労、口内の不衛生などによって起こります。ほとんどの場合、2〜7日くらいで自然に治りますが、口内炎は痛みを生じるのでやっかいです。

その他、矯正装置が刺激となってできる口内炎もあります。

MEMO
アフタ性口内炎:ストレス・疲労・ビタミン不足などでできる口内炎。白くて丸く、小さいものが2〜3個できることがあります。
カタル性口内炎:人工物が粘膜に当たってできる口内炎。赤く腫れて熱を持ち、水ぶくれができることがあります。
鈴木先生

口内炎の種類によって症状が違うので、歯科医師に診てもらうのがおすすめです。

ネコさん

へぇ〜、口内炎でもいろいろあるんですね。

MEMO
歯茎が白くなる病気で白板症を心配される人もいます。白板症とは口内の粘膜が白くなる病気で、喫煙者に多く見られ、そのうち約5%が口腔ガンになるとされています。矯正のし始めに口内炎になるのはよくあることですが、心配な場合は医師に相談するのがおすすめです。

2.歯周病が進んで膿ができた(フィステル)

矯正中は歯ブラシが届きにくい場所があるので虫歯や歯周病ができやすくなります。矯正中に歯周病が進んで歯根に膿がたまると、膿を排出しようとして歯茎に出口ができます。これはフィステルといって白く小さい穴なのですが、歯茎に白いできものができたようにも見えます。

また、矯正部分の近くに古い治療跡などがある場合にも同じことが起こる場合があります。治療跡の奥で歯周病や虫歯が進んで膿がたまっていたものが、矯正をきっかけに刺激されるような場合です。

ネコさん

へえ〜、昔の治療跡の奥で虫歯とか歯周病になっちゃうことってあるんですね〜。

鈴木先生

被せもので分からないんですが、奥で細菌が繁殖していることがあります。

3.骨隆起が起こっている(歯槽骨隆起)

骨隆起とは、字の通り骨が盛り上がってくるものです。歯茎の内側が白くなっていて、触ると硬い場合には骨隆起になっている可能性があります。

骨隆起は食いしばりや噛み締めなどのクセがある人に多く見られますが、生活に支障がなければ特に放っておいても問題はありません。ただし、矯正のじゃまになる・発音がしにくい・歯茎がデコボコして気になる・歯茎の変色が気になるという場合は、対処が必要です。

特に歯茎が骨隆起になっている場合には、歯茎の粘膜が薄くなってブラッシングで傷つけてしまう可能性もあります。

鈴木先生

骨隆起は一般的には上顎や下顎に多く見られるものです。

ネコさん

へぇ〜。やっぱり食いしばりとかが原因なんですか?

鈴木先生

そうですね。噛む力が過剰なことが原因とされているので、矯正力が強い場合に歯茎にできることも十分に考えられます。

矯正中に白くなった歯茎への対処法

歯茎が白くなっている原因が分かったら、原因に応じた適切な対処をしましょう。

1.口内炎はワックスや薬で対応

口内炎は、矯正用のワックスで痛みを緩和することができます。口内炎は何日かすれば自然に治るので、治るまでの間の痛みを緩和できれば、矯正に支障をきたすことはありません。

ワックスは歯科医院でもらえます。粘土状のものをちぎって口内炎と当たっている矯正器具の間に挟んで使います。

また、口内炎用の薬を出してくれる場合もあります。市販でも口内炎用の塗り薬などがあるので、それを利用するのもおすすめです。

ネコさん

市販のでもいいんですね〜。

鈴木先生

炎症を沈静化してくれるし、ワックスまで硬くはないですが、間に挟んで痛みを緩和できるものもありますよ。

口内炎はストレスや疲労が原因になることもあります。矯正中はできるだけストレスや疲労をためないようにしましょう。

2.歯槽骨隆起は歯ぎしりや食いしばりを改善

骨隆起の場合は、噛み締めや食いしばりを改善することで骨隆起の増大をストップさせることができます。骨隆起は基本的に骨が発達したものなので放っておいても特に問題はありません。しかし、噛み締めや食いしばりのクセは矯正後の歯並びやかみ合わせにも影響することが考えられるので、やはり改善したほうが良いでしょう。

ネコさん

噛み締めとか食いしばりを改善する方法ってあるんですか?

鈴木先生

矯正中は首や肩のマッサージなどのTCHの改善がおすすめです。

TCHとは
Tooth Contacting Habit(歯列接触癖)の略。人間の歯はふだん上下の間に1〜2mm程度の隙間が空いているのが正常です。改善法としては、テレビやパソコンなど日常生活の中でよく見るものに張り紙を貼って、張り紙を見たら歯と歯がくっついているかどうか意識するという認知療法などがあります。

3.歯肉炎はブラッシングで改善

口内炎を繰り返す要因のひとつとして、歯肉炎があります。もし歯磨きをした際に、時々出血があるようなことがあれば、丁寧なブラッシングで改善することが可能です。

歯肉炎はプラークが原因なので、ブラッシングでプラークを除去できれば歯肉炎は自然に改善していきます。歯肉炎が悪化すると歯周病になるので、歯周病予防にもつながります。

ネコさん

へぇ〜。出血してる段階では、自力で改善できるってことですね〜。

鈴木先生

そうなんです。矯正中は磨き方にコツがいるので、歯科医院で指導を受けてくださいね。

4.歯肉炎は矯正を一時中断して治療

もしも膿などが出てきているようであれば、歯周病になっています。歯周病があると矯正治療を続けることができないので、一旦治療を中断して歯周病の治療をすることになります。

鈴木先生

矯正専門歯科では一般的な歯科治療はしていないところもあるので、その場合は他院を紹介してくれるでしょう。

ネコさん

へぇ〜、そういうこともあるんですね。歯周病の治療が終わったら、また矯正に戻るんですよね?

鈴木先生

そのとおり。

ネコさん

う〜ん、時間がかかりそう。歯周病だけは避けないと。

歯茎全体が白い場合は貧血の可能性も

最後に、歯茎全体が白い場合は貧血の可能性もあります。貧血気味の人は歯茎や粘膜が白っぽくなるのが特徴です。矯正治療と並行して貧血を改善しましょう。

鈴木先生

軽いものならサプリメントや食事で改善できます。

ネコさん

あ〜、レバーとかほうれん草ですね。

鈴木先生

そうですね。それと睡眠をたっぷりとるのも重要です。

矯正中に歯茎が白くなったら放置せずに医師に相談しよう

矯正中に歯茎が白くなったとき、ある程度の予測は立てられますが、やはり医師に診断してもらうと安心です。場合によっては治療計画を見直さなければならないこともあるので、矯正治療中になにか異変があれば、ちょっとしたことでも医師に相談するようにしましょう。

記事の重要ポイントをチェック!
    • 歯茎が白くなる原因は、口内炎、膿、骨隆起など
    • 口内炎はワックスや薬、ストレスや疲労の緩和などで改善できる
    • 口内の清潔を保つことで口内炎や歯周病を防げる
    • 歯周病になっている場合は一旦治療を中断し、歯周病治療をする
    • 骨隆起は放置しておいても特に問題はないが、食いしばりを改善すると増大を予防できる