矯正後のリテーナーは水洗いじゃダメ?殺菌効果のある洗浄剤が必要

矯正治療が終わった後に使うリテーナーは、清潔に保つためのお手入れが大切です。
リテーナーには汚れがつきやすいので、洗浄が不足していると、みるみる細菌が繁殖し、むし歯や歯周病、口臭の原因になってしまいます。
せっかく歯並びがキレイになったのに、リテーナーの洗浄不足のせいで歯が悪くなりたくないですよね。
そこで今回は、リテーナーの洗浄効果や、歯科医おすすめの洗浄剤についても公開しています。
リテーナー洗浄のポイントや注意点も紹介していますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
- 矯正治療の後で使うリテーナーの洗浄がめんどうくさい。洗わないとどうなる?
- 矯正治療後のリテーナーの汚れが落ちなくて困っている。ニオイも強い。
- 矯正後のリテーナーは、洗浄剤を使ったほうがいいの?水洗いだけではダメ?
- 歯医者さんがおすすめする、矯正後のリテーナー用の洗浄剤があれば知りたい。
- 矯正後のリテーナーを洗浄するときの注意点、洗浄効果を高めるコツを知りたい。
矯正治療後に使うリテーナーとは?

リテーナーって、矯正治療が終わった後でつける装置ですよねー?

その通りです。矯正で歯並びがキレイに整っても、まだ顎の骨が固まっていないため、そのままにしていると「後戻り」といって元に戻ってしまうんです。
えぇ~!せっかく矯正したのに元のガタガタの歯並びに戻ったら、すごいショック…!!

そうでしょう。後戻りを防いで骨が固まるまでの「保定」期間につけるのが、リテーナーです。
リテーナーを洗浄する理由は?

リテーナーってどうして毎日洗わなくちゃいけないの!?正直めんどくさいなぁ~!
矯正治療が終わって保定期間に入り、リテーナーに移行した人のお悩みに「リテーナーの汚れが取れにくい」「リテーナーのにおいが臭い」といった問題が増えます。
歯垢や汚れが溜まりやすい
リテーナーにつく汚れは、歯垢・歯石のほか、ステイン(食べ物などの着色汚れ)です。
口の中に入れるものですから汚れがつきやすいですし、カンタンに取れません。
たとえ歯をキレイに磨いていても、リテーナーが汚れていたら、そこから細菌が繁殖してむし歯や歯周病の原因になります。
口臭の原因になる
むし歯や歯周病の原因菌が増えると、口臭が気になります。さらにむし歯や歯周病が進行すると、腐ったタマゴのようなキツイ口臭が発生するようになります。
口臭を元から断ち切るためにも、歯だけでなく、口に入れるリテーナーを清潔に保つことが必要です。

歯磨きは毎日しますよね?リテーナーを洗うのも、それと同じです。予防のためのセルフケアと考えて、きちんと洗ってくださいね。
たしかに、そうですね~!せっかく矯正したのに歯が悪くなってボロボロになったらイヤですもんねー!
リテーナー用の洗浄剤を使うメリットは?

リテーナーを洗うとき、洗浄剤を使った方がいいのかな?水洗いじゃダメですか?

リテーナーを清潔に保つためには、洗浄剤の使用がおすすめです。洗浄剤には、以下のような効果が期待できますよ。
リテーナーにつく歯垢・ステインなどの汚れは、リテーナーの細部に入り込むので、水でサッと洗うくらいでは落とせません。
特に樹脂でできたマウスピース型のリテーナーの場合、コーヒーや紅茶などの色の濃い飲食物の食べカスが口内に残ったまま装着してしまうと、ステイン(着色汚れ)の原因になることが多いのです。
そのため水洗いしたくらいでは、「汚れが落ちない、クサイ」というリテーナーに関するお悩みが増えています。洗浄剤を選ぶ時は、次のような効果が得られるものにするといいでしょう。
除菌効果が高い
歯科医院やドラックストアで販売されている、除菌効果がある洗浄剤を利用するといいでしょう。
ただし、中にはマウスピースなどリテーナーの素材を傷めてしまうものもありますので、担当の歯科医に確認して使用することをおすすめします。
汚れ・着色を防止できる
洗浄剤を使用することで抗菌作用が働き、一定の時間の間、着色汚れや細菌の繁殖を防止できるタイプのものもあります。
洗浄剤の選び方次第で、お手入れの時間を短縮することも可能です。
研磨剤が含まれていないものを選ぶ
市販の洗浄剤には、早く汚れを落とすことばかりに注力しているために研磨剤を含んでいるものがあります。
たしかに汚れ落ちのスピードは上がるかもしれませんが、その分、リテーナーの表面を傷つけるリスクがあります。
傷がつくと、そこに細菌が付着して、不潔になるリスクが高まります。
洗浄剤を選ぶ時は、アピールされている効果に惑わされず、含まれている成分をしっかりチェックして選ぶようにしましょう。
リテーナー用の洗浄剤の種類・おすすめ
それでは、歯科医がおすすめするリテーナーの洗浄剤を紹介します。つけ置きタイプとスプレータイプの2種類あります。
つけ置きタイプ:ポリデント 矯正用リテーナー・マウスピース用洗浄剤
歯科矯正用リテーナーやマウスピースに優しい、研磨剤を配合していない洗浄剤です。強力な除菌効果で、ニオイの原因菌であるカビの一種を5分のつけ置きで99.9%まで除去できます。
つけ置きで除菌できるのは、手間がかからなくでいいかも。
泡・スプレータイプ:GC ポリデント フレッシュクレンズ
ワンプッシュの泡で素早くリテーナーを除菌できる洗浄剤です。泡が細部にまで素早く浸透し、落ちにくい汚れを包み込んで剥がします。99.9%の除菌効果があります。
泡だから隅々まで行き渡って素早く汚れを落とせるのね~。
リテーナーを洗浄する時の注意点とは?

リテーナーを効果的に洗いあげるためには、どうすればよいのでしょう?注意すべきポイントを紹介します。
- リテーナーを洗浄する頻度は、1日1回
- 洗浄剤を使ったら、しっかり洗い流す。薬剤には殺菌力があるため取扱い注意。
- 洗浄剤に浸けおきする時間を守る。着けすぎると劣化する
- 熱湯を使用すると、変形や劣化の恐れがある。水かぬるま湯で洗う
- 塩素を絶対に使用しない。リテーナーが劣化する恐れがある。
- ゴシゴシ力を入れて洗わない。傷がつくと細菌が繁殖する恐れがある。
- 矯正装置のケースも洗浄する
リテーナー洗浄をする頻度は1日1回
歯磨きを毎日するのは、歯に汚れがついていることがわかっているからですよね。リテーナーも同じです。毎日しっかり洗浄して、清潔に保つようにしてください。
リテーナーが汚れていたら、せっかく歯磨きしていても不潔になっちゃうから、気をつけなきゃ。
リテーナーのケースも洗浄する
リテーナーは、外出時に食事をする時など、取り外すことになります。その際にリテーナーケースに入れることがあると思いますが、見落としがちなのがケースの汚れです。ケースの中が、カビや細菌が繁殖しやすい環境になってしまっていることがありますので、洗浄剤を使ってしっかり洗いあげましょう。
たしかにケースは不潔になりやすいかも。リテーナーと同じように洗わなきゃね。
矯正治療後に使うリテーナーは清潔に保とう


リテーナーは汚れがつきやすく、細菌が繁殖しやすいので、しっかり洗浄して、いつも清潔に保ってください。
はい!そうします!せっかく矯正したのに、むし歯や歯周病だらけになりたくないですもん!

リテーナーの種類や素材によって、推奨する洗浄方法が異なりますので、必ずかかりつけの歯科に確認してくださいね。
- 矯正治療後のリテーナーには、歯垢がつきやすい。1日1回洗浄剤を使うこと。
- 矯正治療後のリテーナーは、研磨剤が含まれない除菌効果が高いものを選ぶ。
- 矯正治療後のリテーナーの洗浄が水洗いだけでは、細菌の繁殖を防げない。
- 矯正治療後のリテーナーは、傷つけるとそこから細菌が繁殖する恐れがある。
- 矯正を成功させるために、リテーナーは規定通りの方法で洗浄して清潔を保つ。