矯正中のデンタルフロスの使い方を詳しくご紹介!おすすめのフロスも

デンタルフロスは難しいというイメージを持つ方は多いです。しかし、コツさえつかめば、これほど矯正中のケアをしっかりとできるものはありません。デンタルフロスの使い方を詳しくご説明しますので、ぜひとも使いこなせるようになりましょう!
- デンタルフロスの使い方が難しそう
- デンタルフロスの使い方が詳しく知りたい
- ホルダータイプのデンタルフロスが入らない場所がある
- ブラケットの歯の境目をきれいにしたい
デンタルフロスの使い方

デンタルフロスは、束になった細いナイロンの繊維が歯と歯の間の汚れやプラークを、絡め取って除去してくれます。
主なデンタルフロスの種類
デンタルフロスの種類は、大まかに以下の3つです。
- ホルダータイプ(Y字型)
- ホルダータイプ(F字型)
- ロールタイプ
上記3種類の中で、矯正中に使いやすいのはロールタイプです。購入する際に間違えないようにしましょう。

ホルダータイプは、持ち手(ピック)がついているものです。
あ〜、よくドラッグストアでみるやつですね!でも、どうしてホルダータイプは使えないんですか?

プラスチックの部分が邪魔をして、ワイヤーの下に入らないからなんです。
あ〜、そういう理由なんですね。
矯正中のデンタルフロスの使い方

フロスを40cmくらい出して切ります。通常は両手の中指に巻きつけますが、矯正中は矯正装置が邪魔をして通常のようには使えないので、最初から両手では持ちません。
- フロスの先端を、ワイヤーの下から上にくぐらせて通します
- 通ったことを確認したら、中指に2〜3回巻いてしっかりと指でつまみます
- 歯と歯の間に当て、そのままゆっくりと前後にスライドしながら下まで入れましょう
- フロスを歯に沿わせて前後にゆっくりと揺らしながら上下します
- 隣り合った両方の歯に行ってください
- フロスを引き抜く時も、ゆっくりとスライドするようにします
使う部分の歯と歯の間に当てたら、通常と同じようにノコギリを引くようにゆっくりと入れていきます。勢いよく下まで押すと、歯茎を傷つけるので気をつけましょう。
へぇ〜、最初に歯とワイヤーの間に通して使うんですね。

これはロールタイプだからこそできる使い方です。
また、ブラケットと歯との段差もプラークがつきやすい場所です。矯正装置周りは歯ブラシを利用して、しっかりと汚れを落としましょう。
おすすめのデンタルフロス
ここでは使いやすいおすすめのデンタルフロスや、デンタルフロスを補助する道具をご紹介します。
最初から切ってある「プロキシソフト」
デンタルフロスが長いロール状ではなく、予め程よい長さに切られているタイプです。水色の先端部分がやや固くなっているので、歯とワイヤーとの間に通しやすくなっています。また、中央部分が太くなっているので磨きやすいです。輪っかにして、糸通しのようにフロスを通すための補助具としても使えます。
なるほど〜、糸通しみたいに使えば先端を通しやすいですね。

最初から輪っかになっている補助用のフロススレッダーも売ってますよ。
歯医者さんで扱うオーソフロスを自宅で
歯医者さんでは、ホルダータイプの柄の部分をなくしたような形状のオーソフロスを販売していますが、これに準じた商品もあります。
矯正治療がある程度進んだら、こちらもおすすめです。フロスの接着部の片方が薄いため、ワイヤーの下にも使いやすい設計になっています。治療開始はワイヤーと歯との間が狭く通りにくいですが、歯がきれいに並び始めたら外出用におすすめです。

ロールタイプとこちらを、自宅用と外出用に使い分けているという人もいますね。
へぇ〜、こんなのもあるんですね〜。
水流で汚れを落とす「ウォーターフロス」
どうしてもデンタルフロスが使いづらいという人には、水流で汚れを落とすウォーターフロスがおすすめです。ウォーターフロスは歯間だけでなく、装置周りの汚れにも使うことができます。
電動だからお値段はちょっと高めだけど、1年以上毎日使うと思えばそうでもないかもしれないですね〜。

毎日数回使うので、十分にもとは取れると思いますよ。
矯正治療中にいい加減にケアするとこんなリスクが!
矯正を始めたばかりの頃や調整直後は、どうしても痛みがあるのでケアをしたくないという気持ちになりがちです。しかし、ケアをいい加減にすると以下のようなリスクがあります。
矯正中の口臭の原因になる!

矯正を仕出してからどうも口臭が気になる、という人は多いです。その理由は、矯正装置や歯間にたまった汚れやプラークが、悪臭を放っているからです。
矯正中は矯正装置が障害になり、どうしても歯ブラシが届きにくい箇所が出てきます。しかし、汚れは凸凹したところにたまりやすいため、矯正装置によって通常よりも凸凹の多い口内には、たくさんの汚れやプラークが発生してしまうのです。
矯正中に特にプラークや汚れがたまりやすい場所は、主に以下のような場所です。
- 歯と歯の間
- 歯と歯茎の間
- 歯とブラケットの段差部分
- ワイヤーとブラケットの接着部分
うわ〜、ワイヤーとブラケットがくっついてるところまでなんですね〜!

しかも、プラークは食べカスなどの汚れを原料に作られるので、口の中はいつもより口臭が強くなってしまうんです。
だからしっかりとケアしないとダメなんですね〜。

どうしても痛くて磨けない時は、一時的に薬用マウスウォッシュなどで代用するのもおすすめです。
もちろん、刺激が少ないタイプですね。
虫歯や歯周病で治療期間が長引く

口内にプラークが多くなると、虫歯や歯周病の原因になります。虫歯や歯周病があると矯正に支障が出るので計画通りに矯正治療が進まなくなります。そこで、治療途中で虫歯や歯周病ができた場合は、先に虫歯や歯周病の治療をしてから、矯正治療に戻ります。つまり、全体的な矯正期間も長くなってしまうのです。
矯正中は虫歯とか歯周病にもなりやすいっていうわけですね。

そのとおり。だからいつもより丁寧にケアすることが必要なんです。
よく分かりました〜。
デンタルフロスで矯正中のプラークを撃退しよう!
矯正中の口内は、歯ブラシだけでは磨ききれません。デンタルフロスは細かな部分にまで入れやすく、隅々までしっかりと汚れを落とせます。慣れてしまえば使い勝手の良いものですので、使いやすいメーカーのものをみつけてデンタルフロスで清潔を保ちましょう。
- 矯正治療中に使うのは、ロールタイプのデンタルフロス
- 通常の使い方ではなく、先端を鳩ワイヤーの間にくぐらせて使う
- 予め切ってあるタイプや糸通しのような補助具などもある
- デンタルフロスが苦手な人はウォーターフロスもおすすめ