矯正中のゴムかけの正しい位置を教えて!かけかたを忘れても慌てないで

矯正中のゴムかけの正しい位置を教えて!かけかたを忘れても慌てないで
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矯正でのゴムかけは、治療の進み具合に応じてかけ方が変わることがあります。中には毎週やり方が変わる人もいて、「最初は覚えてたんだけど、分からなくなってしまった」という人もいるはず。そこで、ここではゴムかけの様々なかけ方についてご紹介します。これを見てぜひ正しく矯正を進めましょう。

この記事がおすすめな人
    • ゴムかけのかけかたを忘れた!
    • ゴムをかける位置が正しいかどうか確かめたい
    • ゴムかけの位置を忘れたくらいで電話するのは気が引ける
    • ゴムかけの位置を忘れたけどできれば自分で解決したい
INDEX
  1. ゴムかけの正しい位置は?
    1. 2級ゴム
    2. 3級ゴム
    3. 垂直ゴム
    4. クロスゴム
    5. 三角ゴム
    6. 台形ゴム
  2. 注意!治療途中ではゴムのかけ方が変わることがある
  3. ゴムかけの重要性のおさらい
    1. ゴムかけの注意点
    2. ゴムかけの時間を守る
    3. 二重にかけない
    4. 食事中は外す
  4. ゴムかけは正しく行って矯正を完成させよう!

ゴムかけの正しい位置は?

矯正したい歯の状態ごとのゴムかけの位置は、以下のようになります。

    • 出っ歯のかけ方→2級ゴム
    • 受け口のかけ方→3級ゴム
    • 上下の隙間を改善するかけ方→垂直ゴム
    • 上下の歯が左右にずれているのを改善するかけ方→クロスゴム
    • 部分的な歯のかみ合わせを改善するかけ方→三角ゴム
    • かみ合わせを深くしたい時などのかけ方→台形ゴム

次の項から、ひとつずつ詳しく説明していきます。

2級ゴム

下の奥歯と上の前歯(犬歯あたり)にかけます。下の奥歯を支点にして、前歯を後ろに引っ張るイメージです。

ネコさん

上の前歯を綱引きみたいに後ろに引っ張る感じですね。

鈴木先生

そうそう。いい例え方です。

3級ゴム

下の歯を後ろに引っ張りたいので、今度は2級ゴムとは反対に上の奥歯と下の前歯(犬歯あたり)に引っ掛けます。

鈴木先生

分からないことや不安なことがあれば、医師に聞いてくださいね。

ネコさん

サボってしまったら連絡しづらいです…。

鈴木先生

たしかにそうですよね。でも、そのままにしておくほうがもっと良くないので、がんばって連絡してください。

垂直ゴム

上下同じ位置にかけて、まっすぐに上下を引っ張るイメージです。歯並びはきれいになっても、上下の歯の間に隙間ができてしまったときなどに用いられます。

ネコさん

上下に隙間があるってことは、歯を上げ下げするってことですよね。ゴムでそんなことできるんですか?

鈴木先生

顎間ゴムの引っ張る力は矯正装置と同じくらい強いので、ジワジワと歯が動くんです。

ネコさん

へぇ〜。ただの輪ゴムにしか見えないのに只者じゃないですね!

クロスゴム

同じ場所に2級ゴムと3級ゴムをクロスしてかけるイメージです。上下の歯が左右にずれている時などに用いられます。

ネコさん

ちょっと難しそうですね。

鈴木先生

アタッチメントの位置をよく確認してかければ大丈夫ですよ。

三角ゴム

上の歯1ヶ所と下の歯2ヶ所、あるいは上の歯2ヶ所と下の歯1ヶ所など、かける位置は動かしたい歯によってかなり異なります。どの歯をどう動かすのか医師に聞いて理解すると、かけやすくなります。

ネコさん

人によって位置が違うんじゃ、もう歯医者さんに聞くしかないですね。

鈴木先生

人によっては左右で別の三角ゴムをかける場合などもあって複雑なので、忘れるのも当然ですよ。何度でも聞いてくださいね。

ネコさん

そう言ってもらえると安心します〜。

台形ゴム

上の歯2ヶ所、下の歯も2ヶ所にかけるかけ方です。台形ゴムも三角ゴムと同様で、動かしたい狙いによって異なりますので、医師にきちんと聞きましょう。

鈴木先生

聞いたらメモするとか、携帯で写真をとっておくとかするのがおすすめです。

ネコさん

それいいですね〜!

注意!治療途中ではゴムのかけ方が変わることがある

ゴムかけは、治療が進むにつれてかける位置が変わることがあります。治療途中では上下の歯がちょうどかち合ってしまう(切端咬合)タイミングがあるからです。正しいかみ合わせは、上の歯が下の歯に少し被る程度になります。その状態にするために、一時的に違うかけ方をすることがあります。

ネコさん

そのタイミングでかけ方を忘れたら、頭がこんがらがっちゃいます…。

鈴木先生

そうですね。うっかり間違ったかけ方で再開すると大変なことになるので、しっかりと確認してからやってください。

ゴムかけの重要性のおさらい

ネコさん

そもそものゴムかけの意味を再確認すると、なんとなくかけ方が分からないからそのままにしちゃうということにはならないかもしれませんね。

鈴木先生

そうなんです。ここでしっかりと再確認してくださいね。

ゴムかけは、歯の向き角度などを調整するとても重要な役割があります。矯正装置では、上の歯あるいは下の歯の「横の歯並び」をきれいにすることができます。しかし、上下のかみ合わせまで調整するのは難しいのです。そこで、医療用のゴムの力で、上下の歯の関係を修正していきます。

ゴムかけのゴムは医療用に開発されたゴムで、力の強さは大きさや太さによって異なります。歯科医師は、かけたい力を計算してゴムを選んでいますので、しっかりとゴムかけをしないと矯正治療自体が進みません。そのため、矯正装置同様、ゴムかけも医師の指示通りに行う必要があります。

ゴムかけの注意点

続いて、ゴムかけの注意点もおさらいしておきましょう。

ゴムかけの時間を守る

ゴムかけの時間は人によって異なりますが、大体の人が最初は24時間です。最低でも12時間といわれていますので、それ以下の時間だと効果が出ませんし、治療期間全体も長引いてしまいます。毎日24時間つけ続けることによって、歯が徐々に動いて理想のきれいな歯列になっていきます。

鈴木先生

最初の3日間くらいは痛みがあると思いますが、そのうち慣れて痛みがなくなるので、それまではがんばりましょう。

ネコさん

へぇ〜、そうなんですね。でも、しゃべりにくかったりするんじゃないんですか?

鈴木先生

普通にしゃべれますよ。それに、大きな口を開けなければ意外と見えません。※かける場所によります。

二重にかけない

早く動かしたいからといって、同じ場所に同時に2本かけたりしないようにしましょう。ゴムは1本でもかなり強力です。2本分の力を歯にかけてしまうと、計画とずれてしまいます。

ネコさん

朝かけたゴムが夕方には緩んでしまうってことはないんですか?

鈴木先生

たしかにゴムなので伸びますが、弱い力を継続的にかけ続けることに意味があるんです。だからそのまま二重にしたり頻繁に交換しなくて大丈夫ですよ。

ネコさん

常にかけ始めの力じゃなくても大丈夫なんですね〜。

食事中は外す

24時間かけるといっても、食事中と歯みがき時には外すようにしましょう。ゴムかけをしたまま食事をすると、ゴムが汚れてお口の中が不衛生になってしまいます。食事前にはゴムを外し、食後にまたかけてください。

鈴木先生

歯みがきもゴムを外してしっかりと磨いてください。

ネコさん

矯正しても虫歯になっちゃったらイヤだから、気をつけま〜す。

ゴムかけは正しく行って矯正を完成させよう!

ゴムかけは、上下の歯のかみ合わせ矯正の仕上げとしてとても重要な役割を持っています。サボったりなんとなくかけ方が分からないまま放置しておくと、矯正した歯がどんどん後戻りしてしまうので気をつけましょう。ゴムかけが始まったということは、そろそろ矯正治療が終わるサイン。最後まであとひといきです。がんばりましょう。

記事の重要ポイントをチェック!
    • 2級ゴムは下の奥歯と上の前歯にかけ、上の歯を後ろに引く
    • 3級ゴムは上の奥歯と下の前歯にかけ、下の歯を後ろに引く
    • 垂直ゴムは上下同じ位置にかけて隙間を埋める
    • クロスゴムはゴムを交差してかけ、左右のズレを治す
    • 三角ゴム、台形ゴムは人によって目的が異なる
    • サボると効果が出ず、理想通りの歯列にならない
    • ゴムかけの目的は、かみ合わせの調整と矯正のサポート
    • 食事中と歯みがき時以外、ほぼ24時間つける