矯正はまだ終わってない!リテーナをさぼって失敗した体験談をご紹介

長かった矯正治療がやっと終わって矯正装置を外した時は、なんとも言えない開放感や爽快感がありますよね。しかし、治療の最後に渡された、簡易的な装置を使うのを忘れてしまっていませんか?その装置はリテーナーです。治療の最後にとても重要な働きがあるので、使うのをやめると後悔することに…。
今回は、そんな失敗体験や、リテーナーの重要性や使い方についてご紹介します。今矯正治療をしている人や、リテーナーをサボってしまいどうしたらいいか分からない人はぜひお読みください。
- リテーナーをさぼるとどうなる?
- 矯正の最後にマウスピースを渡されたけどいつまでやればいいの?
- 矯正の最後に渡されたマウスピースの意味は?
- 後戻りの原因はリテーナーをさぼったこと?
- リテーナーを渡されてから歯科医院から連絡がないけどどうすればいいの?
リテーナーをさぼったことによる失敗談
まずは、リテーナーをサボってしまった結果、失敗してしまったという体験談を3つご紹介します。
1.久しぶりにハメたらすごく痛い!

“歯科矯正のリテーナーを一ヶ月程サボってしまっていて、今日久々に付けてみると、半分ぐらいしかハマらなくて痛いです。歯も結構動いてしまいました…。
半分ぐらいはめている状態をずっと続けていると、そのうち完全にはまる状態になるでしょうか?
以前、矯正の先生にも「キツいってことは歯が動いているって事だから、痛くてもはめてたら元に戻る可能性があるよ。」みたいに言われました。サボっていた私が悪いのですが、すごく痛いです。“
半分くらいはめていると完全にはまるんですか?

多分、矯正の先生が仰ったのはリテーナーを作った直後の話。歯が動いた状態ではもう合わなくなっているので、リテーナーの調整が必要です。
2.後戻りして再治療が必要になった!

“初めは食事以外のときは装着していたのですが、自分で取り外しが自由にできるので、だんだんつけない期間が増えてしまいました。
外している爽快感から、大学にもつけていかなくなりました。半年後には就寝中だけ装着するようになり、1年後にはほとんどつけなくなっていました。
気が付いたときにはリテーナーが上手くハマらなくなってしまっていましたが、なんとなくそのまま放置していました。
それから5年後、矯正直後のキレイな歯並びに比べると前歯が全体的に出て来てしまい、歯医者さんにいくと再治療が必要と言われてしまいました。”
リテーナーをさぼると矯正も再治療しなきゃならないんですか!?

そういったケースもあります。
3.合わなくなってリテーナーを作り直すことになった

“小学生から中2まで矯正治療をしていました。昨年、取り外せるものに変わって3ヶ月前以降は連絡が来なくなったので、勝手にもう終わったのだと思っていました(月に一度、矯正専門医さんが来るときに連絡が来て行くという形でした) 。
最近、ふと「本当に終わったのか」と思って調べたところ、終わったのではなくリテーナーであったのだと分かりました。でもすでに、つけなくなってから1年くらいは経っていると思います。あのときちゃんと説明を聞いていればよかったと後悔しています。”
リテーナーだと知らなかったなんてことあるんですか?

これは医師の説明不足か、この方が説明を聞き逃したのかもしれませんね…。
リテーナーの重要な役目とは?

そもそもリテーナーとは、矯正装置を外した後の歯列を保つためのものです。
「矯正装置が外れれば、それでもう終わりじゃないの?」とがっかりするかもしれませんが、リテーナーをしないと、せっかく治療した歯列が後戻りしてしまいます。
矯正装置が外れた嬉しさからリテーナーを疎かにしがちですが、リテーナーも矯正治療の一部だと考えてしっかりと行うことが大切です。
リテーナーは数日つけないだけでも歯が動いてしまいます。長期間、使用を怠った場合には、歯が大きく動いてリテーナーを作り直す必要があるので、無理につけずに早めに歯科医院に相談しましょう。
そのままつけてはいけないんですね?

つけても痛いですし、合ってないので歯列が乱れてしまいます。
矯正した歯列が後戻りする理由

なぜ矯正した歯が後戻りするのかというと、歯の周りの組織が固まっていないからです。矯正治療は、歯が動いてスペースを埋めるしくみを利用するものです。
少しむずかしい話になりますが、スペースがあると歯の周りの組織(歯肉や顎骨など)がスペースを埋めようとして、結果的に歯が動きます。そのため人の手で意図的に歯を動かそうとすると、お口全体が以前の状態に戻ろうとする力が働くのです。
そこで、リテーナーです。リテーナーは戻ろうとする歯列を矯正直後の状態に保つ働きがあります。リテーナーを一定期間使い続けることで、かみ合わせが安定し、後戻りしにくくなります。
つまり、リテーナーを使わないと歯がすぐに元に戻ろうとするんですね?

そのとおり。状態が安定するまではリテーナーは必要です。
リテーナーはどのくらいの期間利用するもの?

リテーナーの使用期間(保定期間)には個人差がありますが、1〜3年程度です。
「え!そんなに?」と驚かれるかもしれませんが、はじめのうちは食事以外の20時間以上、歯が安定してきたら就寝時などの数時間に減らしていきます。
また、保定期間の定期通院終了後も、2〜3日に1回は就寝時につけるのをすすめられることもあります。

具体的な装着時間は、医師に確認してくださいね。
人それぞれ違うってことですね。

はい。矯正にかかったのと同じくらいと思っていれば間違いありません。
え〜!倍ってことかぁ。

お口の状態によって異なるので、通院時ごとに確認します。
安定するにつれて、通院頻度も間隔が空いてきます。下記は、矯正装置が外れてからの通院頻度の例です。
- 3ヶ月間・・・1ヶ月に1回
- 4〜6ヶ月目・・・2〜3ヶ月に1回
- 7〜8ヶ月目・・・4ヶ月に1回
- 9ヶ月目以降・・・6ヶ月に1回
リテーナーはしっかりと使用しよう!
リテーナーは、矯正した歯列を後戻りさせないための大事な保定装置です。医師から指示された時間はきちんと使用することが、矯正した歯列を保つための要となります。取り外しができるので自己管理が重要になりますので、意識を持ってしっかりと装着しましょう。予約日には忘れずに通院し、リテーナーについてしっかりと確認することも大切です。
- リテーナーをさぼると矯正した歯列が後戻りしてしまう
- リテーナーはさぼるとハマらなくなることや痛みが生じることがある
- リテーナーをさぼると歯列が戻り再び矯正治療をしなければならないケースも有る
- 合わないリテーナーは使わずに歯科医院で調整してもらう
- リテーナーの使用期間は1〜3年程度