矯正の検査で何をするの?治療の流れ・期間・費用の目安を知りたい!

歯列矯正に興味はあっても、「実際にどんな治療をするのか」「費用や時間はどれくらいかかるのか」「そもそも、自分は矯正治療できる状態なのか」、わからないことが多すぎて踏み出せずにいませんか?
矯正治療を始める前に行う精密検査に関しても、そうです。いったい何をするのでしょうか?わからないことが多いと、不安でいっぱいになってしまいますよね。
そこで今回は、矯正治療の検査で何をするのか、何がわかるのか、という最初の段階から始めて『矯正治療の全体の流れ』について紹介します。
あらかじめ流れを知っておけば、歯科医院へ相談に行くときも安心ですね。
- 歯列矯正って、実際にどんな検査や治療をするのかわからなくて不安。
- 歯列矯正の治療の流れや、どれくらいの時間や費用がかかるのか知りたい。
- 矯正治療の前に行う精密検査の内容や、検査で何がわかるのかが気になる。
- 矯正治療にかかるおおよその期間や費用について、事前に知っておきたい。
- 矯正治療は長期戦になりそう。スピードアップの方法があるのか知りたい。
歯列矯正の検査って何をするの?矯正治療の流れとは?

先生、矯正治療の検査って、何がわかるんですか~?

初診のカウンセリングでは、簡易検査として、お口の写真を撮影して歯並びや噛み合わせを確認することが多いですね。
えっ、はじめは簡易検査なんですか~?

そうですね。実際に矯正治療をすることになれば、精密検査に進みます。
そうなんですね~!精密検査って何をするんですか~?費用とか、時間も気になってます~!

では、矯正治療の流れを説明しましょう。その中で、精密検査についても紹介します。
カウンセリング・簡易検査
- 【所要時間】約60分~90分
- 【費用目安】無料~約5000円(矯正総額に含む場合あり)
歯並びや噛み合わせに関するお悩みをヒヤリングし、顔や口内の写真を撮るなどの簡易検査を行って症状を確認します。
患者さんの歯並びの現状についての説明、考えられる治療内容や費用について説明されますので、分からないことがあれば何でも質問できます。
精密検査・診断
- 【所要時間】約60分~90分
- 【費用目安】無料~約3万5000円(矯正総額に含む場合あり)
カウンセリングを受けて矯正治療を行う希望を出したら、精密検査を行います。
精密検査は有料であることが多いですが、矯正治療費の総額に含まれているケースもあります。料金設定については歯科医院によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。
写真(顔、口内)
矯正治療の精密検査では、口内の写真撮影はもちろんですが、「顔貌写真」といわれる、顔の写真も撮影します。
顔の写真では、出っ歯や受け口であるか、上下の歯の中心(正中)の位置などを確認します。
顔の写真を参考にしながら、前歯の位置が顔とのバランスがよくなるように、矯正の目標を設定します。
レントゲン撮影

歯のレントゲン撮影では、歯根の長さ、顎の関節の形、埋伏歯(骨に埋まったままになっている歯)の有無などを確認します。
子供の場合は、永久歯への生えかわりの状況についても確認します。
さらに、3Dレントゲンの撮影も行い、骨格や関節の状態、歯根の形、顎の骨の形などを確認します。
顎の骨の状態は、矯正治療によって非常に重要です。この精密検査の結果によって、治療方針が左右されることもあります。
歯の型取り
歯型取りは、これまではシリコンゴムなどの「印象材」を口に入れて取る方法が主流でしたが、嘔吐反射が出て苦手という人も多かったのではないでしょうか。
最近では歯型を取らず、口腔内スキャナーでデータを記録する方法を採用している歯科医院が増えてきました。
歯科医院や歯科医の方針にもよりますので、従来の歯型取りが苦手という人は、口腔内スキャナーを導入しているかどうか、あらかじめ確認しておくといいでしょう。
治療方針の説明

- 【所要時間】約60分~90分
- 【費用目安】矯正総額または精密検査費に含む場合が多い
精密検査の後、1~2週間後に結果がでます。さまざまなデータを取り、その診断結果と初診時のカウンセリングのデータを元に、歯科医師より具体的な治療計画が提案されます。
歯科医院によっては、モニターで治療のシミュレーションを確認できる場合もあります。
抜歯・非抜歯のどちらで矯正するのかについても、この時に説明を受けます。
しっかり説明を聞き、わからないことがあれば遠慮なく質問しましょう。
治療方針が決定すると、治療にかかる期間の目安や費用の見積りが具体的に提示されます。支払い方法は、現金、デンタルローン、クレジットカードなどから選べます。
矯正治療のスタート

- 【期間目安】約1~3年(矯正内容によって異なる)
- 【費用目安】約50万円~180万円(治療内容によって異なる)
いよいよ矯正治療の開始です。1年~3年かけて、歯を目標の位置へ動かしていきます。
定期的に通院し、矯正装置の調整や経過の確認などを行います。通院の頻度は、矯正方法によって異なります。
矯正中に痛みなどが出た場合は、鎮静剤などが処方されることもあります。
矯正中は、虫歯や歯周病のリスクが高くなるため、定期クリーニングが矯正費用に含まれている場合があります。
オプションの場合は追加費用を支払ってでも、定期クリーニングを受けることをおすすめします。
矯正治療の完了、保定期間の開始
- 【期間目安】約1~3年(矯正内容によって異なる)
- 【費用目安】無料~約6万円(矯正総額に含む場合あり)
歯が目標の位置まで移動し、歯並びがきれいになって矯正装置が外れたら、今度は歯を安定させるための装置「リテーナー」を装着することになります。
リテーナーを規定の時間を守って装着しなければ、せっかくの矯正が元に戻る「後戻り」の原因になってしまうため、保定期間をどう過ごすかは非常に重要です。
矯正治療の費用と期間は?

矯正にかかる期間って、1年~3年ってかなり幅があるんですね~。

そうですね。大人が上下全体の矯正をする場合は、だいたい1年~2年半くらいかける場合が多いですね。
そうなんですね~!期間の短縮って、できないものなんですか~?

矯正装置によってはスピードアップできるタイプのものもありますよ。ご相談くださいね。
※矯正治療を短縮したい、スピード矯正に興味がある場合は、下記の記事が参考になります。
矯正費用も、50万円~180万円って、かなり幅がありますよね~?

治療費は矯正装置によって異なります。やはり目立たない矯正装置の場合は、高額になる傾向がありますね。それでもストレスがなくなるからということで、非常に人気がありますね。
ですよね~!わたしも絶対、目立たない矯正がいいですもん~!
※矯正治療にかかる費用について知りたい場合は、下記の記事が参考になります。
※目立たない矯正について知りたい場合は、下記の記事が参考になります。
噛み合わせの確認など、最終検査が終われば完了!


最終検査で噛み合わせの確認などを行って、矯正治療の完了が認められれば治療が終わります。
けっこうな長期戦になりそうですね~!

そうですね。矯正治療は長くかかりますから、安心して任せられる歯科医院や歯科医を選ぶようにしてくださいね。話しやすい、質問しやすいといった相性の良さも意外と重要です。
わかります~!相談しやすいのって大事ですね~!
- 矯正治療は、初回カウンセリングでは簡易検査をすることが多い。
- 矯正治療を前向きに検討する段階で、精密検査を行うことが多い。
- 精密検査では、顔貌・口内の撮影、レントゲン、歯型取りなど。
- 最も重要な検査は、3Dレントゲンによる骨格や顎の形の確認。
- 歯型取りが苦手な場合は、口腔スキャナー導入済の歯科を探そう。