矯正のゴムかけ、学校でやらなくていいって本当?歯列矯正のお悩みを解消

今やメジャーになった歯列矯正は、中高生にも注目されています。かつては、親に言われて嫌々やっている人が多かったものですが、最近では、自分からやりたいと希望している人が多くなりました。
そんな歯列矯正の仕上がりのクオリティーを格段にアップさせるのが「ゴムかけ」です。
そうはいってもゴムかけは、掛け方によっては目立つため、「学校に通っている間はやりたくない」という人もいるでしょう。
ここでは、矯正のゴムかけを学校でどうするべきなのか、外してもいいのか、疑問点をひとつずつ解説していきます。
- 学校で、目立つ矯正のゴムかけをやりたくない。外しても大丈夫?
- 学校のクラブ活動で吹奏楽部に入っている。ゴムかけしてても演奏できる?
- 学校のクラブ活動で運動部に入っている。ゴムかけしたまま運動できる?
- 学校で矯正のゴムかけをしなかったら、どうなる?矯正が台無しになる?
- 矯正のゴムかけは1日何時間くらいつけるのが理想的?何時間以上が必須?
学校へ通う中高生にも「歯列矯正」が人気の理由

最近は、中高生にも矯正が人気って本当ですか~?

最近では自分から積極的に歯列矯正をやりたいという学生が増えていますね。
私たちのころは、学校で矯正装置やゴムかけを見られるのが恥ずかしくて、気が進みませんでしたけど時代は変わってきたんですね~!

特に2020年はマスクで口元を隠せますので、いちだんとチャレンジする人が増えていますね。
以前は、矯正装置やゴムかけをしている姿を、学校で人に見られるのが恥ずかしいという中高生が多かったですが、最近では自分から「歯列矯正をやりたい」と希望する子どもが増えています。
それには、次のような理由が挙げられます。
アイドルも密かに矯正している
最近では、アイドルが矯正をしている情報も明らかになっていますし、中には公言してSNSで進捗状況を公開しているケースもあります。
海外では、カラーゴムを使って、ゴムかけを楽しんでいるモデルや芸能人も少なくありません。
日本では、欧米ほど歯列矯正が浸透してるとはまだまだ言えませんが、芸能人も努力してきれいな歯並びをめざしていることが知られるようになり、歯列矯正が身近に感じられるようになってきました。
口を閉めにくく生活に支障があった
生まれつき、出っ歯だったり上下の噛み合わせがズレていたりすると、「口を閉めにくい」「口内が乾燥する」といった物理的な問題があり、生活にも支障を来すことがあります。
お口の中が乾燥すると、感染症にかかりやすくなりますし、口臭も強くなります。
歯列矯正で容姿のコンプレックを解消したい
中高生になると思春期に入り、容姿が気になり始めます。歯列矯正で、コンプレックスを少しでも解消したいと考えるようになります。
大人よりも年間の治療計画を立てやすい
学生時代は受験や進学などを控えていますが、年間のスケジュールをあらかじめ把握しやすいため、歯列矯正の計画を立てやすい時期といえます。
歯列矯正は必ずしもスケジュール通りにできるものではないですが、大人になって就職してからに比べると通院しやすいので、何かトラブルが起こった時もスムーズに対処できます。
学校に通いながら歯列矯正を始めるのは、おすすめのタイミングといえるでしょう。
学校に矯正のゴムをつけ忘れて行ってしまったら?

矯正のゴムかけって、つけ忘れてしまうことがあるけど、学校につけ忘れて行ってしまったら、どうなるのかなぁ?
矯正のゴムかけって、絶対つけないといけないものですか~?

ゴムかけをやるのとやらないのとでは、矯正の仕上がりが大きく違ってきますよ。
え~!?そうなんですね~!
1日くらいなら大きな影響はない
学校へゴムかけを忘れて行ってしまっても、1日くらいでしたら大きな影響はありません。
ただし、その「うっかり」を何回も積み重なると影響が出てきます。
ゴムかけを忘れて外出しても、途中どこかでつけられるように、予備のゴムを必ず持ち歩くようにしましょう。
吹奏楽部でも矯正のゴムかけをできる?
学校のクラブ活動で「吹奏楽部でも矯正できるの?」という疑問を持つ人もいるでしょう。
矯正治療はできますし、演奏もできます。管楽器の演奏は、少ししにくいと感じるかもしれません。
ゴムかけに関しては、楽器を吹くときは外してもいいですが、外す場合は終わったら再びつけるのを忘れないようにしましょう。
1日のうち最低15時間以上など、一人ひとりのお口の状況にあわせて指定された時間がありますので、その時間を守って必ず装着するようにしてください。
プロの演奏家でも、矯正治療を経験している人はたくさんいます。クラリネットやサックスのような木管楽器は影響は少ないので、数週間くらいで慣れるといいます。
トランペットやトロンボーンのような金管楽器のほうが影響が出やすい傾向があり、慣れるまで数カ月かかるといいます。
趣味でたしなむ程度の演奏には問題ないですが、オーディションや試験がある時は避けるようにして、矯正のスケジュールを組む方がいいでしょう。
もし楽器を吹く時、矯正装置が当たって痛いというときは、ワックスなどで矯正器具をカバーし、口内炎ができたところには口内炎パッチなどを貼って対処することができます。
運動部でも矯正治療でしても大丈夫?
噛み合わせのズレがパフォーマンスに関わることもあるため、アスリートでも矯正治療を受けている人は、たくさんいます。
ただし、スポーツで大きく身体を動かすと、矯正装置やゴムかけが口の中を傷つけてしまうことがあるかもしれません。
慣れるまで、ワックスなどでカバーできますので歯科医師に相談しましょう。
学校で矯正のゴムかけをしたくないときは?

そうはいっても、目立つ場所のゴムかけの場合、学校ではやりたくないって思っちゃうなあ…。
ゴムかけの時間を夜だけに限定する

学校で、どうしてもゴムかけをしたくないときは、無理につけなくてもいいんですよ。
え~!?それは嬉しい!でも、大丈夫なんですか~!?
学校で、目立つゴムかけをしたくないという場合は、無理につけなくても構いません。
ゴムかけは、1日のうち最低12時間~24時間つけると指定されているのが一般的です。
お口の状態によっても適切な時間が異なりますので、歯科医師と相談して、「ゴムかけは、放課後と、寝る時間だけにする」など、ゴムかけの進め方を決めましょう。
どれくらい長引くかには個人差がありますが、ゴムかけをしっかりやるのとやらないのとでは、仕上がりに大きな違いが出てきますので要注意です。
ゴムの種類を工夫する
海外では、歯列矯正があたりまえの文化として定着しています。学校に通う子どもたちの間では、カラフルなカラーゴムでのゴムかけが流行っていて、SNSにたくさんアップされています。

インスタグラムで「#カラーゴム矯正」と検索すれば、学校に通いながら矯正やゴムかけを楽しんでいる様子がわかりますよ。
かわいい~!歯列矯正でも映える写真が撮れるんですね~!
※矯正の「ゴムかけ」が必要な理由については、下記の記事を参照してください。
ゴムかけは1日12~24時間つけるのが理想!

つまり、学校では無理にゴムかけをしなくてもいいということですね~!?

どうしても難しい場合は、学校ではゴムかけを外してもいいですが、その分、治療期間が長くなることだけは覚悟しておいたほうがいいですね。
先生、ゴムかけの理想の時間ってどれくらいですか…?

ゴムかけは12時間~24時間するのが一般的です。ですが、集中してゴムかけをすれば数カ月で終わりますから安心してください。
そうでした~!ずっと続けるわけじゃないんですよね!それだったら、がんばれそうです~!

ゴムかけをすると、仕上がりのクオリティーが違ってきますから、ぜひ、がんばって続けてくださいね。
※矯正のゴムかけ期間については、下記の記事もご覧ください。
- 矯正のゴムかけをがんばると、仕上がりに大きな差がでる。
- 矯正のゴムかけは、1日12~24時間つけるのが一般的。
- ゴムかけを学校でしたくない場合は、歯科医と相談を。
- 矯正のゴムかけは、夜寝る時だけでも可能なケースがある。
- ゴムかけの規定時間を守れば、学校でつけなくてもいい。