目立つ歯列矯正は嫌だ!目立たないリテーナー、見えないリテーナーがある?

歯列矯正のために歯にとりつける装置は、目立たないものを希望する人が増えています。
あまり知られていないのですが、歯並びがキレイに整って、ワイヤーやマウスピースといった矯正装置が外れたら、次は、歯並びを保定させるためにリテーナーをつけることになります。
リテーナーも矯正装置と同様に、目立たないものを選べればいいですね。
そこで、今回は、目立たない矯正のリテーナーについて紹介します。
- ギラギラと目立つ金属製の矯正装置をつけたくないと思っている。
- 矯正をしたいが、目立つ矯正装置が嫌で、治療に踏み出せずにいる。
- 人前に出る仕事なので、矯正治療の装置は目立たないものにしたい。
- 矯正治療の後でつけるリテーナーも、目立たないものがあれば知りたい。
- リテーナーにも、裏側矯正のように前から見えないタイプはある?
目立たない矯正装置・リテーナーを選ぶ理由

矯正装置って金属製のワイヤーがギラギラ目立つイメージがありましたけど、目立たないタイプも増えましたよね~!リテーナーにも、目立たないタイプってありますか?

ありますよ。透明のバンドで歯を固定するタイプや、透明のマウスピースタイプのリテーナーもあります。
裏側矯正みたいに、全然前から見えないリテーナーもありますか~?

ありますよ。固定式のフィックスリテーナーなら、歯の裏側に装置をとりつける裏側矯正・舌側矯正のように、前から装置が見えません。
矯正装置もリテーナーも、目立たないのがあるんですね~!よかった、わたしそれがいいです~!
大人になってから矯正をスタートするケースでは、目立たない矯正装置やリテーナーを選ぶ人が増えています。その理由を見ていきましょう。
目立たない矯正で芸能人がTVに出演
歯の裏側に矯正装置をとりつける裏側矯正・舌側矯正なら、周りの人に矯正装置がほとんど見えません。テレビで活躍する芸能人の中には、この矯正の方法で、ひそかに矯正を進めている人がたくさんいます。
人と接する機会が多い仕事をしている
営業職や接客業など、人前に出る機会が多い仕事をしている人も、目立たない矯正を選ぶケースが多いです。
今後、きれいな歯並びになって、より仕事で高いパフォーマンスを発揮するために矯正治療を受けるのですから、矯正中であっても目立つ装置は避けたいという考え方です。
矯正に関する話題が煩わしいから
目立つ矯正装置をつけていると、対面した人から矯正についての話題を振られることが多くなってしまいます。
そのたびいちいち答えるのが煩わしい、という理由で目立たない矯正方法を選んでいる人もいます。
結婚式、オーディション、面接があるから
矯正治療を、結婚式やオーディション、面接といったライフイベントのために行うというのは、とても多い理由です。
けれども、目的の日程に向けて矯正治療を始めたとしても、予定通りに終わるかどうかハッキリとわかりません。
歯科医の経験で、ある程度の予測はできるとはいえ、歯の動きやすさについては個人差があります。だから、目的の日に必ず矯正が終わっているとは限りません。
だからといって、いちいち矯正装置を取り外しているようでは矯正が効率よく進みませんし、費用も余計にかかってしまいます。
それならば、はじめから目立たない矯正を選んでおいたほうがいいですね。
矯正中もいつも通りに人と接したいから
目立つ矯正装置をつけていると、会話をしていても視線がそこに集中するのを感じてしまいます。
そういった気まずい思いをせず、いつも通りに接したいから、目立たない矯正装置を選ぶ人もいます。
矯正にかかる期間は、どれくらい?

矯正治療って、1年以上かかるじゃないですか~!

そうですね。症状にもよりますし個人差もありますが、矯正治療には1年~3年くらいかかりますね。その後リテーナーの期間も同じくらいかかります。
でしょう~!その間、ずっと目立つ矯正装置をつけるなんて、ストレスがたまっちゃいますもん~!
歯を動かすのに1年~3年
矯正治療では、まずは歯を動かすためにワイヤーやマウスピース型の矯正装置をつけることになります。その期間は、およそ1~3年くらいです。
歯が動くスピードは1カ月に0.5~1mm程度ですが、矯正治療を行う人は1本の歯につき4mmくらい移動させる必要があるといいます。
つまり、1本の歯を移動させるだけでも約4~8カ月は必要になってくるわけです。
前歯1本だけ動かしたい、といった部分矯正なら、半年くらいで完了するケースもあります。
その後の保定期間も1~3年
矯正を始める前の人には、あまり知られていないのですが、歯並びがキレイに整ってワイヤーやマウスピースといった矯正装置が外れた後はリテーナーをつけることになります。
リテーナーは、日本語では保定装置といいます。リテーナーには、歯が移動した新しい場所で安定させるという重要な役割があります。
リテーナーをつける期間は、矯正装置と同じくらいです。
つまり、矯正装置+リテーナーをつけるトータルの期間は、短い人で1年、長ければ5~6年に及びます。
「そんなに長いの!?」と思うかもしれませんが、歯並びの美しさを重視する欧米では、就寝中に限り一生つけ続けるという文化もあるくらいです。
矯正装置もリテーナーも、日常生活に共存している時間が長いものです。できるだけ目立たないものを選びたいと考えるのは自然なことですね。
※矯正後のリテーナーが必要な理由については、下記の記事もご覧ください。
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目立たないリテーナー、見えないリテーナー

目立たない透明なリテーナー、すごくイイ!わたしも絶対そうしたい~!
先生、目立たないリテーナーや、前から見えないリテーナーには、どんな種類があるのか知りたいです~!

目立たないリテーナーには、幾つか種類がありますよ。
透明なマウスピースタイプ
透明のマウスピースタイプのリテーナーなら、歯に装着していても目立ちません。シリコン製で、トゥースポジショナー、ソフトリテーナー、インビジブルリテーナーとも呼ばれています。
矯正力を備えたリテーナーなので、ちょっとした歯並びの調整に使うこともあります。
金属アレルギーのやため、金属でできたワイヤーで固定するリテーナーが使えない人にもおすすめです。
前歯の部分が透明の帯になったタイプ
もっともスタンダードなプレートタイプのリテーナーと造りは同じですが、歯の表面を固定するためについているワイヤーの部分が透明の樹脂の帯になってるので、目立ちません。
少し離れると、つけていることに気付かれないこともあるほどです。
乳白色のファイバータイプ
こちらもスタンダードなプレートタイプのリテーナーと造りは同じですが、歯の表面を固定する金属ワイヤーが乳白色のファイバー製のため、目立ちません。歯の色に溶け込むので、とても自然な見た目であることが特徴です。
歯の裏側に固定するタイプ
歯の裏側に、直径0.5mmくらいの極細いワイヤーを接着するフィックスリテーナーなら、前から見ると何もつけていないように見えます。まさに見えないリテーナーといえます。
歯の裏側に取り付けますが、裏側矯正の装置のように大きくなくて非常に薄いので、ほとんど存在感がありません。喋りにくい、食事しにくいという問題が少ないのも特徴です。
ただし、歯の裏側に歯科用接着剤でとりつけるので、つけてしまうと歯間にデンタルフロスを通せません。
歯と歯の間という汚れがたまりたすい場所の清掃が不足しがちになるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
自分でしっかり磨けない分、歯科に定期的に通ってこまめにクリーニングを受けるようにしましょう。
※リテーナーの種類については、下記の記事もご参照ください。
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リテーナーは定期的な検診・調整が必要


リテーナーはつかっているうちに緩んでくることがあります。リテーナー期間中は、装置と歯並びの定期検診をうけるようにしてくださいね。
そうですね~!どのくらいの頻度で検診を受けるといいですか~?

それは患者さんによって違いますので、担当の歯科医に聞いてくださいね。始めはこまめな通院が必要ですが、しだいに半年に1回程度といったゆるやかなペースになっていくと思いますよ。
- 矯正治療の装置にもリテーナーにも、目立たない種類がある。
- 透明のマウスピース、乳白色のファイバーで固定する種類など。
- 歯の裏側に装置を固定する、ほぼ見えないリテーナーもある。
- ほぼ見えない矯正装置をつけている芸能人は、意外に多い。
- リテーナーは緩んでくることがあるので、定期検診が必須。