歯茎マッサージで歯列矯正中も快適ライフ!痛みを和らげてリラックス

歯列矯正中は、「歯茎マッサージ」がおすすめです。
歯茎を指や歯ブラシでマッサージすると、矯正中の痛みが緩和されたり、虫歯や歯周病を予防できたりと、さまざまなメリットがあります。
また、身体機能を司る自律神経のバランスが整うので、矯正治療がスムーズに効率よく進むようになることにも期待できます。
そこで今回は、歯茎マッサージの効果ややり方、マッサージにおすすめのペーストまでトータルに紹介します。
歯茎マッサージを毎日の習慣に採り入れて、ぜひ矯正ライフをより快適にランクアップさせてくださいね。
- 矯正治療中、痛みやストレスが多い。改善法があれば知りたい。
- 歯茎マッサージが、矯正の痛みを和らげる効果があると聞いた。
- 歯茎マッサージのやり方や、最適なタイミングなどを知りたい。
- 歯茎マッサージにおすすめの歯磨き剤やペーストを知りたい。
- 歯茎マッサージに本当に効果があるのか、歯科医の意見を聞きたい。
歯茎マッサージで期待できる効果とは?

歯列矯正を成功させるためには、「歯茎マッサージがおすすすめ」って聞いたんだけど、本当かなあ~?
歯列矯正中は、ワイヤーやブラケットなどの装置を歯に取り付けていると、歯磨きがしにくくなります。
矯正装置のデコボコしたところを中心に汚れが溜まりやすくなり、やがてプラークが形成され、虫歯や歯周病の原因となる細菌の温床にもなりかねません。
その結果、細菌感染してしまい、歯茎が腫れたり血が出たりする人もいます。
一生懸命ブラッシングをがんばっているんですけど、矯正中は、歯茎が腫れぼったくなっちゃうんですよね~!

そんなときは歯茎マッサージがおすすめですよ。活性化されて傷ついた歯茎の回復も早くなります。歯列矯正中こそ、ぜひ歯茎マッサージを取り入れてみてくださいね。
歯茎マッサージには、歯科医療機関で歯科衛生士が施術するプロケアと、自宅で自分で行うホームケアがあります。
より効果が得られるのは、自宅で毎日マッサージを継続しながら、歯科でも定期的に施術を受けるという両方を併用するやり方です。
それでは、歯茎マッサージに期待できる効果を一つひとつ見ていきましょう。
矯正中の痛みを和らげる
歯列矯正の期間は、歯が動くタイミングで痛みを感じることがあります。
痛みの原因は、矯正装置が歯に作用しているためなので、歯が動いている証拠です。
中には歯茎が血行不良になっているケースもありますので、歯茎マッサージで歯肉をほぐすと痛みが和らぐことがあります。

歯ブラシ、電動歯ブラシ、もしくは指の腹などで、歯の根っこのあたりをマッサージしてみてください。
歯茎のリラックス効果
歯茎だけでなく、頬の粘膜なども合わせてマッサージすることで、リラックス効果が得られます。
ある歯科衛生士養成学校の学生30名を対象に行った調査では、「歯肉マッサージを受けてリラックスした」という回答が約6割にのぼりました。
残りの3割近くは、「スッキリした」と答えています。
そういえば、歯科医院の施術で「オーラルリフレクソロジー」「歯肉マッサージ」「デンタルエステ」「口腔マッサージ」っていうメニューを見かけることが多いですよね~!

そうですね。歯茎マッサージは、まだエビデンスの立証にまでは至ってはいないものの、リラックスのためには有効な施術であることがうかがえますね。
歯茎の免疫力アップ
歯茎マッサージをする習慣をつければ、血行がよくなり、リンパの流れもスムーズになって、免疫力アップにもつながります。
矯正中に注意すべき歯周病や虫歯の原因となる細菌感染から身を守るためにも、免疫力を高めることが大切です。

体温が1℃下がると、免疫力が30%ダウンするといわれています。マッサージで歯茎の血行をよくして体温をキープしましょう。
唾液の分泌が増える
歯茎のマッサージをしながら、唾液腺も刺激しましょう。歯肉だけでなく口内の粘膜も人差し指の腹で優しくマッサージします。
唾液腺は、刺激すると唾液がでやすいポイントで、耳下腺(じかせん)・顎下腺(がっかせん)・舌下腺(ぜっかせん)があります。

唾液には殺菌作用があるため、唾液腺をマッサージして唾液の分泌量が増えると、感染症の予防のほか、口臭の予防にも有効です。
歯周病の改善のためのサポート
ワイヤーなどの装置をずっとつけたままにする矯正中は、虫歯・歯周病リスクが高まる時期です。
しっかり歯磨きしているつもりでも、ブラケットをつけたデコボコしたところに汚れが溜まりやすくなるので、そこを温床とした細菌に感染して歯肉が腫れる、歯が浮く、といった状態に陥ることがあります。
歯周病の初期段階では、歯磨きや歯茎のマッサージを徹底すれば改善を目指すことができます。

こちらの研究では、歯肉に炎症がある場合、 1日 2 回の歯肉マッサージを行うと炎症の治癒が早期に解消され、歯肉に炎症がなければ 1 日1 回の歯肉マッサージで健康な歯肉が維持されることが推測でできる、と報告されています。
歯茎下がりにもマッサージが役立つ?


歯茎が下がって歯が長くなってきたケースにも、歯茎マッサージがおすすめです。
そうなんですね~!やり方を知りたいです~!
歯周病で歯茎が下がって歯の表面が長くなってきた時は、歯垢や歯石などの蓄積汚れが疑われます。
まずは歯科医院でクリーニングを受け、キレイに清掃してもらいましょう。
歯科での施術は、国家資格を持っていて、しっかりとトレーニングを積んだ歯科衛生士によるスケーリングですので、適切な頻度で通院することで改善が期待できます。
同時に、自宅では歯磨きを徹底して行う必要があります。
それと同時に、歯茎のマッサージを継続すれば、血流が改善され、徐々に歯茎が引き締まっていきます。
歯茎マッサージのやり方は?

歯茎マッサージ、これから毎日やってみよう~!まずは、指を使う方法って、どんな感じかなぁ…?
- 人差し指の腹を、歯と歯茎の境い目よりやや下側に当てる。
- 左右に小刻みに動かす。
- 下から上に向かって弧を描くように歯茎に刺激を与える。
- 奥歯から前歯に向かって、2~5往復くらい丁寧にマッサージしていく。
歯茎マッサージに適したタイミングは?

歯茎マッサージは、いつ、どのタイミングでやるのがおすすめなのかなぁ~?
歯茎マッサージに適したタイミングは1日のうちいつなのか、チェックしてみましょう。
お風呂でマッサージ
1日1回、お風呂で湯ぶねにつかりながら行うのがおすすめです。
入浴はシャワーだけでサッと済ませているという人もいると思いますが、湯ぶねにつかると自律神経のバランスを整える効果が得られます。
身体機能を司る自律神経のバランスを整えることは、矯正治療をスムーズに進めて成功に導くためにも大切なことです。ぜひ、湯ぶねに浸かってください。

ぜひ湯ぶねでリラックスしながら、ゆっくりと指で歯茎マッサージを実践してみてくださいね。
歯磨きしながらマッサージ
歯ブラシしながら、歯と歯茎の境い目を小刻みに20秒ずつくらいマッサージします。
歯ブラシは、毛先のやわらかいものを選ぶようにしましょう。
特に初期の歯周病で、炎症を起こしている場合などは、マッサージの刺激で出血することがあります。

歯茎マッサージをしばらく続けていると、歯茎がキュッとひきしまって血が出なくなるのが一般的です。
歯茎マッサージにおすすめのペースト
歯茎マッサージにおすすめの歯磨き粉とか、ペーストとか、もしあれば知りたいです~!

では、歯科医院でも取り扱っているおすすめのペーストを紹介しますね。
リペリオ
歯磨きしながら歯茎マッサージしたいなら、こちらがおすすめです。
歯茎のハリをキープするコラーゲン線維をつくる細胞を活性化させる薬用成分が配合された歯磨き剤で、歯科医院でも販売されている、歯科専売品です。
歯周病の症状、歯茎下がりなど加齢による状態の変化の改善も目指せます。
AMORA(アモーラ)
歯肉炎・歯周炎の予防効果がある薬用成分が配合されている歯肉マッサージ用ジェルです。
歯茎マッサージをすることで血行が良くなり、細菌に対する抵抗力が増します。日本製です。
歯茎マッサージで矯正のストレスを解消しよう!

歯茎をマッサージするなんて考えたこともなかった~!でも、すごくいい~!矯正疲れやストレスが吹っ飛んだらいいなぁ~!

歯列矯正では骨の新陳代謝を利用して歯を動かしていきます。歯茎マッサージで代謝が上がると歯茎が健康な状態になって、矯正治療にも良い影響をもたらしますよ。
ほんとですね~!歯茎が健康であることって、歯列矯正にとってすごく大事なことですもんね~!
- 歯茎マッサージは、矯正治療中の痛みやストレスを和らげる。
- 歯茎マッサージは、歯周病の改善のサポートにも役立つ。
- 歯科大学で歯茎マッサージの効果を科学的に検証している。
- 歯茎マッサージは、人差し指の腹や柔らかい歯ブラシで行う。
- 歯茎マッサージを習慣にすることで、歯茎の健康を目指せる。