子供の出っ歯はマウスピース矯正がおすすめ!6つのメリットや種類を紹介

子供の出っ歯や歯並びが気になって矯正治療を考える時、「透明なマウスピース矯正って、子供もできるの?」と興味を持つことがありますよね。
ワイヤー矯正のように目立つ矯正と異なり、人目を気にしなくていいマウスピース矯正はメリットが多い治療法です。
取り外し自由なので、食事や歯磨きがしやすいのは大きな魅力。虫歯になりにくい点は、見逃せません。
実は子供向けのマウスピース種類は多彩で、成長期の子供ならではの矯正が可能なのです。
そこで、今回は子供がマウスピース矯正をするメリットや子供向けマウスピース矯正の種類などを紹介します。
- 子供の出っ歯や歯並びが気になっている。おすすめの矯正治療を知りたい。
- 子供の出っ歯の矯正を考えている。マウスピース矯正で治療できるもの?
- 大人は目立たないマウスピース矯正を選ぶメリットは大きいが、子供はどう?
- マウスピース矯正のメリットは、透明で目立たない以外にもあれば知りたい。
- マウスピース矯正の種類や使用する目的について、具体的に知りたい。
子供の出っ歯はマウスピース矯正で治せる?

矯正は目立たないマウスピースがいいなぁと思うけれど、マウスピースって子供の出っ歯の矯正にも使えるの…?

お子さんの歯並びや噛み合わせを整える矯正向けの、さまざまなマウスピースがありますよ。お子さんの出っ歯の矯正にも使われています。
そうなんですね~。じゃあ安心ですね。詳しく知りたいです。

では、お子さんのマウスピース矯正にどんなメリットがあるのか見ていきましょうか。
子供のマウスピース矯正のメリット

子供のマウスピース矯正のメリットを紹介します。
透明なので目立ちにくい
マウスピースは透明なので、着けていても目立ちません。大人の矯正でも、目立ちにくいというメリットは、マウスピース矯正が選ばれる理由でもっとも重視される点といえるでしょう。
歯列矯正に抵抗が少ない時代になってきましたが、多感な子供時代に学校で目立つ矯正装置を着けなくてもいいのは大きなメリットですね。
矯正装置が目立たないのは、子供にとっても大事。余計なコンプレックスをつくらずに済むわ。
取り外して歯磨きができるから、虫歯になりにくい

歯磨きは、マウスピースを外して行います。
従来のワイヤー矯正は、歯科で着け外しを行うため、装置をつけたまま歯磨きをしなければなりません。
そのため、矯正装置のデコボコしたところに溜まった歯垢を除去するのが難しくなり、虫歯菌が繁殖しやすい口内環境になってしまいます。
マウスピース矯正は、矯正装置を外して歯を磨けますから、虫歯になりにくいというメリットがあります。
へぇ~、矯正中もいつも通りの歯磨きができるはいいわね。
出っ歯を予防できる
子供のマウスピース矯正には、出っ歯にならない予防する働きがあります。
上顎が前へ突き出すような成長をしないように抑制したり、悪い舌癖で前歯が押し出されることがないように改善したりするのに役立ちます。
出っ歯の原因の多くは遺伝性と言われていますので、不安を感じたら早めに小児矯正歯科に相談しましょう。

できるだけ早く小児矯正歯科に相談するのがおすすめです。早く準備すれば、抜歯を避けられるなど、お子さんの身体に負担が少ない治療法を選べます。
舌癖や指しゃぶりなどをやめられる

悪い舌癖を長く続けていると、いつのまにか出っ歯になることがあります。例えば、舌で前歯を押す、前歯の間に舌を挟む、上下の歯で舌を甘噛みするといった癖です。
悪い舌癖は大人の歯並びも悪くしますが、成長期の子供の場合は、歯並びや噛み合わせが大人よりも簡単に乱れてしまいます。
また、3歳を過ぎても指しゃぶりを止められない場合も、歯並びや噛み合わせの乱れの原因になります。
子供のマウスピース矯正では、こうした悪い舌癖や指しゃぶりの癖を改善する目的でも使用されます。
遺伝じゃなくて、癖で出っ歯になることもあるのね。
痛くなりにくい
矯正治療は歯を動かす治療なので、時に痛みが発生することもありますが、他の治療法に比べて痛みが少ないのはマウスピース矯正の特徴です。
痛みや違和感などのわずらわしさが少ないのは、大きなメリットです。

お子さんが嫌がらず矯正治療を継続していけるので、矯正の成功につながりますよ。
大人よりも装着時間が短い
マウスピース矯正の種類にもよるのですが、舌癖や口腔習慣の改善を目的とするものであれば、1日の装着時間が短いのが特徴です。1日ほんの数時間でよいものもあるので、続けやすいといえます。
本格的な歯並び矯正用のマウスピースの場合は1日20時間以上つけなければいけませんので、必ずしもこの治療法が合うとは限りませんので、まずは一度、小児歯科で検査・診断を受けましょう。
へぇー、1日数時間でいいマウスピースもあるのね。これなら続けやすそう。
子供の矯正で使うマウスピースの種類


子供の矯正時期は、2期に分かれています。
へぇー、そうなんですね。
- 1期治療…ほぼ乳歯の子供(小学校低学年)まで
- 2期治療…永久歯に生え変わった子供~大人まで

今回は、1期治療の子供向けのマウスピース矯正の装置にはどんな種類があるのか、具体的に紹介します。
1期治療って、かなり小さい子供ですね。その時期の矯正には、何か意味があるんですか?

抜歯を回避できたり、顎の発育を活かした治療を行えたり、成長期ならではの治療ができるんですよ。お子さんの身体への負担が少なくなります。
あぁ、そういうことですね。
ムーシールド
3歳頃から使える、受け口の改善を目指すマウスピースです。受け口とは出っ歯の反対で、下顎が上顎より前に出ている噛み合わせの状態です。
ムーシールドはに寝る時に装着します。下顎が成長しすぎて受け口にならないよう抑制します。
取り外し式で、費用がリーズナブルなので始めやすいマウスピースです。
T4K(ティーフォーケィ)
予防歯科の先進国で世界的に使用されている子供向けマウスピース「トレーナー・フォー・キッズ」。その頭文字を取ってT4Kと呼ばれています。
口まわりの筋肉をトレーニングし、出っ歯や歯並びの乱れ、噛み合わせの異常などを予防する治療法です。
取り外し可能で、寝ている時と自宅に居る時の1時間以上つけるだけなので続けやすいといえるでしょう。
プレオルソ
10歳くらいまでの、まだ骨が柔らかい時期の子供が使うマウスピースです。
口まわりの筋肉バランスを整え、歯並び・噛み合わせが悪くならないように予防します。口周りの筋肉が鍛えられるので、口がポカンとなってしまう口呼吸の癖を鼻呼吸に改善したり、発音を正しく改善したりする効果も得られます。
出っ歯用や受け口用など、子供の症状に合わせて選べる3タイプが用意されています。つけるのは、就寝時とそのほかの1時間以上です。
インファント
2~5歳の乳歯の時期に使えるマウスピースです。就寝時+日中1時間、装着します。
正しく噛むトレーニングと正しい舌の位置に整えることで、正常で歪みのない顔つき、顎の大きさ、歯並びへの成長を導いていく治療法です。
5歳を越えたら、プレオルソなど適したマウスピースに変更して治療を継続できます。
マイオブレイス
歯のU字型アーチにすべての歯がキレイに並ぶように、顎の成長をコントロールしていくためのマウスピースです。
この治療を行えば、抜歯せずに歯並びをキレイに整えられる可能性が高くなります。
適用するのは3~15歳の子供です。悪い舌癖など、口腔習慣の改善にも役立ちます。
インビザラインファースト
2019年、大人の矯正でも人気のインビザラインから、子供向けに特化したマウスピース矯正「インビザラインファースト」がリリースされました。
これまでの小児矯正と大きく異なる点は、主に1期治療で行う歯のU字型アーチのコントロールと、2期治療で行う歯並びをキレイに整える治療を同時に行える点です。
永久歯がどれくらい生えているか、適用条件が細かく決まっています。6歳~10歳の子供が対象なので、まずは歯科で検査・診断を受けましょう。
マウスピースなのでもちろん取り外し自由ですが、1日の装着時間が20時間以上と長いので、食事や歯磨きの時に外したら、すぐに装着する必要があります。
つけ忘れが多くなると矯正効果が得られないので、自己管理能力が求められます。
小児矯正でもマウスピースはおすすめの治療法!

子供の矯正でマウスピースって便利ですね。小さい頃から始めるとメリットも多いようですし。

そうですね。早期に開始すると身体に負担が少ない治療など、選択肢も増えますね。
早めに、小児歯科で検査を受けさせるようにしようと思います。

ただし、成長に従って症状が変化すると、再治療が必要になることがあります。必ず定期検診に通って経過観察を続けてくださいね。
はい!そうします。
※小児矯正は何歳から?という疑問ついては、下記の記事が参考になります。
- 子供の出っ歯の矯正治療にも、マウスピース矯正はおすすめ。
- 子供のマウスピース矯正は、成長期ならではの治療法を選べる。
- 2~3歳から始めるマウスピース矯正で、出っ歯の予防ができる。
- 乳歯のマウスピース矯正を行えば、抜歯せずに済む可能性が高い。
- 早めに小児矯正歯科で検査すれば、子供にかかる負担を減らせる。
