大人の矯正治療、いつから始める?最適なタイミングがわかる3つのヒント

歯並びが気になっているけれど、矯正を始めるタイミングがつかめない、という人は意外と多いのではないでしょうか?
子供の矯正は早く始める方が良いというけれど、大人は?
すでに大人になっている場合は、矯正を始めるタイミングを迷ってしまうこともありますよね。
矯正治療ともなれば、まとまった期間と費用がかかりますから、なかなか踏み出せないという気持ちもわかります。
そこで今回は、大人の矯正を始められる条件や、おすすめのタイミングについてお伝えします。
迷える人のためのヒントも紹介しています。これまで迷っていた人も矯正を始めるタイミングを具体的に検討できるようになりますよ。
- 歯並びの悪さが気になるが、いつ矯正を始めればいいか分からない。
- 子供の矯正は早く始める方がいいと聞いた。では、大人の矯正は?
- 矯正治療は、何歳から受けられるのか、年齢制限があるのか知りたい。
- 急な転勤や転職があるかもしれないので、タイミングに悩んでいる。
大人の矯正は、いつでも始められる!

子供の矯正は早く始めた方がいいっていうけど、大人の矯正って、いつから始めればいいの~?
大人の矯正って、いつから始めたらいいのか悩みますよね~。

そうですね。では、何歳から大人の矯正ができるのか、どんな状態なら矯正を始められるのかというお話しからしていきましょうか。
は~い、お願いします~!
永久歯が生えそろった12歳頃~
大人の矯正は、永久歯が生えそろっていれば、いつでも始められます。個人差はありますが、12歳くらいになると乳歯から永久歯への生えかわりが終わっていますし、顎が急激に成長することもないでしょう。
子供時代から床矯正などで準備をしていた人も、この頃から本格的な矯正治療に移ります。
歯茎が健康ならすぐに始められる
矯正治療は、歯茎の柔らかい骨組織「歯槽骨」の中で歯を動かしていきます。そのため、歯茎が健康でなければ治療がうまく進みません。
逆に、歯茎や歯槽骨に問題なければ、矯正治療を始める年齢に上限はありません。
最近では、歯の健康のために60代から矯正治療を始めるケースも珍しくなくなりました。
ただし、年齢が高くなると、矯正治療に限らず治療を進める上で細心の注意が必要となりますし、難易度も高くなります。
歯周病、顎関節症、歯肉退縮といった問題を抱えているリスクがありますので、歯列矯正治療を専門とする歯科医に診てもらうことをおすすめします。
初期の歯周病なら治療しながら行う
初期段階なら、歯周病の治療を受けながら矯正治療を進めることも可能です。ただし、歯と歯茎の状態によりますので、歯科医の診断の上で治療方針が提案されます。
重度の歯周病を発症していたら、先に治療を行って、歯茎の状態を改善してから矯正治療を始めることになります。
歯周組織の状態があまりにも悪く、治療しても一定のレベルまで改善が見込めない場合は、矯正治療に適さないという診断になることもあります。
矯正を始めるタイミングに悩んだときは?

いつでも矯正を始められるって言われたら、余計に始めるタイミングに悩んじゃいますね~!

そんな時は、いつまでに歯並びをキレイにしたいのか目標を作って、そこから矯正にかかるおよその時間を逆算して始めるのは、いかがですか?
目標を立てるんですね!それ、いい方法ですね~!

ただし、矯正治療は目標を立ててもその通りに進むとは限りませんので、予定通りにいかなくても柔軟に受け入れる心づもりが大切です。
わかりました~!「できれば、この時期までに歯並びをキレイにしたい」というポジティブな目標を立てればいいですね~!
矯正期間は2~3年。都合の良い時期は?
矯正治療にかかる期間は、治療内容や症状によって個人差はありますが、およそ2~3年です。
2~3年の間、矯正装置をつけていても問題ないかどうかを考えて、矯正のタイミングを決める人もいます。
これまでは、産休に入ったタイミングで矯正治療を始める女性がたくさんいました。2020~20201年はマスク着用が日常化したことで、口元を隠せるため矯正治療を始める人が増えました。
見た目を気にしなくても良い時期であることは大事なポイントだとは思いますが、歯磨きや矯正装置のお手入れに、しっかりと時間を掛けられる時期を選ぶことが必要です。
いつまでに歯並びをキレイにしたいか?
矯正治療を始めてから2~3年後、矯正が完了した後が最も歯並びがキレイになっている時期ですので、逆算して目標をたてましょう。
もし、自分の治療がどれくらいの期間かかるのか分からない場合は、まずは矯正歯科で相談をして、治療期間や費用の目安を出してもらうことが可能です。
大学生になる前に、社会人デビューを機に、2年後くらいには結婚式を挙げたい…歯並びをキレイにしたいタイミングは人それぞれでしょう。
ただし、矯正治療は目標を立てたとしても、必ずしも予定通りに進むとは限りません。余裕をもっておくことをおすすめします。
矯正を始めるタイミングを考えるヒント

これから大学生や社会人になる人は「いつまでに歯並びをキレイにしたい」って目標を決めやすいですね~。すでに社会人のわたし…あとは結婚式くらい…?結婚式を目標にすればいいのかな?特に予定はないですけどね~!

(笑)特に目標がない場合、こんな考え方もありますよ。下記をご覧くださいね。
学生の方がスケジュールをたてやすい
まだ学生だけれど、将来は矯正治療をしたいと考えている方へ。学生時代の方が、年間のスケジュールを立てやすいというメリットがあります。
学生時代は試験や受験といった年間のスケジュールがわかりやすいため、数年かかる矯正治療の計画をスムーズに立てられます。
社会人になれば、職種によっては目立つ矯正装置を着けられなかったり、取外しできる矯正装置を選んだとしてもお手入れの時間が取りにくかったり、自分の都合で環境や予定をコントロールしにくいという問題があります。
もしいつか矯正したいと考えているなら、学生時代のうちに済ましておくのが得策といえます。
社会人になったら、急に異動を言い渡されることもありますしね~。もしかすると、転職するかもしれないし。

治療費の支払いにはデンタルローンやクレジットカードも使えますので、親御さんと相談してより良い計画を立ててくださいね。
●デンタルローンや分割払いについては、下記の記事が参考になります。
目立たない矯正装置も選べる
社会人になると、「いつ職場を異動になるかわからないし、もしかすると転職するかも?」といった事情も出てきます。
転職ともなれば面接などもありますから、「目立つ矯正装置をつけていてもいいのか判断できない」というお悩みもあるでしょう。
そんな時のために、あらかじめ目立たない矯正装置を選んでおくといいでしょう。
取外しできるマウスピース型矯正装置でしたら透明で目立ちませんし、歯の裏側に装置を取り付ける裏側矯正でしたら正面からほとんど見えません。
治療費を抑えたい場合は、表側矯正でも白いワイヤーや透明のブラケットなど、目立ちにくい装置を選ぶことができます。
また、お勤め先に転勤の可能性がある場合は、あからじめ歯科医に話しておきましょう。全国にグループ医院を展開している歯科医院を選ぶのもおすすめです。
目立たない矯正なら、急に人前に出る職場に異動になったとしても、心配ないですね~!

あらかじめ対策しておくことで、安心して矯正治療を始められますね。
●目立たない矯正装置については、下記の記事が参考になります。
●矯正中に引越しする場合、転院について、詳しくは下記の記事が参考になります。
矯正期間を短縮できる装置もある
「少しでも早く終わらせたい」という人のために、矯正期間を短縮できる画期的な装置が、新しく登場しています。
あらかじめデジタルシミュレーションを行い、緻密な計画にそって矯正治療を進める方法や、歯の動きそのものを早くする効果が期待できる装置もあります。
- 歯科矯正用アンカースクリュー(インプラント矯正)
- セルフライゲーションブラケット装置
- カリエールモーション
- 光加速矯正装置(オルソパルス)
治療期間を短縮できるのは、いいですね~!

ただし、まだまだ導入されている歯科医院が限られている治療法です。歯科医院に問い合わせてみてくださいね。
●スピード矯正、矯正期間を短縮する方法については、下記の記事が参考になります。
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大人の矯正は思い立ったらすぐ始められる!

大人の矯正は、やりたい時にすぐ始められるっていうことですね~。

そうですね。歯茎の状態さえよければ、ご自身の都合の良いタイミングで始められますよ。
さっそく、矯正歯科へ相談に行きたいと思います~!2~3年後に挙げるはずの結婚式までに、キレイな歯並びにしたいから~!

(笑)ネコさんの目標が決まったようですね。
- 大人の矯正は、永久歯が生えそろった12歳くらいから始められる。
- 歯茎や歯槽骨が健康であれば、何歳からでも歯列矯正を始められる。
- いつまでに矯正を完了したいのか目標を立ててスタートを決める。
- 年間スケジュールを立てやすい学生時代に矯正するのがおすすめ。
- 目立たない矯正装置なら、社会人も比較的自由に予定を立てられる。