下の歯が内側に倒れてガタガタ!歯並びが悪くなる12の原因と矯正の方法

下の歯が内側に倒れてガタガタ!歯並びが悪くなる12の原因と矯正の方法
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「前はもっと歯並びがよかったはずなのに、いつのまにかガタガタなってしまった」というのは、そんなに珍しいお悩みではありません。

特に、下の歯が内側に倒れるように歯並びが悪くなってしまったというトラブルは割とよくあります。歯は常に動いているため、悪い舌癖などが影響して歯並びが乱れることがあるのです。

だからといって不安にならないでください。逆を返せば、歯並びはいつでも、幾つになっても矯正治療できるということです。

そこで今回は、いつのまにか歯並びが悪くなってしまう原因と、キレイに治せる矯正治療の方法について解説します。

この記事がおすすめな人
    • 前は、歯並びがそこまで悪くなかったのに、ガタガタになっている。
    • 下の歯が内側に倒れるように、歯並びが乱れていく原因を知りたい。
    • 歯並びを悪化させる原因は、自分で改善や予防できるのか知りたい。
    • 下顎の歯並びがガタガタになったので、部分矯正できるか知りたい。
    • 下顎の歯並びの乱れは、どんな歯列矯正法で治せるのか知りたい。
INDEX
  1. 下の歯がガタガタ!歯が内側に倒れる原因とは?
    1. 顎が小さすぎる
    2. 歯が大きすぎる
    3. 下の親知らずが横向きになっている
    4. 噛む力が強い
    5. 永久歯が生えた位置が悪い
    6. 口呼吸が習慣になっている
    7. 3歳を過ぎても指しゃぶりの癖がある
    8. 爪を噛む癖・えんぴつを噛む癖
    9. 唇を咬む癖
    10. 頬づえの癖
    11. 舌癖(舌前突癖・咬舌癖・低位舌)
    12. 寝る時の姿勢
  2. 内側に倒れた歯を起こす矯正法は?
    1. 上下全体の矯正治療を行う
    2. 矯正期間は2年前後
    3. 表側矯正、裏側矯正、マウスピース矯正から選べる
  3. 歯科医の立場から「セラミックを被せる安易な矯正は避けて!」

下の歯がガタガタ!歯が内側に倒れる原因とは?

ネコさん

先生、下の前歯がいつの間にかガタガタになってしまうことって、よくあるんですか~?

鈴木先生

そうですね、下の前歯が気になっている人は多いですね。

ネコさん

えぇ~!やっぱりそうなんですね~!何か理由はあるんでしょうか~?

鈴木先生

色々原因は考えられますよ。一つひとつ、確認していきましょう。

前はそこまで歯並びが悪くなかったのに、いつの間にか下の歯がガタガタに。「ここだけ部分的に治したい」と考えている人もいることでしょう。

なぜ、いつのまにか下の前歯の歯並びが悪くなってしまうのか、その原因を見ていきましょう。

顎が小さすぎる

歯並びや噛み合わせが悪くなるのは、遺伝的な原因が多いといえます。

小さい顎が遺伝したら、歯が並ぶU字型のアーチも人より生まれつき小さくなります。

子どもの頃は歯並びに問題なくても、成長するにつれてすべての歯がアーチに並べずに飛び出てしまい、ガタガタになるのです。

歯が大きすぎる

歯1本1本の大きさが、顎の大きさに比べて大きすぎる場合も、歯並びのアーチにすべての歯がキレイに並べず、ガタガタになりやすいといえます。

また、乳歯の時は歯と歯の間にすき間があるものですが、それがあまりなくてギュウギュウに生えていた場合、永久歯に生え変わった時に歯が並ぶスペースが足りなくてガタガタになることがあります。

乳歯から永久歯への生えかわりが他の歯よりも極端に遅かった歯も、生えるスペースが足りなくて歯列から飛び出してしまう時があります。

下の親知らずが横向きになっている

永久歯は通常10代半ばくらいに生え揃うのですが、親知らずは10代後半~20代前半に生えてきます。

その頃には先に生えた歯でいっぱいになってしまい、親知らずがまっすぐに生えられなくなっていることが多いのです。

斜めに生えたり、横向きになって半分埋まったまま生えたりするため、手前の歯に力がかかり、歯列全体が前へ前へ押され、いつのまにか歯並びがガタガタになってしまうことがあるのです。

噛む力が強い

歯が噛む力は非常に強く、噛みしめ癖や歯ぎしりの癖があると、体重の2~3倍の圧力がかかることがあります。

歯は縦に噛む力には強く、100kgくらいまでは耐えられるようにできているのですが、まっすぐ生えずに前の歯に倒れかかるようにして生えている歯に100kgもの力が掛かり続ければ、耐えきれずに歯並びが乱れる原因になります。

永久歯が生えた位置が悪い

乳歯が永久歯に生えかわる時に、正常な位置よりも内側に生えてくることがあります。これは、歯胚の位置異常といって、矯正歯科医はよく目にすることがある状態です。

どうして生えてくる位置に異常が起こるのかというと、歯は歯茎の中で発育して萌出てくるわけですが、何らかの事情でねじれて育ってしまったり、ずれて成長したりすることがあるのです。

内側にズレて生えてくると、下の前歯が内側に倒れているように見えます。外側にズレて生えてくると、八重歯のように歯並びがガタガタになることがあります。

口呼吸が習慣になっている

人間は鼻呼吸が基本ですが、何らかの事情で口呼吸が癖になっていると、歯並びが崩れる原因になることがあります。

口呼吸になっていると常に口をポカンと空けていますので、口周りの筋肉が緩んでしまいます。そうすると前歯が出っ歯になっていき、下の歯とうまく噛み合わずにガタガタの歯並びになることがあるのです。

3歳を過ぎても指しゃぶりの癖がある

赤ちゃんにとって指しゃぶりは精神安定剤のような意味があるので、指しゃぶりしていても問題はありません。

ところが3歳をすぎても指しゃぶりを続けているようなら、歯並びの乱れの原因になってしまうので要注意です。お気に入りのタオルを吸う癖も同様です。

3歳をすぎても指しゃぶりの癖が治らないなら、マウスピースをつけて就寝するといった治療法がありますので小児歯科に相談しましょう。

爪を噛む癖・えんぴつを噛む癖

爪や鉛筆を噛む癖があると、歯並びが悪くなる可能性があります。指しゃぶりやタオルを吸う癖と同様です。

指しゃぶりを止められても、爪や鉛筆などに矛先が変わることがありますが、それでは意味がありません。

ただし、子どもが爪を噛むのはストレスの影響であることが多いので、無理に止めさせるとストレスが悪化してしまうこともあるので、おすすめできません。

頭ごなしに「止めなさい」と叱るのではなく、子どもとしっかり向き合うことが大切です。

唇を咬む癖

唇を噛む癖も、爪噛みや指しゃぶりと同様に歯並びがガタガタに悪化する原因になります。

特に、下唇を噛む癖があると、下の歯が内側に倒れてしまいます。

頬づえの癖

頬づえを同じ方の顎ばかりでついていると、顎の形がゆがんでしまい、歯並びや噛み合わせの悪化につながります。

習慣やクセは、子どもながらに心身のストレスを無意識に和らげるためにしていることが多いので、無理やり止めさせると他に悪影響がでないともいえません。

何か子どものストレスになっていることはないか、どうすれば和らげることができるのか、よく考えてあげてください。

舌癖(舌前突癖・咬舌癖・低位舌)

普段あまり意識していない人が多いと思いますが、舌には正しいポジションがあります。

舌が上顎に吸い上げられていて、歯列より内側に納まっているのが正しいポジションです。

リラックスした時、舌がどこにあるか確認してみてください。もし、舌を歯で噛んだり(咬舌癖)、歯の裏を押したり(舌前突癖)している状態であれば、それは間違った位置です。

下の歯がガタガタになっている場合は、低位舌の可能性があります。舌のレストポジションが、下の歯列を押す位置にあるのかもしれません。

舌の力なんて大したことないのでは…と軽く考えてしまうかもしれませんが、常に舌で歯を押し続けていると、出っ歯や歯並びがガタガタになる原因になってしまいます。

寝る時の姿勢

寝相も、歯並びの悪化に密接に関係しています。歯並びにいいのは仰向けにまっすぐ寝る姿勢です。

うつ伏せ寝が習慣になると、歯が内側に倒れていきます。横向き寝だと、横から奥にかけての歯が内側に倒れます。

また、顔の筋肉のバランスが崩れ、フェイスラインがゆがんでくることもあります。歯科医が顔つきと歯並びを診ると、患者さんがどんな姿勢で寝ているのかがわかります。

特に小さい子どもは、寝相が歯並びに大きく影響するため、仰向きで寝る習慣をつけることは、とても大切です。

内側に倒れた歯を起こす矯正法は?

ネコさん

下の前歯だけ内側に倒れた状態なのが気になっていて。そこだけ部分的に直せないんですか~?

鈴木先生

部分矯正ですか?うーん、下の歯が内側に倒れてしまっている場合は、上の歯との噛み合わせを調整しなければならないので、おそらく全体矯正になりますね。

ネコさん

そうなんですね~。どんな治療になりますか~?早く治せるといいけど…!

上下全体の矯正治療を行う

下の歯が内側に倒れていて、歯並びがガタガタに乱れている場合の矯正治療は、前歯の一部だけ治す部分矯正では難しいでしょう。

上下の歯の噛み合わせがズレてしまっている可能性が高いので、そうなると全体矯正をしなければ歯並びがキレイに整いません。

矯正期間は2年前後

上下の歯の全体矯正になりますので、矯正期間は2年前後かかると思われます。症状によって異なりますので、歯科で確認してください。

表側矯正、裏側矯正、マウスピース矯正から選べる

矯正の方法は、ワイヤー+ブラケットを使う表側矯正、歯の裏側に装置を取り付ける裏側矯正マウスピース矯正のどれでも対応していると考えられます。

歯科医や歯科医院の方針によって、推奨する矯正法に違いがありますので、しっかりと説明を聞いて、自分の希望やライフスタイルに合っているか検討しましょう。

不安や疑問など何でも遠慮せず歯科医に相談してください。そして、歯科医一人の意見で決めにくい場合は、セカンドオピニオンを受けて、第二の専門家の意見を参考にしてもいいでしょう。

歯科医の立場から「セラミックを被せる安易な矯正は避けて!」

ネコさん

前歯の矯正って、セラミックを被せるだけで治せるスピード矯正があるって聞いたんですけど、どうなんですか~?

鈴木先生

セラミック矯正は、矯正治療とは根本的に異なります。メリットだけでなくデメリットもあるので、よく考えて理解した上で治療を受けてほしいですね。

セラミック矯正は、矯正治療のように噛み合わせを調整するものではなく、部分的な見た目や機能の改善のみに対応しています。

セラミックを被せるために健康な歯を削らなくてはなりませんし、歯を削ると脆くなって、むし歯や歯周病のリスクが高まりますし、歯の寿命が短くなる傾向があります。

ネコさん

わ~、そうなんだ~!やっぱりわたしはちゃんと矯正したいなあ…!

鈴木先生

メリットとしては、歯を削って被せ物をする治療なので、治療は1回の通院でも完了します。早くキレイにしたいという人には魅力でしょうね。

ネコさん

よく考えないといけないですね~!安易に決めないで、通っている歯科の先生に相談してみます~!

記事の重要ポイントをチェック!
    • 元々悪くなかった歯並びが、舌癖や日々の習慣などで悪くなることがある。
    • 下の歯並びの乱れは、舌のレストポジションが間違っている可能性がある。
    • 寝ている姿勢の影響で、歯並びが悪くなることもある。子供は特に要注意。
    • 噛み合わせの調整が必要にな歯の矯正は、上下の歯並びの全体矯正が必要。
    • セラミックを被せるスピード矯正は、デメリットも多いからよく考えよう。