ワイヤー矯正を自分の好きな色にして楽しめるカラーモジュールとは?

アメリカやヨーロッパでは、矯正を楽しんでしまおうとカラフルなゴムをつけることが流行っています。表側のブラケット矯正をしている人は人目が気になりますし、鏡に映った自分の顔を見て、ちょっとげんなりすることもあるかもしれません。しかし、逆転の発想で楽しめば、矯正中も気分も上がりますよ。今回は、注目のカラーモジュールについてご紹介します。
- 辛い矯正期間を少しでも楽しく過ごしたい
- ワイヤー矯正は目立つのでためらっている
- そもそもモジュールって何?
- ゴムかけのゴムとは違うの?
- カラーモジュールってアクセサリーなの?
カラーモジュールとは?

カラーモジュールとは、ブラケットにつけるカラフルなゴムのことです。カラーゴムとも呼ばれています。医療用のゴムですが、様々な色があり、自分の好きな色を組み合わせたりしておしゃれを楽しむ人が増えています。

昔はお子さん向けが主流でしたが、今は大人でも選ばれる人が多くなったんですよ。
へぇ〜、魅せる収納ならず魅せる矯正ですね!
矯正で使うモジュールの役割

そもそも、モジュールとはワイヤーにブラケットを固定するためのものです。ブラケットにはワイヤーをはめ込むための横溝がありますが、ただ上からワイヤーを当てただけでは、なにかの拍子にワイヤーがはずれてしまうかもしれません。そうなれば、矯正治療が計画通りに進まなくなります。
ブラケットにワイヤーの位置を固定するために、必要なのがモジュールなのです。また、モジュールにはワイヤーの力をブラケットから歯に伝え、歯を動かすという役割もあります。
そのモジュールをカラフルにしたものがあるっていうことなんですね?

欧米ではファッションとして楽しむ人が増えていて、それが日本にも徐々に浸透してきている形です。
モジュールの種類

ブラケットにワイヤーをくくりつけるモジュールには、4通りのタイプがあります。
- 金属の結紮線(けっさつせん)
- ゴム製のモジュール
- クリアスナップ
- セルフライゲーション
従来は細い針金状の結紮線と透明や白色のゴム製モジュールだけでした。しかし、現在ではカラーモジュールを始め、上から被せるフタ状のクリアスナップ、ブラケットに蓋がついていてワイヤーを包み込めるセルフライゲーションなどがあります。

クリアスナップやセルフライゲーションは、金属やゴムよりもワイヤーが自由に動けるんです。
へぇ〜、自由に動くと何が違うんですか?

ワイヤーと歯との摩擦が少ないので、痛みも少なくなります。ただ、比較的新しいものなので、取り扱っているところはまだ少数です。
そうなんですか〜。カラーモジュールのほうが取り扱っているところは多いんですか?

カラーモジュールは従来のゴムに色がついているだけなので、比較的取り扱いやすいですね。
カラーモジュールにするメリット

カラーモジュールにすると、以下のようなメリットがあります。
矯正中もおしゃれを楽しめる
アクセサリーやメガネのフレームを取り替えてを楽しむように、矯正中もおしゃれを楽しめます。今まで矯正というと「目立たないように」と白や透明にするのが主流でしたが、むしろポジティブに楽しんでしまおうという発想です。調整のたびに色の組み合わせを変えれば、月に1度の調整が楽しみになるかもしれませんね。
個性として楽しむ
洋服やファッションセンスに合わせてカラーモジュールをトータルコーディネートすれば、個性を表現することができます。すべて同一色で統一感を出す、一つおきに色違いに、グラデーションをつけて虹色に、など様々な組み合わせができるので、自分だけの個性として表現できます。
汚れが目立ちにくい
白や透明のゴムだと、どうしても食べ物の着色汚れなどが目立ってしまいます。しかし、カラーゴムなら色自体に目がいくので、汚れが目立ちにくいというメリットがあります。黄色や水色などより、赤や青、緑などビビッドな色のほうが汚れが目立ちません。
カラーモジュールQ&A
早速、「私もカラーモジュールをやってみたい!」と思った人も多いかもしれませんね。ここで、カラーモジュールについてもっと詳しく説明していきます。
ワイヤー矯正をしている人なら誰でもできるの?

ゴムで結紮するタイプのブラケット矯正をしている人なら、だれでも可能です。
ブラケットにも色んな種類があるってことですね?

さっきお話ししたような、新しいタイプのブラケットだとゴムをはめる構造になっていません。
ええと、クリアスナップとセルフライゲーションですね。

そうそう。その代わり、その2つは白色や透明のものが多くなっています。
そっちは目立たない道を突き進んでいる矯正ですね。

(笑)そうなりますね。
カラーモジュールはどの歯科医院でも取り扱っている?

カラーモジュールはどの歯医者さんでも取り扱っているわけではありません。上記で説明したように、基本的に結紮するタイプのブラケット矯正をしていて、さらにカラーモジュールを入荷しているクリニックです。

かかりつけのクリニックに、取り扱っているか聞いてみるといいでしょう。
そうですね、できれば矯正する前にがいいですね。

もし取り扱っていなくても、希望すれば聞いてくれるかもしれません。
カラーモジュールは自分で交換できる?

モジュールは、自分では交換することができません。調整のたびに取り替える形になります。パステルカラーやビビッドカラーが豊富に揃っているので、自由自在に楽しむことができますよ。なかには、クリスマスには赤と緑、春にはピンクとミントグリーンのパステルカラー、夏は白と青で爽やかに、などイベントや季節に合わせて楽しむ人もいます。
へぇ〜、なんだか楽しそう!

クリニックによって取り扱っている色も違うと思うので、リクエストしてみてもいいと思いますよ。
カラーモジュールには追加費用がかかるの?

歯医者さんによります。カラーモジュールにするのに無料で行うところもあれば、追加費用がかかるところもあります。治療している歯医者さんに直接聞いてみてください。
調べてみたら通販で売っているみたいなんですけど、持っていったら使ってもらえるんですか?

医療用なので、基本的には歯医者さんから買ってもらうのがいいですね。ない色があればお願いしてみてはどうでしょうか。
矯正をあえて目立たせてオシャレに乗り切る!
カラーモジュールは、矯正中の気分転換にうってつけです。カラーバリエーションも豊富なので、毎回の通院時に自分の好きな色に変えて、楽しんでみてはいかがでしょうか。
- カラーモジュールとは、ブラケットをワイヤーに固定する医療用ゴム
- 結紮するタイプのブラケット矯正なら使用できる
- パステルカラーからビビッドカラーまでカラバリも豊富
- カラーモジュールは自分では交換できない
- 通院時の調整の時に交換してもらう
- 無料のところと追加費用がかかるところがある
- 矯正中をポジティブに乗り切ることができ、個性を演出できる