マウスピース矯正とワイヤー矯正を比較してみた!どっちがいいの?
矯正治療の方法には、マウスピース矯正とワイヤー矯正がありますが、どっちを選べばいいのか迷ってしまうことがあります。
そこで、矯正装置のつけ心地、治療期間、治療費、お手入れ方法、通院回数など、それぞれどんな特徴があるのか比較してみました。
マウスピース矯正とワイヤー矯正の、それぞれの特徴を比べてみて、自分に合った矯正方法を選ぶための参考にしてくださいね。
- マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いがわからない人。
- どちらの矯正装置を選べばいいのか迷っている人。
- マウスピース矯正とワイヤー矯正の特徴を知りたい人。
- 自分がどっちの矯正方法に向いているのか気になる人。
- どんな基準で矯正装置を選ぶべきなのか知りたい人。
マウスピース矯正とは?


マウスピース矯正って、どんな矯正方法ですか~?

透明で薄いマウスピース型の矯正装置を、1日20時間つけるのがマウスピース矯正です。

1日20時間~?っていうことは一日中つけているわけじゃないんですね。取り外しできるんですか?

取り外し可能なので、食事や歯磨きの時には外して、いつもどおりに行えますよ。

へぇ~!日常生活が変わりないのは便利ですね~!
マウスピース型の矯正装置を使うマウスピース矯正は、コンピューターの3Dシミュレーションシステムを用いてあらかじめ立てた治療計画に沿って複数のマウスピースが用意されます。
それを定期的に交換しながら、歯を理想の位置へ動かしていきます。
取り外し式なので、食事や歯磨きをいつも通りにできるのが大きなメリットです。
それでは、ワイヤー矯正と比較した特徴をチェックしてみましょう。
マウスピース矯正のメリットは「目立ちにくい」こと
透明のマウスピースを歯にはめこみますので、目立ちにくいのが特徴です。
普通に会話する程度では、周りの人にも気づかれにくいのが人気の秘密です。

目立たないのは嬉しいですね~!普通に食事できるのもストレスがなさそう!

食事のあとは歯磨きしてからマウスピースをつけることになりますが、歯磨きもいつも通りにできますので便利ですよ。
治療期間:ワイヤー矯正と比較して「同程度」
治療期間は、ワイヤー矯正と比較すると同程度の半年~2年程度です。
ただし、マウスピース矯正には大きくわけて2種類あります。1つが前歯などの目立つ部分だけの矯正治療、2つめがワイヤー矯正同様に全体的な矯正治療です。
かつてはマウスピース矯正の方が治療期間が長くかかっていたのですが、歯科医療の進歩により、現在では、ワイヤー矯正と同程度の期間で矯正できるようになっています。

前歯だけとか部分的な矯正向きのマウスピースもあるんですね。

そうですね。部分的な矯正の場合は当然ですが、矯正期間が短くなりますね。
治療費:ワイヤー矯正と比較して「お高め」
気になる治療費は、ワイヤー矯正と比較するとマウスピース矯正の方が、ややお高めといえます。

マウスピース矯正の方が高いけど、目立たないならいいかなって思いますね~。

ワイヤー矯正にも口元になじみやすい透明のブラケットやホワイトワイヤーがありますよ。そちらを選んだ場合は、通常のワイヤー矯正よりは価格が上がります。

へぇ~!ワイヤー矯正でも目立ちにくくする方法があるんですね~。
お手入れ法:ワイヤー矯正と比較して「簡単」
マウスピース矯正は、食事や歯磨きの度にマウスピースを取り外します。再び装着する前には水洗いします。水道水で流せない場合は、ウェットティッシュなどで拭うようにします。
歯磨きに関しては、マウスピースを取り外していつも通り磨けます。矯正につきもののお口のケアに関する面倒がありません。

マウスピースを洗わないといけないんですね~。でも歯磨きしやすいのはいいかも!

矯正中のむし歯や歯周病のリスクが少ないのは、マウスピース矯正のメリットですね。
通院回数:ワイヤー矯正と比較して「少ない」
例えば採用率の高いマウスピース矯正「インビザライン」の場合、最初にすべてのマウスピースを受け取ることができますので、矯正装置の調整のための通院は不要です。自分で2週間ごとに、新しいマウスピースに交換します。
2カ月に1回程度の通院で済みますので、ワイヤー矯正と比較すると、大幅に通院にかかる負担が軽減するのが特徴です。

忙しくて通院の時間がとりにくいから、通院の回数が少ないのはいいですね!

家の近所だからという基準で歯医者を選ぶのではなく、少しくらい遠方でも本当に通いたい歯医者を選ぶことができますね。
ワイヤー矯正とは?


ワイヤー矯正っていうと、歯の表面に金属製の装置がついている、あの方法ですよね~?

そうですね。歯の表面にブラケットという装置を貼り付け、そこへワイヤーを通して歯を動かしていく、スタンダードな矯正方法です。

マウスピースみたいに取り外せないですよね?

はい。常に装置はつけたままで、1カ月に1回ほど歯科に通院して装置を調整し、歯を動かしていきます。
金属製のブラケットとワイヤーによる矯正は、もっとも一般的な歯列矯正の方法です。
そのため、これまでにさまざまな症状の歯並びの矯正に対応してきた実績が豊富で、信頼性の高い治療法といえます。
ワイヤー矯正のメリットは「難しい症状」にも対応すること
ワイヤー矯正は、どんな歯並びの乱れ(不正咬合)にも対応します。重度な歯並びの乱れでも治療が可能です。
また、「セルフライゲーションブラケット」という装置を使用すれば、骨代謝を促し、歯を動かすスピードを速めることができます。

じゃあワイヤー矯正なら、激しい出っ歯や受け口の矯正もできますか?

抜歯や外科的治療を組み合わせることもありますが、基本的に、すべての不正咬合の治療ができるのがワイヤー矯正です。
治療期間:マウスピース矯正と比較して「同程度」
治療期間に関しては、ワイヤー矯正もマウスピース矯正も、同じくらいの期間がかかります。
ただし、マウスピースの選択肢がなく、抜歯+ワイヤー矯正しか選べない重度の不正咬合の場合は、治療期間が長くかかる可能性が高いといえます。

選択の余地がなくてワイヤー矯正のみという診断になったときは、治療期間が長くかかりがちってことですね~?

そうですね。難しい症状の歯並び矯正にも対応することから、ワイヤー矯正の方が治療期間が長い印象にはなりますね。
治療費:マウスピース矯正と比較して「お安め」
ワイヤー矯正の方がマウスピース矯正よりも治療費は安いのですが、大幅に安いというよりもおよそ7割くらいになるというのが目安です。
また、ワイヤー矯正の方が難しい症状に対応することから、難症例の場合はトータルの治療費が上がります。治療内容によっては同程度の費用がかかるケースもあります。

ワイヤー矯正の方が安いけど、治療内容にもよるっていうことですかね?

そうですね。難しい矯正の場合はその分、多めに治療費がかかりますからね。とはいえ同程度の歯並びの矯正なら、ワイヤー矯正の方が安いといえます。
お手入れ法:マウスピース矯正と比較して「難しい」
矯正中に特に注意しなければならない、むし歯・歯周病の予防のための歯磨き。これが難しくなるのがワイヤー矯正の最大ともいえる課題です。
ワイヤー矯正をしている最中は、矯正装置を歯の表面に常に取り付けているため、歯と装置の間に多くのデコボコが生じます。
むし歯や歯周病の原因になる歯垢などの汚れは、デコボコしたところに溜まります。
歯と歯のすき間、歯と矯正装置のすき間と、ていねいに磨かなければならない場所が増えるので、歯磨きの手間がかかるのはいうまでもありません。

ワイヤー矯正って、食べ物がひっかかりそうだし、汚れがたまりやすいところが多そうですよね~!

そうですね。矯正用の歯ブラシや、ワンタフトブラシというヘッドが小さい毛束になっている特殊な歯ブラシを使って、丁寧に磨く必要があります。
通院回数:マウスピース矯正と比較して「多め」
ワイヤー矯正では、矯正装置を常に歯の表面につけており、自分で取り外しできません。
そのため、定期的に歯科に通い、矯正装置の調整を受ける必要があります。装置を締めて、歯を動かしていくのです。

ワイヤー矯正は、こまめに歯医者さんに行かないと、歯を動かせないんですね~。

そうですね。一般的には1カ月に1回程度の通院で、矯正装置を調整します。また。装置が外れるなどのトラブルが起こるとイレギュラーに診察を受ける必要もでてきます。
マウスピース矯正とワイヤー矯正、自分に合うのはどっち?


マウスピース矯正とワイヤー矯正、比較してみたら、ずいぶん違いがあることがわかりました~!どっちが自分に合っているか、どうやって決めたらいいですか?

歯並びの目指すゴールを決めてお口の状態に合っている方を選ぶのが前提ですが、どっちを選んでもいいケースなら、ご自身の性格やライフスタイルに合わせて選ぶといいですね。

性格やライフスタイルで選べるんですね~。うーん、どうしよう?

では、下記のチェック表で、オレンジとグリーン、どちらの方が多く当てはまるか調べてみてください。
- 周りに気づかれにくい方がいい
- 部分的な軽度の矯正をしたい
- 食事をおいしく食べたい
- 歯磨きしやすい方がいい
- 一時的に自分で取り外したい
- 自己管理できるタイプ
- 物をあまり失くさない
- 治療費はできるだけ安い方がいい
- 矯正で大きな歯並びの乱れを整えたい
- 治療費が安いなら少しくらい装置が目立ってもいい
- 外したら必ず着けるなどの自己管理が面倒
- 矯正装置をつけたままの歯磨きが苦にならない
- こまめに歯科に通院できる
いかがでしたか?
オレンジが多い人はマウスピース矯正タイプ、グリーンの方が多い人はワイヤー矯正タイプです。
透明や白のワイヤーやブラケットなら、口元になじんで目立ちにくいです。ただし、費用は少しお高めです。また、歯の裏側にワイヤーを取り付ける「舌側矯正」なら、前から見ると、基本的に矯正装置が見えません。芸能人など人前に出る職業の方に選ばれている矯正法です。
費用を節約したい場合は、目立つ上の歯だけ裏側矯正にし、下の歯は透明のブラケット+ホワイトワイヤーで対応する方法もあります。
それぞれの特徴を知って、自分に合った矯正方法を選ぼう!


目立たない方がいいし、食事をおいしく食べたいからマウスピース矯正がいいなあと思うのですが、自己管理できるかどうか不安です~!

マウスピース矯正は、晩ご飯の時に外したまま寝てしまうなんてことがあると矯正がうまくいきませんから自己管理が必要ですね。紛失しやすいので、そこも要注意です。

うーん、ですよねー。できるかな~?

ワイヤー矯正でも透明や白い装置を選べば目立たないですよ。少し費用が高くはなりますが。

白いワイヤー、それもいいなと思ってたんです~!うーん、ゆっくり考えて決めたいと思います~!
- マウスピース矯正とワイヤー矯正を比較し、ライフスタイルに合う方法を選ぼう。
- マウスピース矯正は目立ちにくい、食事や歯磨きがしやすいというメリットがある。
- ワイヤー矯正には、難しい治療にも対応する、費用が安いというメリットがある。
- 歯の裏側に装置を取り付けるワイヤー矯正(舌側矯正)も。ただし通常より高額。
- 外見、日常生活、治療費、通院回数など、何を優先するのか考えて検討しよう。