ブラケットが外れた!矯正中に起こりやすいトラブルの対処法Q&A

「矯正中のブラケットが外れてしまった!」
「細いワイヤーが出てきたけどこれってどうすればいいの?」
「マウスピースが壊れたけど次の通院日までまだ日がある」
など、矯正中には様々なトラブルがつきものです。
何らかのトラブルがあった場合には、すぐに歯医者さんに連絡するのが一番ですが、休診だったりすぐに行けない場合には、自分で応急処置する必要が出てきますね。ここでは、矯正中に起こりやすいトラブルと、その対処法についてご紹介します。歯医者さんに行くまでの間の参考にしてください。
- 矯正中のブラケットが外れちゃったけどどうすればいい?
- メインのワイヤーが折れちゃった!
- メインのワイヤーが抜けた!
- 細いワイヤーが出てきたけど取り除いてもいい?
- マウスピースが壊れた!
- 口内炎がよくできる
- 痛みが収まらない…
メインのワイヤーが外れた・抜けてきた時はどうすればいい?

ブラケット矯正でメインのワイヤーが一番奥のブラケットから外れてしまった、あるいは抜けてきてしまった時は、爪切りやニッパー、ペンチなどでカットすることが可能です。一番奥のブラケットの一つ手前のブラケットとの間で、ワイヤーをカットします。
カットする際は口の中を傷つけないように注意してください。カットした部分を飲み込まないように、あらかじめ押さえておきましょう。
また、カットした先が口内に当たって痛い場合は、歯科用ワックスで保護してください。ワックスは歯医者さんでもらえますが、すぐに歯医者さんに行けない場合はインターネットで購入することも可能です。
インターネットなら最短で翌日配送してくれるからすぐに対応できますね。

そうですね。ご自分でやる場合、ワックスのつけ方は次の項を参考にしてください。
ブラケットの位置がズレた時はどうすればいい?

ブラケットの位置がズレてしまうのもよくあることです。応急処置としては、歯科用ワックスを用います。ワックスは唾液が多くあると取れやすいので、先にティッシュや布などで唾液を拭いておくのがコツです。また、鏡は置くタイプや洗面所の鏡を使うと両手が使えて便利です。
- 鏡でワイヤーが外れている部分を確認する
- ティッシュなどで唾液を拭う
- ワイヤーを小さくちぎって丸める
- 外れているブラケットの上から覆うようにくっつける
- ブラケットとワイヤーを固定する
ワックスは、食事や就寝時もつけたままで過ごせます。万が一飲み込んでしまっても体に害はありません。ただし、歯みがき時は取って磨き、歯磨きが終わった後に新しいワックスをつけてください。

奥の方は口を半開きくらいにすると見やすいです。それから明るいところでやると見やすいですよ。
奥の方にニッパーとかペンチを入れるのはちょっと怖いです…。

その場合はなんとか口の中に当たらないようにして、すぐに歯医者さんに来てもらうのが一番ですね。
メインのワイヤーが折れちゃった時の対処法は?

初回や2回目の場合のワイヤーは比較的細いので、手で引っ張れば抜くことができます。取り除いたワイヤーは次回の通院時に持っていきましょう。
3回目移行の場合はワイヤーが太いので抜くのは難しいです。無理に引っ張ると痛むこともあるので、無理して引き抜こうとせずにワックスで保護します。ワックスを大きめにちぎって丸め、折れている部分全体を覆ってください。
ワックス、大活躍ですね!

色々と使えるので、矯正を始める時に、一緒にワックスを持っておくと便利ですね。
装置の脇から細いワイヤーが飛び出ているけど取ってもいい?

装置の近くがなんだかチクチクする場合には、メインのワイヤーとブラケットを固定する細いワイヤー(リガーチャワイヤー)が飛び出している可能性があります。リガーチャワイヤーは引っ張ってとらずに、割り箸の先でメインワイヤーの内側に押し込んでください。
それでも気になる場合には、ワックスを併用してください。
※ワックスの使い方はこのページの「ブラケットの位置がズレた時はどうすればいい?」の項を参考にしてください。
割り箸は割って1本にする方がいいんですよね?

そうですね。その方が鏡で見やすいですし奥にも入りやすいですね。
マウスピースが壊れたけど通院まで時間がある…

マウスピース矯正をしている人に多いトラブルはマウスピースが壊れてしまうこと。もしもマウスピースが割れてしまったら、まずは歯医者さんに連絡して指示を仰ぎましょう。
マウスピースの種類にもよりますが、大抵の場合はヒビや亀裂が入った程度なら次の通院日までそのまま使い続けるか、1つ前のマウスピースをつけるなどの指示があるはずです。くれぐれも、接着剤でつけるようなことはしないでくださいね。

完全に真っ二つに割れてしまった場合は次のマウスピースを受け取っているならそれを装着します。受け取っていないなら、なるべく早く歯医者さんに行ってください。
ってことは、前回のマウスピースは捨てないで取っておいた方がいいんですか?

そうですね。緊急時の予備として使えることがあるので、取っておいてくださいね。
口内炎がよくできて痛い!

装置が口の中に当たって痛い、ひんぱんに口内炎ができるという場合は、痛い部分と装置の間に挟むように、ワックスをつけると痛みを和らげることができます。歯医者さんでは口内炎の薬を処方してくれることもあります。また、市販の塗るタイプの口内炎薬を使用するのも良いでしょう。
頬の内側に装置が当たると口内炎ができやすくなります。就寝時はできるだけ仰向けで寝るようにし、頬杖をつかないように注意しましょう。

ただ、腰痛がある人は無理しないでくださいね。
痛みがなかなか収まらないときはどうすればいい?

矯正治療をし始めた最初の頃は、どうしても痛みを強く感じます。これは歯が動きはじめた反応によるもので、ほとんどの場合1週間程度で慣れてきます。装置をつけ始めた数日間は、あまり噛まなくても食べられるような柔らかい食事にしてください。痛みが我慢できないようであれば、市販の鎮痛剤を飲んでもかまいません。
ただし、1週間程度過ぎても痛みが収まらない場合や、痛みがどんどん強くなるような場合には、歯医者さんに連絡しましょう。
痛い部分を冷やしてもいいんですか?

氷を噛まずに口の中で転がしたり、頬の外側から冷やしたりするのもいいですよ。
矯正中に困ったことがあったら歯科医院に連絡を
矯正装置が壊れたり変形したりしたまま装着していると、口内を傷つけたり計画通りに矯正治療が進まないことがあります。装置が壊れたり痛みがある場合は、早急に対処しましょう。ただし、今回ご紹介したのは、あくまでもすぐに歯医者さんに行けない時の応急処置です。基本的には、矯正中にトラブルや困ったことが起きたら、すぐに歯医者さんに連絡して指示を仰ぎましょう。
- メインワイヤーが外れたり抜けたりした時は自分でカットしてOK
- ブラケットの位置が外れたときはワックスで固定する
- ワックスはインターネットでも購入できる
- ワイヤーが折れたときはワックスで保護する
- リガーチャワイヤーが出ている時は割り箸で押し込む
- マウスピースが壊れた時は歯医者さんに電話して指示を仰ぐ
- 口内炎ができたらワックスや塗る口内炎薬を使う
- 痛みが収まらない時は鎮痛剤を使用しても良い
- 長く痛みが収まらない場合は歯医者さんに連絡する