「歯列矯正の還付金はいくら?」医療費控除を簡単にわかりやすく解説

「歯列矯正の還付金はいくら?」医療費控除を簡単にわかりやすく解説
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歯列矯正は、歯並びがキレイになってコンプレックスが解消されたり、機能面が改善されて生活しやすくなったりとメリットがたくさんありますが、その費用は決してお安くはないですよね。

実は、規定の手続きをすれば、税金の一部が還付金として戻ってきます。

歯列矯正の治療費も医療費控除の対象になるのです。

もし親子で矯正治療を行っていれば、2人分の還付金が戻ってくることになりますから見逃せません。

きちんと申告を行って、還付金を受け取ってくださいね。

この記事では、いくら還付金が戻ってくるのか、申請はどうすればいいのかなど、歯列矯正の医療費控除について簡単にわかりやすく解説しています。

この記事がおすすめな人
    • そもそも医療費控除って何?どうしてお金が戻ってくるの?
    • 自分が医療費控除の対象になるのかどうかについて知りたい。
    • 矯正治療が医療費控除の対象になるなら申請方法を知りたい。
    • 矯正の医療費控除になると、いくら戻ってくるのか気になる。
    • 申請の方法がよくわかならくて面倒。簡単に教えてほしい。
INDEX
  1. 歯列矯正で医療費は戻ってくる?
  2. 医療費控除とは?
    1. 控除対象になるもの
    2. 控除対象にならないもの
  3. 還付金はいくら戻ってくるの??
    1. 医療費控除の計算式は?
      1. 所得税の速算表
  4. ローンなど分割払いも医療費控除の対象になる?
  5. どのように手続きをするの?
    1. 確定申告(還付申告)はいつするの?
    2. 確定申告(還付申告)に必要なもの
  6. 5年前までの矯正治療費は控除対象になる!

歯列矯正で医療費は戻ってくる?

ネコさん

矯正治療の費用って高いですよね~。

鈴木先生

ネコさん、医療費控除の申請はしていますか?矯正治療は、医療費控除の対象になりますよ。いったん支払った治療費が、一部、戻ってきます。

ネコさん

え~!本当ですか~!?詳しく知りたいです~!

医療費控除とは?

ネコさん

えっと、でも先生~、医療費控除って何ですか~?

鈴木先生

1年間に支払った医療費が一定額を越えた場合、手続きをすると税金の一部が還付金として戻ってくる制度です。ご自身と、生計を一緒にするご家族が対象になります。

ネコさん

え~!そうなんですね!それは見逃せないですね~!?

歯列矯正の治療費も、医療費控除の対象になります。

ただし、美しく見せるための美容・審美目的の治療は対象になりません。

歯並びの悪さが機能面の問題につながり、噛んだり発音したりといった日常生活に支障をきたすようなケースが対象になります。

大人の矯正は機能の回復が目的の場合に限られていて、子どもの場合は正しい成長を促進するための矯正治療が対象に含まれます。

控除対象になるもの

医療費控除の対象になるのは、以下の通りです。

    • 機能を改善するための治療費
    • 処方された医薬品
    • 疾患のために購入した市販の医薬品
    • 通院のために使用した公共交通機関の運賃

※ただし交通手段がタクシーのみの場合は、タクシー代も医療費控除の対象になります。

控除対象にならないもの

以下の費用は、医療費控除の対象にはなりません。

    • 美容目的の治療費
    • サプリメント
    • マイカーでの通院にかかったガソリン代・駐車場代

還付金はいくら戻ってくるの??

ネコさん

じゃあ、還付金って実際にいくら戻ってくるんですか~?

鈴木先生

下記の計算式に沿って、計算してみてください。

医療費控除の計算式は?

まずは、所得控除額を計算します。

実際に支払った医療費の合計額-保険金などで補てんされる金額-10万円またはその年の総所得金額等が200万円未満の人は、総所得金額等の5%の金額=所得控除額になります。

    • 所得控除額×所得税率(下記参照)=所得税の還付金額
    • 所得控除額×10%=住民税の減額金額

所得税の速算表

国税庁ホームページより(2021年1月現在)

課税される所得金額税率控除額
1000円~194万9000円まで5%0円
195万円~329万9000円まで10%9万7500円
330万円~694万9000円20%42万7500円
695万円~899万9000円23%63万6000円
900万円~1799万9000円33%153万6000円
1800万円~3999万9000円40%279万6000円
4000万円以上45%479万6000円
一例
    • 1年のうちに支払った医療費50万円
    • 年間所得金額300万円
    • 保険金などで補てんされる金額0円
鈴木先生

例に挙げたこの人の場合、支払った医療費のうち40万円が医療費控除となる金額で、所得税の還付金は4万円、住民税の還付金は4万円になりますね。

ネコさん

わぁ、8万円も戻ってくるんですね~!すごい!

ローンなど分割払いも医療費控除の対象になる?

ネコさん

矯正治療ってクレジットカードとかデンタルローンで、分割払いにすることがあるじゃないですか~!そういうのも医療費控除の対象になるんですか~?

鈴木先生

はい、なります。

ネコさん

じゃあ、ローンの場合も、その1年間に支払った分が対象になるんですか~?

鈴木先生

ローンの場合は、信販会社が立替払いをしますよね。そのローン契約が成立した時に医療費控除の対象になります。ただし利子は含まれません

ネコさん

そうなんですね~!

※歯列矯正にもデンタルローンが使えます。下記はインプラントの記事ですが、矯正でも参考になりますので、気になる方はご覧ください。

インプラントの治療費はデンタルローンが使える?月々の支払い額は?

どのように手続きをするの?

ネコさん

手続きはどうやって進めるんですか~?

鈴木先生

税務署へ書類を提出します。書類は、国税庁のホームページの「国税庁 確定申告書等作成コーナー」で作成きますよ。

マイナンバーカードとマイナンバーカード読取対応のスマートフォン、またはICカードリーダライタを利用すれば「e-Tax」を使ってインターネットで申告できます。

国税庁 確定申告書等作成コーナー

国税庁 確定申告書等作成コーナー

確定申告(還付申告)はいつするの?

確定申告は、毎年2月15日~3月15日に受付しています。

2021年の確定申告は、会場へ行く場合、新型コロナウイルス感染症の感染リスクを軽減するため、入場整理券が必要です。

今後の状況によって受付期間などが変動することがあります。国税庁ホームページの「確定申告特集」最新情報を確認しましょう。

医療費控除の申告は還付申告に当たりますので、医療費がかかった年から5年前まで遡って申請できます。もし申請し忘れても5年以内なら申請できますので、慌てて税務署に行かなくても大丈夫です。

確定申告(還付申告)に必要なもの

確定申告(還付申告)の際には、下記をご用意ください。

    • 確定申告書AまたはB(給与所得があるならA、個人事業主やフリーランスならB)
    • 医療費の明細書
    • 医療費の支出を証明する領収書など
    • 給与所得の源泉徴収票
    • 印鑑
    • マイナンバー

5年前までの矯正治療費は控除対象になる!

ネコさん

還付申告には5年間の余裕があるなら、急いで税務署へいかなくてもいいかもしれないですね~。

鈴木先生

そうですね。無理することはないですが、きちんと準備して期限内に申請して、しっかり還付金を受け取ってくださいね。

ネコさん

国税庁ホームページで最新情報をチェックすればいいですよね~!期限内に提出するように気を付けます~!

記事の重要ポイントをチェック!
    • 歯列矯正は、機能改善のためなら、医療費控除の対象になる。
    • 歯列矯正は、美容・審美目的では医療費控除の対象にならない。
    • 年間の医療費控除の申請を行えば、税金の一部が還付される。
    • 還付申請は税務署で、毎年2月15日~3月15日に受付している。
    • 還付申請は、治療費を支払った5年前まで遡って申請できる。