矯正のゴムかけ期間はどれくらい?一時的なものなのでサボらないで!

矯正のゴムかけ期間はどれくらい?一時的なものなのでサボらないで!

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杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。

矯正治療では途中で顎間ゴムという補助器具をつけることがあります。ゴムは自分でかけたり外したりする必要があるので、面倒に感じる人も多いポイントです。また、上の歯と下の歯を繋ぐようにかけるので、見た目が気になるという悩みも。

矯正治療をする上でのハードルのひとつですが、一体どれくらいの期間つけることになるのか気になる人もいるでしょう。ここでは矯正のゴムかけ期間について解説していきます。

矯正のゴムかけ期間はどれくらい?

悩む女性

ゴムをつける必要があるのは数ヶ月間だけ

矯正で顎間ゴムをつけるのは一般的に途中の数ヶ月間のみです。人によって期間が異なりますが、1年以上つけるケースはあまりありません。治療開始から半年〜1年程度してからゴムをつけることが多いでしょう。

人によってはゴムかけが不要なことも

笑顔でOKサインを出す女性

ゴムかけは必ず必要になるわけではありません。特に歯並びの悪さが軽度なケースでは不要になることも多いでしょう。顎間ゴムを使うかどうかは治療計画を立てる段階で決まっていることもありますが、歯の動き具合を見て変わることも少なくありません。一般的に顎間ゴムを使用するケースは多いということは頭に入れておきましょう。

ポイント
ゴムかけはワイヤー矯正だけでなく、マウスピース矯正でも使われます。むしろ力のかけ方に制限のあるマウスピース矯正では顎間ゴムなどの補助器具は重要と言えるでしょう。

基本的に食事や歯磨き以外はずっとつける

説明する女性歯科医師

顎間ゴムは基本的に1日中装着することになります。もちろん食事や歯磨きのときは外していいので安心してください。「ゴムをつけたたまま喋れるの?」と心配になる方もいますが、ある程度伸びるので会話も可能です。ただし、通常よりも発音しにくいですし、長時間話していると顎が疲れてしまうことはあるでしょう。

MEMO
症例によっては寝るときだけつければいいというケースもあります。

矯正のゴムかけが憂鬱……でもサボらないで!

「自分でゴムをかけるのがめんどくさい」、「話しにくい」、「見た目が気になる」など敬遠されがちなゴムかけ。しかし、きちんと治療を進めたいのならサボるのはおすすめしません。

ゴムをつける期間が足りないと治療期間が延びてしまう

顎間ゴムは歯を効率的に動かすために大事なものです。つける期間が短いと計画通りに歯が動かず、結果として治療期間が延びてしまいます。矯正は継続的に歯に圧力をかけるのが重要。気になる日中はゴムかけをしないなど、自己判断で安易につける時間を短くすると後悔することになるかもしれません。

違和感にはそのうち慣れる

矯正のワイヤー装置の違和感と同じように、顎間ゴムも数週間すればある程度慣れてくるでしょう。最近はゴムの色も半透明の白いタイプが主流なので、それほど大きくは目立ちません。

ゴムかけは小さい輪ゴムを矯正器具のフックに自分でかけます。最初は鏡を見ながら苦戦するかもしれませんが、徐々に慣れてスムーズにできるようになるでしょう。

ポイント
ゴムは非常に小さいので、特に奥歯などは指ではゴムかけしにくいことも。そんなときは「エラスティック・ホルダー」と呼ばれるスティック状の補助器具を活用します。

知っておきたい!矯正のゴムかけのポイント

1日1回は新しいものに取り替えよう

顎間ゴムは使っているうちに伸びて張力が弱くなってしまいます。十分な力をかけないと計画通りに歯が動いてくれません。無理に使い回さずに1日1回は新しいものに取り替えましょう。

歯科医院からは次の来院までもつように1袋100個入りのゴムを渡されるのが一般的です。もし使い切っても追加でもらえますので、特に残量を気にする必要はありません。食事のときなど一度外したら新しいものに付け替えましょう。

顎間ゴムはどの矯正装置でも使われる

マウスピース矯正

顎間ゴムは通常の表側につけるワイヤー矯正はもちろん、裏側矯正やマウスピース矯正でも使われます。ワイヤーをつかった矯正ではブラケットに取り付けたフックに引っ掛けますが、マウスピース矯正では装置本体にボタンのような突起物を取り付けることになるでしょう。

「せっかく目立たない矯正を選んだのに……」と想定外のゴムかけにショックを受ける方もいるようです。どの矯正方法であっても顎間ゴムを利用するケースは多いものだと覚えておきましょう。

ゴムかけをすることで痛みが出ることも

顎間ゴムはピンポイントに動かしたい歯に力をかけて治療をスムーズにするためのものです。ゴムかけした部分には、より強い圧力がかかるため一時的に痛みが出ることがあります。慣れてくれば痛みも気にならなくなるケースもが多いですが、あまりにも痛みがひどい場合は痛み止めを飲むなどして対処しましょう。担当医に相談すれば、張力の弱いゴムに替えてくれることもあります。

矯正のゴムかけの目的は?

顎間ゴムは通常の矯正装置だけでは難しい歯の動きを効率的かつピンポイントに行うものです。

飛び出た歯を後ろに下げる

日本人女性の口元

出っ歯や受け口などで外側に飛び出ている前歯を後ろに下げるためには顎間ゴムは欠かせません。動かしたい前歯と反対側の顎の奥歯を繋ぐようにゴムをかけます。口元の見た目に悩んでいた方はこの段階でかなり改善されるでしょう。ゴムかけは面倒なものですが報われた気分になるはず。

上下の噛み合わせを合わせる

顎が痛い

上下の前歯が自然に閉じない「開咬(かいこう)」という状態の場合に、垂直に歯を動かすために顎間ゴムは重要な役目を果たします。また、上下の歯が左右でズレた「交叉咬合(クロスバイト)」を治療するために、上下の歯のそれぞれ表側と裏側にゴムをかけるケースもあるでしょう。

矯正期間を短くしたいならゴムかけをサボらないのが大事

矯正のゴムかけは、歯を効率的に動かすために必要不可欠なステップです。億劫だからといってサボっていると、治療期間が伸びる、計画どおりに歯が動かない、などのトラブルによって後悔することになりかねません。ゴムかけに限らず、矯正は長期間に及ぶため患者さんの協力が重要な治療です。歯科医師の指示にはきちんと従い、スムーズに治療が進むように心がけましょう。