歯列矯正はどこでやるのがおすすめ?歯医者と治療方法の正しい選び方

歯列矯正はどこでやるのがおすすめ?歯医者と治療方法の正しい選び方

この記事の監修医師一覧

Doctorbook編集部
Doctorbook 編集部
所属:株式会社Doctorbook
株式会社Doctorbookに在籍する、3名の現役歯科医師。Doctorbookの業務を遂行しながら、それぞれが臨床現場で活躍中。

歯並びを治すために矯正治療をしたいと思っても、どの歯医者や治療方法がおすすめなのかわからなくて困っている方もいるでしょう。法的には歯科医師なら誰でも矯正治療ができますが、矯正は非常に専門性の高い分野。担当する歯科医師によって大きな差が出るのです。

ここでは、歯列矯正を受ける歯科医院を選ぶポイントと、お悩み別におすすめの治療方法についてご紹介していきます。

矯正治療を受ける歯科医院を選ぶ3つのポイント

矯正治療を受ける歯科医院を選ぶポイントは主に以下の3つです。

    • 矯正の学会の専門医・認定医資格を有している
    • ホームページに症例写真を載せている
    • 丁寧にカウンセリングと説明をしてくれる

矯正の学会の専門医・認定医資格を有している

学会の認定医資格は、相応の知識・技術・実績を有し、所定の審査に合格した歯科医師にしか与えられません。矯正歯科関連の学会はいくつかありますが、なかでも最大規模である「日本矯正歯科学会」の認定医以上(上位資格は専門医・指導医)の資格を有する歯科医師に相談すると安心でしょう。

MEMO
矯正治療は自由診療のため、歯学部における授業では十分な知識を得られません。適切な治療を行うためには、自発的に矯正歯科学会などで研鑽を積む必要があるのです。

ホームページに症例写真を載せている

矯正治療は知識や技術はもちろん、経験が何より重要です。歯科医院のホームページにアクセスして、矯正治療の症例写真(実際に治療した患者さんのビフォーアフター)がないかチェックしてみましょう。矯正治療は一人につき1〜3年程度かかるため、症例が複数あればある程度の経験を有しているという一つの目安になるでしょう。

ポイント
出っ歯や歯の凸凹、受け口など治療対象のバリエーションが豊富だとベスト。治療方法の使い分けにも注目しましょう。自分の歯並びの悩みや希望する治療法にマッチするものがあれば安心感も増します。

丁寧にカウンセリングと説明をしてくれる

矯正治療は検査と診断によって、適切な治療方法はある程度決まります。一方で、最終的に治療を決めるのは患者さん自身です。「目立たない方法がいい」「できれば抜歯をしたくない」「口元の印象をこう変えたい」など、自分の悩みや要望をきちんと聞いてくれて、それに応じた治療方法を複数提案してくれる歯科医院を探しましょう。

ポイント
歯科医師によっては自分が適切だと思う、あるいは自分が得意な治療方法だけを勧めてくるケースも珍しくありません。矯正治療は長期間にわたるため、患者さんの協力が不可欠。自分が心から信頼できる先生、納得できる方法で治療を進めるのが大事なのです。

治療期間を短くしたい人におすすめの矯正方法

笑顔でOKサインを出す女性

矯正治療の期間は大人の方でおおむね1〜3年程度と長いのがデメリットですが、技術の進歩によって以前よりも短くなりました。ここでは、さらに治療期間の短縮が期待できる方法を2つご紹介します。どちらも矯正を専門的に勉強している歯科医師であれば対応可能なことが多いので、相談してみてください。

    • セルフライゲーションシステム
    • インプラント矯正(アンカースクリュー矯正)

セルフライゲーションシステム

従来のワイヤー矯正を改良した治療法です。歯に装着するブラケット装置に通すワイヤーを完全に固定せず“遊び”を持たせることで、少ない負担でより効率的に歯を動かせるといわれています。治療期間の短縮が期待できるだけでなく、歯を動かすときの痛みが出にくいのもメリットです。

セルフライゲーションシステムを採用した装置はさまざまなメーカーが提供しています。「デーモンシステム」や「クリッピー」といった製品が有名でしょう。

インプラント矯正(アンカースクリュー矯正)

歯茎にチタン製のネジ(インプラントアンカースクリュー)を埋め込み、それを固定源として歯を動かす治療法です。従来の矯正方法では前歯を動かすときに奥歯を支点としますが、その奥歯も一緒に少しずつ動いてしまうというデメリットがありました。

インプラント矯正では完全に固定したものを支点とできるので、ピンポイントに狙った歯を動かすことができるのです。また、抜歯せずに矯正できる治療を高められたり、ガミースマイル(笑ったときに上唇がめくれて歯茎がみえてしまう症状)の治療できたりと、矯正治療の幅を大きく広げてくれると期待されています。

大人におすすめの目立たない矯正方法

「歯並びは気になっているけど、矯正装置の見た目がいや…」とお悩みの方は多いでしょう。最近では大人の矯正ニーズが増えてきたこともあり、仕事やイベントごとでも支障がないような目立たない矯正方法が人気です。

    • 透明や白のブラケット・ワイヤーを使った矯正
    • 外からはほどんど見えない裏側矯正
    •     
    • 透明で取り外しできるマウスピース矯正

透明や白のブラケット・ワイヤーを使った矯正

ワイヤー矯正中

歯の表側に装置をつけても、歯に馴染む素材なら意外なほど目立ちません。最近では透明なプラスチックや白いセラミック製のブラケットやワイヤーが普及してきています。金属アレルギーの方も安心です。

歯科医院によっては片顎につき5〜10万円ほどの追加費用がかかるがあります。また、プラスチックの場合は着色しやすいという難点もあるので注意しましょう。

外からはほどんど見えない裏側矯正

歯の裏側に装置をつける裏側矯正(リンガルブラケット)なら、大きく口を開けない限りは外からはほとんど装置が見えません。裏側矯正に関して専門的な知識・経験を有する歯科医師であれば、通常の表側矯正と変わらないクオリティ、期間で治療できることが多いでしょう。

表側矯正よりも費用がかかるのがデメリットといえますが、目立つ上顎だけ裏側、下顎は表側に装置をつけるハーフリンガルなど費用を抑える方法もあります。

透明で取り外しできるマウスピース矯正

マウスピース矯正は、少しずつ形を変えたマウスピースを一定期間ごとに付け替えることで歯を動かす治療法です。マウスピースは薄く透明なので装着中もほとんど目立たず、取り外しもできます。食事や歯磨きは普段通りできるので、日常生活にストレスをかけづらい方法といえるでしょう。

相応の実績はありますが、まだまだ新しい治療法なので適切に対応できる歯科医師が多くないのが難点です。また、症例によっては治療ができないケースもあるので信頼できる先生とよく相談しましょう。

注意
自分で自由に取り外せるのがマウスピース矯正のメリットですが、外している時間が長いと、その分だけ歯が動くのが遅れてしまいます。スムーズに治療を進めるには食事中・歯磨き中などを除いて1日20時間程度は装着する必要があるので注意しましょう。

矯正治療はいつから始めるのがおすすめ?

鏡で歯を見る女性

歯列矯正はいつから始めても遅くはない

矯正治療は大人になってからでも始めても全く問題ありません。実際、80代で矯正を始める方もいます。矯正は患者さんの協力が重要なので、むしろ大人の方が計画通りスムーズに治療できると考える歯科医師も少なくないでしょう。

ただし、歯並びが悪いことで生じる問題(虫歯や歯周病、噛み合わせの異常による全身への悪影響)は時間が経つほど大きくなっていきます。今悩んでいるのなら、なるべく早めに歯科医院に相談するのがいいでしょう。

できれば乳歯が残っている小児期から始めたい

大人になると歯を動かしづらくなる、というわけではありませんが、矯正は小さい頃から始めたほうがメリットがあるのも事実です。歯並びが悪くなる原因は、遺伝による顎の大きさや形、歯の生え方、舌や噛み方の癖などさまざま。成長途上の段階でこうした問題を未然に防ぐ、あるいは早めに対処することで将来的な負担を少なくできる可能性があるのです。

実際に矯正することになっても、早いうちから治療を始めることで健康な歯を抜歯せずに治療できる確率も高まります。できれば、6〜10歳の完全に永久歯に生え変わる前が望ましいでしょう。

歯並びで悩んでいるなら矯正の相談をするのがおすすめ

OKサインをつくる歯科医師

矯正治療の目的は、ただキレイに歯を並べて見た目をよくするのではなく、噛み合わせを整えてお口の健康状態を改善することです。とはいえ見た目の美しさや、治療中のストレスも患者さんにとっては重要な問題。適切な検査や診断をもとに、きちんとこちらの要望を汲み取って一緒に考えてくれる歯科医院を選びましょう。

また、矯正は先生によって考え方や得意な治療もさまざま。できれば複数の歯医者で話を聞いて比較検討するのがベストです。