歯列矯正の治療期間はどれくらい?スピード矯正や早くできる方法を解説

歯列矯正の治療期間はどれくらい?スピード矯正や早くできる方法を解説

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鈴木志帆美先生
鈴木 志帆美 先生
専門:小児歯科・歯内療法
2015年 神奈川歯科大学卒業
杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。
モデルさんみたいな歯並びって憧れですよね。歯列矯正してみたいと思っても、まとまった時間がかかるイメージがあるから、日常生活に支障がないように計画を立てられるか不安になる人もいるかもしれません。
ここでは、歯列矯正にかかる期間の目安についてお伝えします。「矯正期間を短くする方法はないの?」といった疑問にもお答えしますので、最後までチェックしてくださいね。
この記事がおすすめな人
    • 歯列矯正は時間がかかりそうなイメージがあるので、始めるのをためらっている。
    • 歯列矯正は、どれくらいの時間がかかるのか、おおよその治療期間を知りたい。
    • 歯列矯正の治療期間を短縮する方法は、あるのか?あればその方法を知りたい。
    • 歯列矯正の治療を早く終わらせるための注意点があれば、教えて欲しい。

矯正治療にかかる期間ってどれくらい?

ネコさん

歯列矯正をやってみたいけど、時間がかかるイメージがあるから正直いって迷ってます~。先生、だいたいどれくらいかかるものなんでしょうかー?あと、早く終わらせる方法があれば知りたいです!

鈴木先生

矯正期間は個人差がありますが、だいたい1~3年くらいですね。早く終わらせる方法についても説明しますので、以下をご覧ください。

【大人の矯正治療】平均で1〜3年程度

永久歯が生えそろった大人の歯列矯正は、およそ1年~3年くらいかかります。
歯を動かす距離が少ない症例や、部分矯正の場合は、半年~1年くらいで終わるケースもあります。例えば、上下の噛み合わせはしっかりと整っているけれど、歯1本だけ歯並びからズレているといったものです。
抜歯して、歯を大きく動かすような矯正では、矯正期間が長くなります。
歯が動くスピードは1カ月に0.3mm~0.5mm程度で、よく動く人でも最大1mm程度です。
歯列矯正を行う人が動かしたい距離は、歯1本につき4mm程度といわれていますから、もし動くスピードが遅かった場合は時間がかかるという心づもりをしておきましょう。
ネコさん

え~、そんな長い間、矯正装置をつけていられるかしら…?ちょっと心配…

鈴木先生

矯正装置は一度つけたら最後までつけっぱなしではないんですよ。定期的な調整が必要なので、1カ月に1回程度、通院してチェックします。辛いことがあれば、遠慮なくドクターや衛生士に伝えてくださいね

ネコさん

そうなんですね~!ずっと矯正装置をつけっぱなしの孤独な闘いが続くのかと思ってました~!なんだかホッ…。

    • 矯正装置の調整のために、1カ月に1回程度の通院が必要。
    • 定期的なチェックをサボると、計画通りに進まずに時間がかかることもあるので要注意。

 治療後の保定期間がプラス1〜3年必要

ネコさん

ハッ!!まだ矯正を始めたわけじゃなかった…!すっかりソノ気になってました…!先生、矯正した後って、しばらくして元に戻ったりしないんですか?

鈴木先生

いい質問ですね。矯正装置を外すと、歯は元に戻ろうとします。それを「後戻り」といいます。

ネコさん

えー!せっかく矯正したのに~!どうすれば…!

鈴木先生

大丈夫ですよ、状態が安定するまで保定装置を着けて後戻りを防ぎます。

ネコさん

あ、ちゃんと矯正のスケジュールに盛り込まれてるんですね…!抜かりない…っ!

    • 矯正が完了したら、「後戻り」を防ぐために「保定装置」を着けて経過を観察。
    • 1~3年程度、4カ月ごとくらいの間隔で通院し、状態をチェック。
    • 保定装置は取り外し可能なので、しばらくしたら就寝中だけの装着でもよくなる。
    • 経過を診て徐々に保定装置の使用時間を減らしていき、状態が安定したら矯正が完了。

【子どもの矯正治療】6〜10歳から長く矯正を続けるメリット

子どもの矯正は、乳歯と永久歯が生え変わりの時期(6〜10歳くらい)から始めると、矯正期間は長くかかりますが、その分、メリットがたくさんあります。
この時期から矯正を始めると顎の成長期を利用した矯正治療ができるため、以下のメリットがあります。
    • 抜歯をしなくて済む可能性が高い。
    • 子どもの身体は適応力があるので痛みが出にくい

 顎変形症などの外科手術を伴う場合は、治療期間が延びる

上下の顎のズレが大きい「顎変形症」などのケースでは、骨格に対する外科手術を伴いますので、治療期間が長くかかります。健康保険が適用する可能性が高いので、歯医者さんで確認してみるとよいでしょう。

矯正の治療期間を短くする方法はあるの?

ネコさん

先生、 治療期間を短縮する方法って、ないんでしょうか…?少しでも短くできたらいいなぁ~。

鈴木先生

矯正には色々な方法がありますが、基本的にはどの方法でも同じくらいの治療期間がかかりますね。いくつか少し短縮できる方法もありますので、お伝えします。以下をご覧ください。

セルフライゲーションブラケット

セルフライゲーションブラケットは、歯が動きやすくなることを優先した特殊な装置のため、従来のワイヤー矯正より2割増し 程度、スピーディーな治療法です。
メリットは、治療が早い、歯を傷めにくい、痛みが出にくい、清掃性が良いこと。デメリットは、ワイヤーの色が目立つことです。

インプラント矯正

インプラント矯正という名称ですが、失った歯の代わりに埋め込む人工歯のインプラントとは全くの別物です。
歯ぐきに、小さなネジ(これをインプラントといいます)を埋め込み、そこを支点にして歯を動かします。強い力で歯を効率的に動かせる治療法です。
ネジの埋め込みは、一般的な虫歯治療よりも短い時間でできるほど簡単です。

部分矯正

歯並びの乱れが軽度なら、部分矯正で済むケースがあります。
一般的な歯列矯正のように、歯全体に矯正装置をつけるのではなく、治したい部分のみに装置をつけて治療できます。部分矯正に適用する症状であれば、治療期間も治療費用も小さく抑えることが可能です。

セラミック矯正

目立つ前歯だけ少し調整したい、という人の人気を集めているセラミック矯正。前歯を削って形を整えたあと、セラミックの人工歯を被せる治療法です。
矯正治療というよりも、審美治療の範疇になるといえます。通常、1カ月程度で治療が完了します。
ただし、歯並びはキレイになりますが、健康な歯を削ってセラミックを被せることになりますので、その点についてはデメリットといえるでしょう。

スピード矯正と呼ばれる特殊な矯正って安全?

ネコさん

先生、スピード矯正っていうのがあるって聞いたことがあるんですが…。今まで話に出てこないようですし、あまり、おすすめではないですか?

鈴木先生

コルチコトミーやオステオトミーといったスピード矯正ですね。そうですね、外科手術を伴う特殊な治療法なので、リスクやトラブルの報告もあります。どうしてもこの方法で治療したい場合は、経験豊富な専門医に相談して検討してください。

ネコさん

リスクやトラブル…。簡単に飛びつくところでした。きちんと検討しないダメですね~。

コルチコトミー(歯槽骨皮質骨切術)
外科手術で歯ぐきの骨に切り込みを入れることで、歯を動きやすくし、矯正のスピードを速くする治療法です。
オステオトミー(歯槽骨骨切術)
外科手術で歯を支える骨である歯槽骨に手を加え、土台の骨から歯を動かす治療法です。
スピード矯正といわれるこれらの特殊な治療は、外科的処置を伴うため、専門的な知見を持つ歯科医師に任せる必要があります。外科手術を伴うというリスクはありますが、メスを入れることで自然治癒力が高まり、歯周組織が強くなるという見方もあります。
信頼できる歯科医院・歯科医師を見極め、しっかりと説明を聞いてから検討するようにしましょう。

要注意!矯正が長引いてしまうNG行為

ネコさん

先生、矯正治療を早く終わらせるための注意点を教えてください~。

鈴木先生

矯正治療は患者さんの協力が必要不可欠です。以下のような行為をすると、治療が長引いてしまう恐れがありますので、気を付けてください。

装着時間を守らない

取り外し可能な矯正装置もありますが、歯医者さんに指示された装着時間を守らなければ、治療が計画通りに進まず、治療期間が長引いてしまいます。決められた装着時間は守りましょう。

歯磨きをサボる

矯正装置をつけていると、デコボコしたところに食べカスや歯垢がたまりやすくなります。
いつも以上に、念入りな歯磨きをしなければ、せっかく矯正しても虫歯や歯周病で歯がボロボロといったことにもなりかねません。せっかくの矯正を台無しにしないために、しっかりとお口のケアを続けましょう。

手や舌で矯正部分を触る

矯正器具をつけていると、特に最初の頃は違和感があるかもしれません。気になって、つい舌や指で矯正装置を触ってしまいがち。うっかり装置がゆるんだり動いたりすると、治療が誤った方向へ進んでしまう恐れがあります。
しばらくすると慣れますので、必要以上に触らないように気をつけましょう。

定期検診に行かない

矯正中は、矯正器具の調整や経過の観察などのため、定期的に通院が必要です。
お口のケアの難易度があがるので、クリーニングをしてもらって歯を清潔に保つためにも大切な時間です。
決められた約束通り、定期検診に通いましょう。

長期間にわたる矯正治療。患者の協力が欠かせない!

ネコさん

気を付けないと、治療期間が長引いてしまうこともあるんですね~!サボらないようにしなくちゃ~。

鈴木先生

矯正治療は長期にわたるため、患者さんの協力が大切です。信頼できる歯医者さんを見つければ、長年にわたって一緒にがんばることができますので心強いと思いますよ。

ネコさん

期間も長いし、続けられるかちょっと心配なんですよね…。

鈴木先生

歯科医院では患者さんのライフスタイルも治療の参考にしますので、何でも話していただけると嬉しいと思います。定期検診のとき、顔見知りの衛生士さんが変わりないか聞いてくれますので、困っていることなどがあれば何でも相談できますよ。

ネコさん

それなら、くじけずに続けられそう~!


記事のポイントをチェック
    • 歯列矯正にかかる期間は、平均1~3年程度。
    • 歯列矯正後、後戻りを防ぐための保定装置をつける期間もある。
    • リスクはあるが、外科的な処置で矯正期間を短縮できる特殊な矯正方法もある。
    • 歯列矯正は患者の協力が欠かせない。NG行為をすれば長引くこともある。
writer
ナチュラル・ハーモニー
ナチュラル・ハーモニー
大手出版社出身、ディレクター・ライター歴15年以上。歯科ライティング実績は500件以上。都道府県主催テレワーク講座にも登壇。趣味は観劇と史跡巡り。柴犬好き。