矯正のレベリングとは?覚えておくと役に立つかも!矯正の流れと注意点

矯正のレベリングとは?覚えておくと役に立つかも!矯正の流れと注意点

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Doctorbook編集部
Doctorbook 編集部
所属:株式会社Doctorbook
株式会社Doctorbookに在籍する、3名の現役歯科医師。Doctorbookの業務を遂行しながら、それぞれが臨床現場で活躍中。

レベリングは歯列矯正における初期に行う重要な工程で、いわば治療の土台作り。患者さんは小難しい専門用語や理論を完璧に理解する必要はありませんが、ある程度の知識があれば治療中の疑問や不安を最小限にできます。

ここではレベリングから始まる矯正で歯を動かす流れと、治療中に知っておきたい注意点をまとめました。

矯正には大きく4つのステップがある

矯正治療では全ての歯をいっぺんに動かすのではありません。動かす歯やかける圧力を細かく調整しながら、段階的に理想の歯並びに近づけていくのです。各ステップの期間は6ヵ月〜1年なので、矯正の治療期間は平均2年ほどになります。

    • ①レベリング
    • ②犬歯の移動
    • ③前歯の移動
    •     
    • ④細かい噛み合わせの調整

①レベリング

矯正の模型

レベリングは矯正の初期段階に行う治療の土台作り。とりあえず全ての歯を横一列のラインにまっすぐ並べることが主な目的です。歯が重なり、前後の凸凹、ねじれ、高さの違いなどを整えていきます。こうすることで矯正装置のワイヤーがたわまず一直線になり、動かしたい歯に適切に力をかけられるようになるのです。

八重歯や歯の凸凹が大きいと時間がかかりますが、レベリングが終わった頃には見た目はかなり改善されることが多いので、矯正治療が楽しくなってくる時期ともいえます。ちなみ抜歯が必要な場合は、この段階で行います。装置をつける前に抜くこともありますし、数ヵ月経ってから抜歯することもあるでしょう。

②犬歯の移動

次の段階では犬歯(前から3番目の歯)を後ろに引っ張って動かしていきます。特に抜歯をする場合は、犬歯の後ろにある小臼歯を抜くことが多いので、その隙間を埋めていくイメージです。より効率的に効率的に動かすために、ヘッドギア(顎外固定装置)や顎間ゴムといった補助器具を使うこともありますが、基本的に寝るときだけでなので、それほど不便はないでしょう。

犬歯を大きく動かす必要がない症例では、上述のレベリングと同時に行うこともあります。

③前歯の移動

先に犬歯を後ろに移動することで空いた隙間を埋めるために、前歯4本を同時に後ろに動かしていきます。犬歯と前歯合わせて6本同時に後ろに下げることもあるでしょう。

前歯の後方移動が終わると歯の隙間が全て閉じてキレイな歯並びになるだけでなく、口元の印象も変わります。今まで歯並びが悪く見た目に悩んでいた人は報われた気分になるはず。

④細かい噛み合わせの調整

歯の綺麗な女性

前歯の移動が終わったら見た目の悩みはかなり解消されますが、実は矯正はここからが本番。歯1本1本の位置を細かく調整しながら、噛み合わせを整えていきます。フィニッシング・ディテーリングと呼ばれる工程です。

歯並びがキレイになったと満足した気持ちになってから、さらに6ヵ月〜1年ほども治療が続くので、「一体いつまで続くんだ……」というネガティブな気持ちになりがち。しかし、ここで治療を中断してしまうとのちのちトラブルになりかねないので注意してください。

不安にならないで!矯正のレベリング段階でよく起こる問題

一見歯がキレイに並んでも治療を中断しないように注意!

レベリングはとりあえず横一列にまっすぐ歯を並べるもの。歯の凸凹や八重歯に悩んでいた人は、この時点でかなり見た目が改善されることも多いでしょう。しかし一見歯並びがキレイになったからといって自己判断で治療を中断するのはNG!のちのちトラブルになって後悔する可能性が高くなります。

矯正は長期間に及ぶ治療です。患者さんの負担も大きく、モチベーションを保つのが大変なので治療を中断してしまうケースは少なくありません。しかし後になって上手く噛めない、顎関節症になった、後戻りしてしまった、などのトラブルで再度歯科医院に相談する方も多いのです。

せっかくの苦労が水の泡になり、また一から治療をスタートするハメになりますので、くれぐれも自己判断で中断するのは避けましょう。

口元が前に突き出してしまう

口を隠す女性

レベリング直後は口元が前に突き出して出っ歯のようになるケースがあります。レベリングでは現在あるスペースにとりあえず歯を並べていくため、場合によっては歯列が少し外側に広がることがあるからです。こうなると見た目が気になったり、口が自然に開いてしまったりするのでテンションが下がりがち……

しかし、その次のステップで犬歯や前歯を後ろに動かすことですぐに改善されます。一時的なものなので、むしろ前より素敵な笑顔が手に入ると信じて乗り越えましょう。

噛み合わせに違和感を覚える

矯正は見た目はもちろん、噛み合わせを正しく整えてお口の健康を取り戻すのが目的です。しかしレベリングは今後の治療をスムーズに行うための土台作りなので、この段階では噛み合わせは基本的に考慮していません。そのため、レベリング直後は以前よりも噛むときに違和感が出るケースが多くあります。

ここで「矯正失敗したかも……」と不安になってしまう人は少なくないようです。しかし先述した通り、実際にきちんと噛み合わせを整えていくのは矯正の最終段階。それまでは多少の違和感が出てしまうのは仕方がないといえるでしょう。