歯列矯正ってどれだけ辛いの?よくある5つの悩みと対処法

歯列矯正ってどれだけ辛いの?よくある5つの悩みと対処法

この記事の監修医師一覧

鈴木志帆美先生
鈴木 志帆美 先生
専門:小児歯科・歯内療法
2015年 神奈川歯科大学卒業

矯正治療中の方は「痛い」「食事がしづらい」「装置が目立つ」といった悩みはつきものでしょう。デメリットを理解した上で治療を始めても、実際の辛さは想像以上…と感じた方も少なくないはず。

ここでは、矯正治療のあるあるな悩みとその対処法についてご紹介していきます。矯正中で絶賛今辛いという方も、リスクを知って矯正をためらっている方も、ぜひ参考にしてみてください。

矯正治療で辛いと感じる5つの悩みと対処法

とにかく痛い!

歯が痛む女性

矯正は圧力をかけて少しずつ歯を動かしていく治療法です。このとき歯の根っこが歯槽骨(歯を支えている柔らかい骨)を圧迫することで痛みが生じます。そのため、装置をつけた後や毎回後の調整後に特にズキズキとした痛みを感じることが多いでしょう。

対処法:痛み止めを飲む

矯正中に痛みが出るのはしっかり歯が動いている証拠ですが、どうしても痛いときには痛み止めを服用するという方法もあります。市販薬でもいいですが、歯科医院でも処方してくれます。装置をつけるときや調整の前後など痛みの出やすいタイミングで服用するといいでしょう。矯正に伴う抜歯後の痛みにも使えますが、この場合は患部を冷やすのもおすすめです。

比較的痛みの少ない矯正方法
これから矯正治療を検討していて痛みが不安な人は、セルフライゲーションシステムによるワイヤー治療やマウスピース矯正がおすすめ。従来の方法よりも負担が少なく痛みが出にくいといわれています。

歯磨きがしにくい!めんどくさい!

歯磨きがめんどくさい女性

ワイヤー矯正は装置を歯の表面に接着して取り外しができないので、歯磨きがしにくいというデメリットがあります。マウスピース矯正なら取り外しができるので普段通り歯磨きができるのは利点ですが、食事やおやつの後は毎回歯磨きをする必要があるので、かえって面倒に感じることも…

いずれにせよ、矯正中は虫歯や歯周病のリスクが上がるため、入念にお口のケアをする必要があるのです。

対処法:矯正専用の細い歯ブラシなどのグッズを駆使する

いつも使っている歯ブラシだと思うように磨けずストレスを感じてしまいます。以下のようなアイテムを使って効率的にお口をお掃除しましょう。

    • 矯正専用歯ブラシ(小さめヘッドで毛先が山型。装置の隙間にも入る)
    • ワンタフトブラシ(極小ヘッドでピンポイントで磨ける)
    • 歯間ブラシ・デンタルフロス
    • 歯垢染め出し液(歯垢に色をつけて磨き残しが一目でわかる

矯正中は自宅でのメンテナンスが億劫に感じることもありますが、お口の環境を整えるチャンスともいえます。治療中は月に一度調整のための通院があるので定期的に歯科医院でケアしてもらえますし、否応なしに正しい歯磨きも身につきます。自分でさまざまなアイテムを試していると意外と楽しくなってくるもの。よく磨けていると通院時に褒められますのでモチベーションも上がります。

好きなものが食べられない!

食事に悩む女性

矯正中は食べられるものに制限ができてしまうのも悩みのタネ。特に装置をつけた直後や調整後は痛みで満足に食事ができないことも。特にナッツやおせんべいなどの硬い食べ物は、噛むときに痛いだけでなく矯正器具を傷つけることもあるので要注意。ガムやキャラメルなど、くっつきやすいものも避けたほうがいいでしょう。

対処法:柔らかい食べ物やスムージーなどがおすすめ

どうしても痛いときは、うどんやおかゆ、豆腐など柔らかい食べ物を選びましょう。ほとんど噛む必要のないスムージーやゼリー飲料もおすすめ。矯正を始めてしばらくしたら痛みは落ち着きますが、毎回の調整後には痛み止めを飲んで、その日の食事に備えるのもいいでしょう。

口の中や舌が傷つく!口内炎ができる!

歯が痛む女性

通常のワイヤー矯正では歯の表面につけるブラケットという装置が、頬の内側や舌に当たって傷ついたり、それが原因で口内炎ができたりすることがあります。とくに装置をつけた直後は悩まされることが多いでしょう。

矯正器具用のワックスをつける

シリコンやゴムのような素材でできた矯正用のワックスで装置を覆うことで、口の中に当たる刺激を抑えることができます。歯科医院やネットで購入可能です。

やっぱり見た目が気になる!

口を隠す女性

矯正治療でイメージするものと言えば、歯の表面につけたワイヤー装置。治療する前からわかってはいても、いざ始めてみるとギラギラと輝く銀色の装置が想像以上に目立って気になる方は多いようです。また口を閉じているときも、装置をつけた分、少し口元が前に出たように見えることもあります。

対処法:目立たない矯正方法にする

最近では、裏側矯正やマウスピース矯正など目立たない矯正方法も一般的になってきています。また、表側につける装置も、透明なプラスチックや白いセラミック製のものにすれば見た目はかなり改善されるはず。すでに治療を始めていても途中から変更できることもあるので、どうしても気になるなら担当医に相談してみましょう。

辛い矯正を乗り切るために知っておくべき3つのこと

説明する女性歯科医師

辛いと感じていてもしばらく経てば慣れる

治療を始めた直後はどうしようもなく辛いと思っていても、しばらくしたら慣れて気にならなくなることも多いもの。特に痛みや違和感は1ヵ月もすれば、かなり改善されるでしょう。矯正を始めた直後が一番辛い時期といえます。痛み止めなどで対処しながら乗り切りましょう。

その辛さが生活習慣の改善やダイエットにつながることも

歯磨きする女性

矯正中は好きなものが食べられなかったり、歯のケアに気を遣ったりと日常生活にストレスを感じることも多いでしょう。一方で矯正経験者からは「食べる量が減った」「間食がなくなって食事が規則的になった」「歯磨きが上手くなって虫歯が減った」といった声も聞かれます。一見不自由に思えることもポジティブに考えてみれば気持ちも楽になるでしょう。

治療の成果を実感できるとポジティブになれる

鏡で歯を見る女性

矯正の治療期間は1〜3年と長期にわたるため、「いつまでこんな辛い思いをしなきゃいけないの…?」とネガティブな気持ちになることもあるでしょう。そんなときは自分で定期的に写真を撮って、どれくらい歯が動いたのか見比べてみるのがおすすめ。矯正は少しずつ歯を動かすため実感しづらいですが、それでも1ヵ月に約0.3mmは動きます。成果が見えるとモチベーションも上がりますよ。

矯正は治療中に辛いと感じた以上にこの先笑顔が増えるはず!

歯の綺麗な女性

矯正中は日常生活に不自由することもあり、治療期間も長いので辛いと感じることも多いでしょう。しかしその数年を乗り越えれば、その先何十年も素敵な笑顔でより健康的に過ごせると考えれば前向きになれるのではないでしょうか?自分なりの対処法を上手く見つけながら、ポジティブに矯正治療に取り組んでください。