歯列矯正中のブラケットが取れやすい!ブラケットのトラブル5つの原因

歯列矯正中のブラケットが取れやすい!ブラケットのトラブル5つの原因

この記事の監修医師一覧

杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。

歯列矯正をしている最中に意外と多いのが、ブラケットが取れてしまう・欠けてしまうなどのトラブルです。

頻繁に取れる場合、歯医者さんに何度も行くのは大変ですよね。お子さんの場合は保護者が連れて行かなければならないので、急な予定変更などの対応にも追われます。かといって、そのままにもしておけません。

ブラケットのトラブルの原因を知って日頃から対応していれば、歯医者さんに行く頻度が少なくなります。応急処置方法もご紹介しますので、ブラケットが外れやすい人は、ぜひお読みください。

1.治療開始直後は外れやすい

困る女性

そもそも矯正装置は歯を動かすためのものなので、外すことが前提になっています。すぐには取れず、でも外しやすいというバランスを保って設置されていますが、治療開始直前は、馴染んでいないということもあり、外れやすくなる場合があります。

また、矯正しはじめの頃は、どうしても口の中に違和感があり、手や舌で触ってしまいがちです。できるだけ触らないように注意しましょう。

取れてしまった場合の応急処置方法は後ほどご紹介しますので、参考にしてみてください。

2.虫歯治療跡が多い

虫歯治療

銀色の被せ物やセラミックの歯がある場合、矯正治療前に処理を施しますが、天然の歯よりはやはり矯正装置が取れやすいです。

接着剤は天然の歯のエナメル質に接着することを前提に作られているので、金属などには接着しにくいのです。

3.ブラケットの接着面が狭い

狭い

子どもの場合、永久歯になっていない歯や、生え変わり時期の歯は小さく、ブラケットの接着面が狭い場合があります。

また、大人でも歯の摩耗が激しく歯茎から少ししか出ていないような歯は、ブラケットの接着面が狭いため取れやすくなります。

4.噛む力が強い

噛む

歯でものを噛む力には個人差があります。通常の成人の場合40〜70kgと言われていますが、噛む力が弱い人では30kg程度しかありません。

ただし、噛む力が強い人は100kgにもなり、歯ぎしりや食いしばりに至っては300kgを超えることもあります。

歯に100〜300kgもの力がいっぺんに加われば、矯正装置もズレたり外れてしまいます。

また、硬いものを食べるときは、どうしても歯に力をかけるようになります。矯正治療中は、できるだけ硬いものは避けるようにし、日頃から食いしばりなどの癖がある人は、気づいたらやめるように心がけましょう。

頬杖なども歯に力が入るので、ご注意を。

5.歯のブラッシングに問題がある

歯ブラシ

歯磨きをする際のブラッシングに問題があると、歯垢が取れにくく歯の表面も汚れがしっかりと落ちない状態になります。歯の表面が汚れていると装着器具は接着しにくくなり、外れやすくなるのです。

また、矯正治療中も虫歯になりやすくなるため、ブラッシングの方法を見直す必要があります。

ブラケットが外れないようにするためのポイント

チェックポイント

ブラケットを外れにくくするには、矯正治療中に以下のようなことに注意する事が必要です。

ポイント
  • できるだけ矯正装置に触らない
  • 硬い食べものは避ける
  • 丁寧にブラッシングする

日頃のほんの少しの気遣いだけでもブラケットは取れにくくなります。矯正治療は長期にわたるので、習慣のようにしてしまえばそれほど大変ではないでしょう。

ブラケットが外れた場合の応急処置

救急

ブラケットが外れてしまっても、すぐに歯医者さんに行けないこともあると思います。そんなときは、歯医者さんからもらったワックスで応急処置をしましょう。

ポイント
  • 矯正装置を歯ブラシなどでキレイにし、水分を取り除く
  • ワックスを指にとり、小さく丸めて押し付ける

なお、飲み込んでも害はありませんが、食事するときは取り外しましょう。

また、ワックスは、ワイヤーが飛び出てしまったときや、口内炎ができたときにも有効です。

それでも改善しないなら歯医者さんに相談を

歯列矯正をし始めた頃は、ブラケットが取れやすくなっています。また、虫歯治療後の被せ物やセラミックの歯がある場合・噛む力が強い場合・接着面が狭い場合などにも外れやすくなります。

矯正治療中は、できるだけ手や舌で触らないようにし、硬い食べ物は避けるようにしましょう。虫歯ができないように丁寧なブラッシングをすることも重要です。

ブラケットが外れてしまった際の応急処置としては、ワックスが役に立ちますが、それでも頻繁に取れてしまうようなら、歯医者さんに相談するのがおすすめです。