部分矯正で歯並びを治したい!治療詳細や費用と期間をご紹介します

部分矯正で歯並びを治したい!治療詳細や費用と期間をご紹介します

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鈴木志帆美先生
鈴木 志帆美 先生
専門:小児歯科・歯内療法
2015年 神奈川歯科大学卒業

部分矯正は、気になる歯並びを部分的に矯正する治療方法です。部分矯正を希望する人は、「前歯だけ治したい」という人や、イベントまでに治したいという人が多いようです。

全体の矯正よりも費用がかからず治療期間も短くて済みますが、場合によっては部分矯正では歯並びが改善しないケースもあります。

この記事ではそうしたケースも含めて、部分矯正について詳しく説明します。部分矯正を考えている人は、まずは読んでみてください。

部分矯正とは

部分矯正とは、良くない歯並びの部分だけを矯正する治療のことです。部分的なので全体の歯を動かすよりも、かかる時間や費用を抑えることができます。

部分矯正のメリット

部分矯正には以下のようなメリットがあります。

    • 治療期間が短い
    • 費用が安い
    • 気になる場所だけ治せる
    • 全体矯正に比べると目立ちにくい

部分矯正は全体の矯正に比べると歯を動かす箇所が少ないため、全体なら1〜2年かかるところを数ヶ月の短期間で終了できます。当然費用も安くなり、気になる歯並びを早く矯正したい人にはとても魅力的です。

また、装置をつける場所が狭いため、全体の歯列矯正に比べると目立ちにくくなります。よくあるのが結婚式に間に合わせたいというものですが、部分矯正なら早めに始めれば大切なイベントに間に合う可能性がありますし、歯の裏矯正なら人から見て矯正していることが分かりません。

部分矯正のデメリット

ダメ

部分矯正はいいことばかりのような印象がありますが、反面以下のようなデメリットもあります。

    • 部分矯正できないケースがある
    • 歯を削る場合がある
    • 全体矯正する方がきれいに仕上がる場合がある
    • 結果的に高額になるケースもある
    • 噛み合わせが良くならないこともある

部分矯正を希望しても、歯医者さんで検査した結果治療できないことがあります。部分だけでなく、全体の矯正が必要と判断された場合です。歯は並んで生えているため、どこか1箇所だけ不具合があるということはあまりありません。部分的に矯正したとしても、他の歯とのバランスが悪くなって隙間や重なりができてしまいます。

部分矯正は場合によっては別の歯を削ることがあります。ねじれた歯を正常な向きにしたり重なった歯を動かしたりするには、充分なスペースが必要です。しかし、歯を抜かないで治療する場合、スペースを作るために歯を削るのです。ですが、エナメル質を削るため、冷たいものが染みたり、歯が弱くなってしまう可能性があります。

前歯だけ治したとしても歯が後戻りしてしまい、治療後に調整を重ねて結局は高額になってしまうというケースもあります。そのため、最初から全体矯正をする方が、仕上がりがきれいになり費用が抑えられるケースも多いのです。

また、部分矯正はあくまで部分的な矯正で、全体の歯並びを調整することはできないため、噛み合わせがよくならないこともあります。骨が原因で歯並びが良くない場合も部分矯正で改善するのは難しいです。

部分矯正の種類別費用と期間

種類

部分矯正にはいくつかの方法があります。ここでは、それぞれの方法の費用と期間をご紹介します。

ブラケットでの部分矯正

ブラケット矯正とはいわゆるワイヤー矯正のことです。歯の表面にブラケットという矯正装置を取付け、そこにワイヤーを通して歯を動かしていきます。

前歯のみの部分矯正の場合、15万円〜40万円程度で、期間は半年〜1年前後です。

リンガルブラケット(裏側)での部分矯正

リンガルブラケットとは、歯の裏側にブラケット矯正の装置を取り付ける方法です。正面から見ても矯正していることが分かりにくいのが最大のメリットですが、喋りにくかったり、舌にブラケットが当たり気になる場合があります。

費用は前歯のみの場合40万〜60万円程度で、1年前後〜2年程度かかります。

マウスピースでの部分矯正

マウスピースは透明で薄い矯正装置です。歯医者さんで自分専用のマウスピースを作り、歯を動かしていきます。つけていても目立ちにくく、取外せるのが特徴です。ワイヤーなどの金属を使用しないので、痛みが少なく不快感も殆どなく、金属アレルギーの人も安全に使えます。

費用は前歯の場合上の歯だけで30万〜40万円程度で、期間は半年〜1年ほどです。

インプラントでの部分矯正

インプラントは通常失った歯に人工の歯を埋め込む治療法ですが、前歯の凸凹や八重歯だけなどの部分矯正にも使われます。

費用は前歯のみの場合、20万円〜45万円程度で、半年〜1年程度かかります。

部分矯正の治療の流れ

相談

部分矯正の流れは、以下のようになります。

カウンセリング

カウンセリングでは、具体的にどこを治したいのかなどの相談をします。その際、治療装置や治療にかかる期間の説明、本当に治療が必要なのか、いつから始めるかなどを説明してくれます。

検査

検査では、レントゲン撮影などをして、歯だけでなく骨や粘膜など口内の状態を細かく調べます。ここで部分治療が可能かどうかを判断するとともに、検査の結果により診断し、詳細な治療計画を立てることになります。もし、虫歯や歯周病などがみつかった場合には、矯正治療の前に虫歯や歯周病の治療を先にしてから、矯正治療を行います。

また、歯型を採取するのもこのタイミングです。

検査結果・治療計画

治療計画は、納得して治療を受けられるよう、分かりやすく説明してくれます。特にマウスピース矯正の場合は着脱が可能なので、装着時間の自己管理が影響してきます。そのほか、矯正治療中の注意やかかる期間・費用などの詳細も改めて説明されます。

治療

いよいよ治療開始となりますが、治療期間中は指示された間隔で、定期的に通院します。通院は基本的に1〜2ヶ月に1回で、歯並びや噛み合わせの確認などを行うほか、歯磨き指導などを受けます。矯正治療中は装置によっては歯ブラシが届きにくくなり、歯垢が溜まって虫歯になりやすいからです。虫歯になってしまうと治療の進行にも影響が出るので、セルフブラッシングはとても重要です。

保定期間

歯は矯正してもまだ不安定で、元の状態に戻ろうとします。そのため、治療にかけた日数と同じだけ、歯を固定する期間が設けられます。保定期間は定期的に通院しますが、矯正し終わるとホッとして通院をなおざりにする人もいます。

ですが、保定はしっかりと行わないと、せっかく動かした歯が元に戻って再治療という可能性もあります。保定期間も治療のうちと考えて、しっかりと行うことが重要です。

部分矯正のまとめ

部分矯正は、短い期間で比較的費用を抑えて気になる部分の歯並びを矯正することができます。ですが、歯医者さんが全体の歯を矯正したほうがいいと判断した場合は、全体矯正がおすすめです。

部分矯正の種類は、以下のつです。

    • ブラケット矯正
    • リンガルブラケット矯正
    • マウスピース矯正
    • インプラント矯正

イベントなどに間に合わせるために、どうしても部分矯正をしたいという場合は、早めに歯医者さんに行って相談しましょう。