マスクが臭い!?冬に増加する口臭の原因と5つの予防法

マスクが臭い!?冬に増加する口臭の原因と5つの予防法

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杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。

冬は風邪防止のためにマスクをつける人が多くなりますが、「長時間マスクをしていると、口の臭いが気になる」「冬になると口臭がする気がする」という人がいます。実は、口臭の原因はマスクでも冬という季節のせいでもありません

ここでは、マスクが臭くなってしまう原因や、冬になると口臭が気になる原因、予防法について紹介します。マスクが手放せない人は、ぜひお読みください。

マスクが臭い原因

マスクをつけっぱなしにすると臭いが気になるのは、口臭をダイレクトに感じてしまうからです。それでは口臭の原因を詳しく説明していきます。

口内の乾燥

冬の乾燥

冬になると口臭が気になる人が多いのは、口の中が乾燥するからです。冬は湿度が下がりますが、湿度の変化は人の体にも影響を及ぼします。分かりやすいのは皮膚乾燥ですが、実は体全体の乾燥は口内の唾液量も少なくしているのです。

エアコンで乾燥した室内や、乾燥した屋外など、冬は空気中の水分が少なくなっています。また、風邪などを引いて鼻が詰まり、口呼吸になっている場合も口内が乾きます。

口の中の乾燥と口臭のつながりは、唾液量が関係しています。唾液の中にはラクトフェリンやリゾチームなどの抗菌物質・殺菌物質が含まれていて、常に私達の口内を菌やウイルスから守ってくれています。しかし、唾液量が減少すれば、抗菌物質も減ってしまい、菌やウイルスが増えてしまうのです。

菌の中には口内のタンパク質を分解する時に臭いを発するものがあり、これが口臭の原因となっています。

口内フローラの乱れ

口

口内の環境は口内フローラと呼ばれ、通常は良い菌と悪い菌がバランスを取って同居しています。バランスが取れているうちは悪い菌は抑制されていますが、バランスが乱れて悪い菌が増えると、様々な症状を引き起こします。
歯周病菌は、その中でももっとも毒性が強い菌のひとつで、強烈な臭いを放つ菌です。

歯周病予備軍

口臭

歯周病菌が口内に増えると強い臭いを発しますが、そもそも歯周病は、歯垢(バイオフィルム)が歯と歯茎の間の歯周ポケットを侵食していくことによって悪化していきます。歯周病菌が持つ毒素は歯周ポケットに炎症を起こし、歯茎を腫らしたり膿を作って歯や歯の土台となる骨組織を壊していくのです。

歯周病菌の住処となる歯垢は、食べ物のカスや、飲食物に含まれる糖分や脂分を分解・発酵して作られます。現時点で歯周病ではない人でも、口内ケアがなされていないと歯垢がたまり、歯周病予備軍になっている可能性があります。

体調が悪い

体調管理

体調が悪いと、胃腸が弱ります。胃腸の働きが弱まると消化活動が正常にされなくなり、腸にたまったガスが血液に乗って全身に巡り、呼気に混じって口臭の原因となります。体調が悪くなると舌苔も増えますが、舌苔は舌の表面の凸凹に、歯垢と同じような細菌がたまっている状態で、これも口臭の原因です。

また、風邪を引いて高熱が出たなど一時的に体調が悪くなった後は、喉の奥にある扁桃に細菌の塊ができることがあります。これを膿栓といい、俗に言う“臭い玉”です。通常は唾液によって流されていますが、体調が弱った直後は、膿栓がたまって喉の奥から臭いを発します。

膿栓は痰やくしゃみ、咳などで排出される場合が多く、体調が整えば唾液が流してくれるため、自然になくなります。ちなみに、膿栓は飲んでも害はありません。しかし、自分で取とうとすると扁桃を傷つけてしまうことがあるため、気になる場合は耳鼻科などで吸引・除去してもらうのがおすすめです。

口臭を予防するには

口臭の主な原因は、唾液量の減少や歯周病などです。これを防ぐには、以下の方法があります。

歯磨き習慣を徹底する

寝る前の歯磨き

歯磨きは口臭予防の基本中の基本です。口内の食べカスなどを取り除くことで、歯垢を作らせない・細菌を除去するという大切な役割があります。

頻繁に歯磨きをしていても、正しい方法で行わなければ、歯垢は除去できません。正しい方法は、以下のとおりです。

    • 軽い力で小刻みにブラッシングする
    • ブラシを歯の表面や歯と歯茎の間に密着させる
    • 口をゆすぐのは1〜2回にとどめる

歯磨き粉には、歯を菌から守るフッ素が入っていますが、歯磨き後にたくさんうがいをすると、せっかくのフッ素が落ちてしまいます。歯磨きの後はフッ素を口内に留めておくのが効果的です。

歯磨きだけにプラスαするとより効果的

歯磨きを正しい方法で行うのは必須ですが、歯と歯の間などの隙間までは十分にケアすることができません。歯周病にならないためには、歯磨きにプラスして歯間ブラシやデンタルフロスを使い、しっかりと歯の周りの汚れを落とすのがおすすめです。

マスキングではない口腔ケアをする

マウスウォッシュ

口臭予防にマウスウォッシュなどを使う人も多いと思いますが、市販の製品の中には香りで口臭をマスキングする類のものがあります。しかし、香りだけでは、一時的に口臭をごまかすだけで、根本的な解決にはなりません。

マウスウォッシュの中には、抗菌・殺菌成分が含まれているものがあり、そういった製品を使うことで、手軽に口腔ケアをすることができます。代表的な製品は、以下のものです。

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就寝時にマスクをつける

マスクを付けて寝る

就寝時は唾液量が減少し、口内に細菌が増えやすい時間帯です。これに加えて寝ている時に口呼吸をすると、さらに口が乾いてしまいます。特に冬場は室内が乾燥しているので、乾燥した空気とともに細菌も口の中に入って来るリスクが高まります。

寝ている時の口内の乾燥を防ぐには、マスクをして寝るのがおすすめです。マスクをすれば口内を湿潤し、空気中の細菌もブロックできます。

歯周病をしっかりと治療する

治療場面

一度歯周病になってしまうと、自然治癒力では治すことができません。歯周病の初期には痛みなどはないため、気になっても放置している人が多いのですが、歯周病は確実に進行しています。歯周病の初期症状は、以下のようなものです。

    • 時々歯磨き時に出血する
    • 歯茎がムズムズする、違和感がある
    • 歯が浮いたような感じがする

歯周病は進行すると、口臭だけでなく、歯茎が下がって顔の印象が変わる可能性があり、最終的には歯を失う原因となります。また、近年では糖尿病とも深い関係があることが分かっています。初期段階での治療ほどこれらのリスクが低くなるため、気になる人は早めに治療しましょう。

マスク臭は口腔ケアで予防しよう

冬は体調を崩しやすいですが、口呼吸や膿栓を予防する上でも、体調管理は大切です。また、マスクをつけていて口臭が気になる人は、口腔ケアをするのが一番です。紹介したおすすめの口腔ケアは、以下のとおりです。

    • 歯磨きを徹底する
    • 歯間ブラシやデンタルフロスを使う
    • 殺菌・抗菌のマウスウォッシュを使う
    • 就寝時にマスクをつける
    • 歯周病を治す

冬は口内を乾燥させないように工夫し、口腔ケアを徹底して口臭をなくしましょう。