歯周病(歯槽膿漏)を予防できる!「市販の歯みがき粉」おすすめ5選

歯周病を予防するために、一番効果があるのは、歯磨きです。
毎日の歯磨きをしっかりと行えば、歯周病になるのを防げますし、進行を食い止めることも可能です。
そのため、重要なのは、歯周病ケアに役立つ歯磨き粉の選び方です。今回は、歯医者さんの監修の元、歯周病ケアにおすすめの歯磨き粉厳選5種を紹介します。どれも市販されていて、インターネットのショッピングサイトやドラッグストアなどで購入できますので、ぜひ利用してみてください。
- 歯周病の予防に効く、市販の歯磨き粉はどれなのか知りたい。
- 歯周病の予防効果がある歯磨き粉を選ぶコツを知りたい。
- 歯周病の予防に有効な成分について、具体的に知りたい。
- 歯医者さんがおすすめする歯周病の予防に良い歯磨き粉を知りたい
- 歯周病の予防のために歯磨き粉を選ぶ際の注意点なども知りたい。
歯周病(歯槽膿漏)とは、どんな症状?

先生、今日は歯周病の予防に効く歯磨き粉について教えてもらえるんですか?

キリンさんは、セルフケアに興味があるのでしたね。
そうですそうです!おれっち、歯磨きグッズが大好きなんですよ~!先生おすすめの歯磨き粉があれば、ぜひ使ってみたいなぁ!

わかりました(笑)まずは歯周病とは、どんな病気なのかを説明しますね。
ぜひ、お願いします~!
歯周病とは、歯周病菌が歯と歯ぐきの間の歯周ポケットに入り込んで、歯ぐきに炎症を起こし、歯の土台となる骨を溶かしていく病気です。悪化すると、歯がグラグラし始め、最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあります。
歯周病は細菌による感染症です。歯を失うだけでなく、歯周病菌が血液や気管に入り込むと、全身に回ってさまざまな重篤な病気を引き起こします。
その影響は、心疾患や脳梗塞、肺炎、早産といった命を脅かす危険にも及ぶことがあるので、決して軽く見てはいけません。
とはいえ歯周病は、きちんとケアさえ行えば予防できる病気です。歯周病の悪化は、自分の意識や行動しだいでリスクを回避できますので、ぜひ予防を継続していきましょう。
歯周病(歯槽膿漏)に効果的な歯みがき粉の選び方?

歯周病はケア次第で予防できる病気というわけですね!予防の基本は歯磨きですよね、先生!

その通りです。正しいケアを行えば、予防できる病気です。
じゃぁじゃあ、先生おすすめの歯磨き粉を知りたいなぁ~!

わかりました。それではまず、歯周病ケアに効く歯磨き粉の選び方のコツを説明しますね。
歯周病の予防に効果がある歯磨き粉の選び方には、コツがあります。パッケージに歯周病用と書いてあるものを鵜のみにするのではなく、自分で見極めて選べるようになれればいいですね。
有効成分が入っているか?

まず第一に、歯周病の予防に役立つ有効成分が入っているか、という点をチェックします。
歯周病菌を殺菌・抗菌するための殺菌効果、歯ぐきの炎症を抑えるための抗炎症効果、歯ぐきを健やかに保つための血流促進効果のある成分を下記にまとめました。
まず、IPMP、CPC、LSSという成分が入っているアイテムが、おすすめです。
歯にこびりついた歯垢は、殺菌・抗菌作用がある成分であっても、あまり効き目がありません。ところがIPMP(イソプロピルメチルフェノール)であれば、歯垢の内部にまで浸透して殺菌することができます。
また、CPC(塩化セチルピリジニウム)は、浮遊する細菌、LSS(ラウロイルサルコシンNa)は歯周病の原因菌に対して、強力な殺菌作用があります。
口臭が気になる人は、l-メントールや茶エキスが含まれているアイテムを選ぶといいでしょう。
- IPMP(イソプロピルメチルフェノール)…歯垢の内部に浸透、殺菌
- CPC(塩化セチルピリジニウム)…細菌の増殖を抑え、歯垢を抑制
- LSS(ラウロイルサルコシンNa)…歯周病の原因菌を殺菌
- 塩化ベンゼトニウム…口内の一般細菌を広く殺菌・消毒
- ヒノキチオール…歯周病菌を抗菌・殺菌
- β-グリチルレチン酸…歯ぐきの腫れを抑制
- ε-アミノカプロン酸…歯ぐきの腫れや出血を抑制
- トラネキサム酸…歯ぐきの腫れや出血を抑制
- サリチル酸メチル…消炎効果
- アラントイン…抗炎症効果
- 塩化ナトリウム…歯ぐきを引き締め、血流を促進
- ビタミンE…血流を促進し、歯周病を予防
研磨剤が入っていないか?

歯をツルツルにしたいから研磨剤が入っているアイテムを選びたくなるかもしれませんが、歯周病予防のためには、グッとこらえてください。歯周病で歯ぐきが弱っていると、研磨剤の刺激が炎症を悪化させてしまうことがあるため要注意です。
天然成分もおすすめ!

歯周病の予防に効果を発揮する歯磨き粉の中には、ハーブなどの天然成分が使われているアイテムもあります。植物には自然の治癒力が備わっていますので、歯周病の予防にも有効です。
ジェルタイプならじっくり磨ける!
市販の歯磨き粉はすぐに泡立ってしまうので、長く歯を磨いていられないという問題があります。
寝る前の歯磨きは、洗面所で立ったまま行うのではなく、イスに座ってゆっくり時間をかけて磨き上げるのがおすすめです。そのため、長く磨いていられるようにジェルタイプの歯磨き粉を選ぶと良いでしょう。
ジェルタイプの歯磨き粉は、研磨剤が含まれていないので歯ぐきをマッサージするように磨けます。
歯周病(歯槽膿漏)におすすめ!歯みがき粉5選

歯医者さんから歯磨き粉の選び方のコツを聞けるなんて、貴重だなぁ~!歯周病ケアには、研磨剤がNGだとは…知れてよかった~!

ぜひ、ご自身に合った歯磨き粉を見つけてください。それでは、歯周病の予防におすすめの歯磨き粉を5つ、紹介しますね。
えぇー!実際のアイテムまで教えてもらえるんですかぁー!レアだなぁ!メモしておかないと…!

キリンさんは本当に歯磨きグッズが好きなんですね(笑)
システマSP-Tジェル
「システマSP-Tジェル」は、ジェル状でじっくり磨きあげるタイプの歯磨き粉。研磨剤も含まれていません。
歯垢に浸透して歯周病菌を殺菌するIPMP、歯ぐきの炎症を抑えるβ-グリチルレチン酸、さらには歯ぐきを引き締める 酢酸トコフェロール、炎症と出血を抑えるトラネキサム酸という4つの有効成分が配合された優秀な歯磨き粉です。
口臭予防に効くラウロイルサルコシンナトリウムや、歯の組織を修復するフッ素が1450ppm、豊富に含まれています。
コンクール リペリオ
歯科医院でも取り扱いのある「コンクール リペリオ」には、歯ぐきを構成するコラーゲンを修復する作用があるOIM加水分解コンキオリンが配合されています。さらに、歯ぐきを引き締める塩化ナトリウム、血行を促進するビタミンEと生薬エキスが含まれています。
デントヘルス薬用ハミガキ
「歯槽膿漏予防に デントヘルス 薬用ハミガキ無研磨ゲル」には、ダブルの殺菌成分としてIPMPとLSSが配合されています。歯ぐきの腫れや出血を抑えるTXA(トラネキサム酸)、血行を促進するビタミンEが含まれていて、トータルに歯周病ケアができる歯磨き剤です。
アセスL
「アセスL」は、3種類の天然ハーブが配合された自然派の歯磨き粉です。
約200種類のハーブを研究し、3万検体の微生物試験を実施。止血・収れん・抗炎症・抗菌活性・口臭除去に優れた効果がみられたカミツレ、ミルラ、ラタニアの3種のハーブが厳選されています。合成殺菌剤・研磨剤は不使用です。
ディープクリン 薬用ハミガキ
「ディープクリン 薬用ハミガキ」は、歯ぐきの炎症を抑え、周辺組織の修復、殺菌・抗菌作用などがある厳選された薬用成分を配合しています。1450ppmもの高濃度フッ素で歯を強化します。さらに、口臭を予防するためにカテキンやリンゴ酸も配合しています。
歯周病(歯槽膿漏)に効果的な歯磨き粉で予防しよう

歯周病の予防におすすめの歯磨き粉、5種類も!全部使ってみたいなぁ!

(笑)それぞれ配合されている成分や効果が違いますので、「今日は天然成分の歯磨き粉を使おう」など、日替わりで使用してもいいかもしれませんね。
それはいいですね!やってみたいなぁ!

ただし、歯ブラシも歯磨き粉も、あまり長く使っていると雑菌が繁殖しますし、歯ブラシは毛が開いてきてしっかり磨けなくなりますので、1カ月くらいで取り替えるようにしてくださいね。
- 歯周病の予防に、最も有効なのは毎日の歯磨き。
- 歯周病を予防するには、有効成分が配合されている歯磨き粉を選ぶ。
- 殺菌成分、抗炎症成分、血行促進成分の配合を確認する。
- 歯ぐきの炎症を悪化させないよう、研磨剤無配合を選ぶ。
- ハーブなど天然成分は身体に優しい上に効果が期待できる。